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Category: 雑記

帰還か残留か

こないださんざん貶した「騎士から逃げた〜」の著者のをもう一冊借りてたので読みました。「夢の騎士にふたたび」というタイムトラベルもの。騎士から逃げた〜の一世紀くらいあとのスコットランドに、ヒロインがタイムトラベルする話です。

ロマンス小説のヒストリカルにはよくタイトルに「ハイランド」とつくものがあって、映画「ブレイブハート」の世界は結構人気があるようですが、私は特に好きではないです。この二冊を借りたのは──なんとなくお分かりだと思うんですが、「婚約者を嫌って逃げ出した男装女性が正体に気付かない元婚約者に剣の特訓を受ける」とか「14世紀にタイムトラベル」という設定に心惹かれたからです。

「夢の騎士にふたたび」はそれなりに楽しく読めました。三分の一くらいはヒーローのコテコテの男性優位主義に歯ぎしりしながら読まなければなりませんでしたが、ヒーローが改心? して自分の気持ちを認めてからは、地面を這いまわってプレゼントできる花を探したり、妙に感極まって涙ぐみそうになることが多かったりと「……乙女熊?」みたいな可愛いヒーローになるので、その黒歴史はすぐに忘れてしまいます。もちろんヒロインも。というか、ヒロインは私などより忍耐強く慈悲深い。あの城をよく綺麗にする気になったなあ! のちのちスコットランドの森を通して過去と未来が自由に行き来できることがわかるのですが、最初はアメリカからスコットランドに時間だけでなく土地も移動してるのが意味不明ですけど。(突っ込んだら負けなんだろうな)

とはいえこの話、先に読んだ「時を越えた恋人」に酷似しています。パクリって意味ではなく。「夢の騎士にふたたび」はまあ……事故なのかな? 「時を越えた恋人」は召還もので、その点は違いますが、
1)悲壮感たっぷりに過去の時代と別れたわりには、その後結構自由に行き来している
2)ヒロインのコワーイ兄貴たちがヒーローを救うため(或は好奇心)で過去に行って戦う
3)ヒーローは現代人として生きる

タイムトラベルものでこれだけ似てればかなり似ていると思うはず。アメリカロマンス小説界ではテンプレなのかもしれないけど。

思うんですが、日本のタイムトラベル、或は異世界召喚ものでヒロインがどこかに行った場合、多くの場合最終的には残留が選択されます。そこがどれだけ現代人には暮らしにくい、不便な世界でも。

だけど海外の小説でヒロイン(こないだの守護天使に恋してのジュード君しかり)が残留するものを私はまだ見たことがありません。必ずヒーローがこちらに移住することになります。「守護天使に恋して」はジュード君の兄さんが証人保護プログラムを利用して戸籍を用意するし、「時を越えた恋人」「夢の騎士にふたたび」はワルーイ兄さんたちがどこからともなく戸籍やパスポートを用意してました。(ほんと安易だな。大丈夫かアメリカ……。こういう問題があるから、邦ものは安易に別世界から人を連れてこられないんですよね)相手に合わせようとする日本人と、相手に合わさせようとするアメリカ人、その気質の差なのか、愛する人のためならなんでも受け入れるか、愛していても不便は勘弁という女性の気質の差なのかわかりませんが、ぱっきり別れるのが不思議なところです。「夢の騎士にふたたび」のヒロインの兄が14世紀に行ってヒロインに出会う話もあったようなので、取り寄せをお願いしました。さあ、兄は残るのか、それとも嫁を連れて戻るのか……。私は多分連れてくるだろうと思ってますけど。ほんと残留ものをみたことないので。

ボウ・ストリートシリーズは2作目まで読み、ストップしています……。
推理ものってわけではないんですが、謎のまま話が進むところが多いので、用心のために畳みます。未読の方でこれから読んでみようと思ってらっしゃる方は飛ばして下さい。

一作目は文句なく面白かったし、二作目もヒロインにもにょりながらもヒーローが好きで面白く読んでいたんですが、ヒロインが私情で夫の職務に口を出してからドン引きし、そして夫がそれを考慮した結論をだしてからヒーローにも幻滅してしまいました……。

生い立ちが悲惨な人間がすべて犯罪に走るかというと、それはあり得ません。現に1作目のヒーローは(二作目のヒロインもですが)貧しい生い立ちから自力で這い上がった口です。そういう頑張ってる人でも色眼鏡で見られることがあるのは、安易に犯罪に走る人間が脚を引っ張ってるからです。

また、一度悪の道に踏み込んで、救済の手が差し出されないままずるずる深みにはまってしまうのはぶっちゃけ良くある話で、その中でなぜヒロインの願いだけが聞き届けられなければならないのか? 他の多くには変わらず救済の手がないままなのに。

この時代の法律はよく知らないので、絞首刑がふさわしいのかどうかはわかりませんが、ヒーローの提案を通すのは、先にきっちりやったことの罪を償ってからでないとなりませんでした。懲役とかあったのか知りませんが、20年くらい服役してから(真面目にお勤めして恩赦で早く出てくるのは可)の話であれば私も納得しました。三冊目はその流れでヒーローが読む前からもう好きじゃないので、ちょっと読むのに時間がかかるかも。

シェリー・ローレンストンのシェイプシフターものはかなり面白いです。全然暗いところがなく、明るい。一冊目の二話目を今読んでるんですが、犬派、猫派共ににやにや出来ることうけあいです。ブロンクス育ちの口の悪いヒロインがイク時に「こんちくしょう!」と叫んだりするのが好みの分かれるところだと思います。嫌いな人の方が多いかな……。このヒロインらしいなと私は苦笑しましたが。

えっと、お返事不要とおっしゃってくださったあなた様。
でもちょびっとだけ……

そうです、アッシュ=アケロンです。一番年寄りだけど、未成年に見えるという噂の^^ ビールを注文すると年齢確認されちゃう可哀想なアケロンです。(イメージ写真も、いかにもあちらの高校生って感じですよね)ただそこまで出版する気があるのか、ちょっと危ぶんでいます。次作はすごいデコボコH/Hで楽しみなんですけど。ザレクのイメージはかっこいいですよね! こういう男性に出会えばよだれとか出るのかなと真面目に考えてしまいました。次作でもちょっぴり出番がありましたが、すごく幸せそうに尻に敷かれているようすが◎でした。いえ、知らなければ「星の王子様」は「可愛いheart04くすっ」と思っちゃいますよ。彼は強面ですしね^^; でも前作「タロン」からの扱い、「ザレク」で生い立ちと死に様を知り、「星の王子様」の内容を思えば、ただただ涙がでます。

日記のそういうネタに反応がきたことがないので驚きました。ちょっとこれからは意識していきたいと思います。

ありがとうございました!

アニメ進撃の巨人

熱いですね〜! 毎回クオリティが高くて嬉しいです。落とすくらいなら一、二週飛ばしてもいいから保って欲しいと思うくらい。海外のファンの方達の(おそらく原作未読)反応が最近面白くて。私も感情移入が激しい方なので、未読だったらショック受けたり叫んだり──はしないか、興奮したり、楽しめたと思います。立体機動はマンガとアニメじゃ迫力がどうしても違いますしね。

海外では日本より暴力表現などの規制が強いので、最初はグロ耐性があまりないように見えた女性ファンも、少しずつ耐性を付けたように見えるので、観てみたいけどちょっと……グロいんでしょ? という方にも「すぐ慣れるよ」と言ったりしてみる。

原作未読で今からネットで一気見する方には、一言。

ネット上の進撃の巨人情報には絶対触れないようにと言っておきます。ネタバレの嵐なので! 全くなにも知らない方が、絶対に面白いと思います。

入浴は不健康

……だと思われていた時代の騎士ものとかは、私には無理wobbly だということがわかりました……。お風呂嫌いのヒーロー(臭いから風呂に入れとさすがに言われている)とか、その時代はそうなんだと言われても無理だ。しかもヒロインもあんまりお風呂が好きそうじゃない。「騎士から逃げた花嫁」とかいうヒストリカルですが、どうやらシリーズの二作目だった模様。

ヒロインは良くない噂てんこもりのヒーローと結婚するのが嫌で、兄の騎士の証(拍車)を盗んで逃亡し、良家のお嬢様の護衛騎士になるのですが、そのお嬢様がヒーローと結婚するかも? ってことで結局ヒーローのところに行くことになります。で、ヒーローはあまりにもヒロインが弱いので、鍛えてくれることに……

というあらすじなのですが、このヒロインに気概ってものが全く感じられず、受付けませんでした。護衛騎士になれたのは、そこの奥方が主人公の正体を見抜いたうえ、母親と親友同士だったからで、実力ではありません。あとになって「奥方さまが剣の稽古をできるよう手配してくれてれば。私は二年間なにやってたんだ」とかなんとか言ってますが、えっ自分から希望しろよって感じです。男装はしてるけど、男と思わせようと言う努力を何一つしていないので、ヒーロー以外のほぼ全員がすぐに正体を見抜きます。ヒーローと結婚するのは嫌だし、ヒーローは逃げた婚約者を見つけたら殺すとか言ってるので正体は黙ってて欲しい。けど、女であることを明かせてほっともするってことで、すぐにめそめそ泣き出す始末……。こんなヒロインに体臭のきつい(清潔にしてても体質だ、っていうならともかく)ヒーローでロマンス小説なんてなんの冗談なんだろう。とりあえず最後まで読みましたが、この印象はひっくり返りませんでした。すごい苦痛だった。

苦痛と言えば……。

オリンポスの咎人シリーズの続きが図書館で借りられたので借りてきました。(↑はあらすじみて面白そうと思い、ついでに借りて来た)

オリンポスの咎人の超はしょったあらすじはこう。
聖なる箱の番人に選ばれたパンドラに嫉妬した戦士たちが(俺らの方が有能なのにannoyとかそんな)、自分たちの方が使えるよということを証明するためにパンドラを襲って箱を開け、中の魔物を解き放ってしまいます。箱はどこかに消えてしまい、それに怒った神々が、戦士たちの身体を逃げた魔物の檻にするという罰を下します。彼等は家族が病気になったり、妻に浮気されたり、子どもが死んだりというあらゆる災厄を戦士──咎人たちのせいだと決めつける人間(嫉妬の魔物が閉じ込められているのに戦士たちがパンドラに嫉妬したように、魔物の解放とそういう負の出来事は関係がない)──ハンターと戦いながら、許される日を待っていたけれども……?

って感じでしょうか。

三作めまでは簡単に借りられたんですが(二作目は面白かったです。正直ヒーローには「自分で顔をめちゃくちゃにしておいて、俺は醜いってコンプレックスを抱くのは違うんじゃないの?」というもにょるところがあったけど、ヒロインがあまりに可愛いので無問題)楽しみにしてたのは五作目の「怒り」の番人の物語でした。いや、ちょっと三作めまで踏んだり蹴ったりだったので、救済して欲しかったし、ヒロインが天使、って聞いてたので。

けど……最後まで読むことすら出来ないくらい性に合わないヒロインで、上巻の途中で挫折down なにかっちゃ「あなたのために私はこういう犠牲を払ったのに!」とか言い続ける女(ちょっと天使のイメージが作者さんとは違うなと思います)によく欲情できるよなあ……とヒーローにも幻滅です。言ってはなんですが、著者は男性というものを心のどこかで見下してるような気がする。とにかく何を言われても、何をされても「女」には欲情せずにいられない生き物なのよね、みたいな。男性は女性よりメンタル面で非常にデリケートなんですけどね……。初の三角関係ものでしたが、私はもう一人の悪魔ちゃんの方が可愛くて好きでした。

四作目の「疑念」の番人の物語は、最後のあたりまでは面白く読んでいました。スポコンものだったけど、嫌いではないし。でも最後の最後でヒロインが「やらかしちゃった」ことで、戦士たちが宿敵を取り逃がしてからは( ゚д゚)ポカーン です。

「征服」の番人というのがいます。彼は戦いだろうと賭けだろうとゲームだろうと、とにかく負けることを内なる魔物に許されていません。負けるとしばらく地獄の苦しみにのたうち回ることになります。

宿敵を取り逃したことで「負けた」ことになり、彼が死ぬほどの苦しみを味わっている横で「ほんとうにごめんなさい。私ったらつい……」「いいんだ、仕方ないよ」的な会話を交わすH/H。ちょびっとは「征服」の番人にも謝ってたけど、さらっと話をまとめ、「さあ、帰って愛し合いましょう」

えええ〜?! 今仲間の一人があなたのせいでのたうち回ってるんですけど……! 仲間の苦しみより性欲優先?!

──というわけで、オリンポスの咎人はここでお別れしようと思います。二作目のヒロインしか気に入ったと言える人物がいなかったです。

ロマンス小説から抜け出すには強い意志が必要!でも……><

↓の日記でダークハンターシリーズのザレクは好きと書いたらなんだか読みたくなって、久しぶりに読み返し(これだけ持ってる)、また泣かされた──と思ったら火がついてしまいました。

ダークハンターシリーズっていうのはこんな話です。(超端折ってます)

呪いのせいで短命を運命づけられたアポライトという種族の人々が、寿命を伸ばすために、人の魂を奪いダイモンと呼ばれる生き物になる。これを狩るために作られたダークハンターという人々がヒーローのお話。

次作の「ウルフ」の途中から読まなくなってたので、図書館で借りて「ジュリアン」(これは関連作ですがシリーズではないらしい)から「ザレク」まで読み返し、「ウルフ」「ヴェイン」まで読了しました。初めて気付いたけど、「ジュリアン」は初読だった。「ウルフ」はやっぱり最後まで読むのがしんどかったけど、「ヴェイン」は面白かったです。太っていることにコンプレックスを抱いた女性がヒロインのお話。

女性の自称「わたし、太ってる」は今イチ信用ならないところもありますが(とある国内ミステリ小説では叙述トリックの一つに使われた)、著者のサイトのイメージ写真を見る限りほんとにかなりぽっちゃりしたヒロインのようです。とはいえ、「タロン」にボッティチェリの描く天使のような、という記述もあったので、西洋絵画に出てくるようなふっくらして柔らかそうな、芸術的な裸体なのかな、と思います。

そういうヒロインが2メートル近い身長の「ホットでゴージャスな男性」(この表現ほんとなんとかならんのか……)にほとんど崇拝されるように愛される、という話なので、パラノーマルとはいえこれぞハーレクイン!! って感じですが、我々女性から見れば、ヒロインは穏やかで控えめで優しくてユーモアもあり、それでいて芯は強い(ハーレクインにはスカーレット・オハラ並みにヒステリックなヒロインも多い)可愛い女性で、見る目のある男性が愛情を捧げるのにはむしろほっとするものがあります。……「タロン」でヒーローのヴェインが一目惚れしたので、もしかしたら初めは外見に惚れたのかもしれないけど。(どこがパラノーマルかっていうとヒーローが人狼ってとこです)シリーズのH/Hが思わぬ形で登場するのも良かった。吹いちゃうところが結構ありました。ウェアウルフは絶倫だそうなので、これからは努力しなくても痩せるよ、うらやまs(ry

とはいえ、「ザレク」には及ばないなあー。パラノーマル系のロマンス小説で泣いてしまうっていうのは滅多にないですが、これは泣ける。これは虐待され、軽蔑され、誰からも忌まれ、排除され、誤解されて、自分を守るため切れやすく、猜疑心が強く、暴力的になってしまったヒーローがヒロインによって愛を知るまでの話。

同じくパラノーマルのブラックダガーブラザーフッドのシリーズのザディストにキャラかぶってるような気もします。このシリーズもザディストが主人公の三作めが一番好きなんですが、どれも良いので、ロマンス系のパラノーマルに興味があるという方にはこっちを薦めたいかな。奇しくも、両者とも「ゼット」と呼ばれていたりする。ゼット、というと、わたしが真っ先に思い浮かべるのはゲーム「ワイルドアームズ」のゼットなんですが、彼もいい男でしたので、なんだかな、そういう名ってカッコいいキャラに付けたい名前なのかな。「ワイルドアームズ アルターコードF」(なんというか、ワイルドアームズのリメイクみたいなゲーム)で目の見えない女の子にアウラという名が与えられ、匂わされていただけのロマンスがはっきりさせられたことに私はずいぶんはしゃいだもので。ひところゼット×アウラの二次を読みあさってたもんです。

話はそれましたが、そんなわけでブラックダガーも読み返してまして>< 図書館で未読のパラノーマルやヒストリカルも借りちゃったし、全く自分が書こうという気が起こりません。すみませんが、更新は少々お待ち下さい。

ロマンス小説は麻薬のようなものでねっorz

RWBY

かなり有名らしいので、ご存知の方はもうとっくにご存知だと思いますが、私は昨夜、訪問したブログのリンク記事を辿っていて初めて知りました。

R red
W white
B black
Y yellow

でRWBYという、海外のアニメトレーラーです。現在R、W、Bが発表されています。

海外のアニメというといいとこ○ィズニーとかで、あるいはアメコミみたいなのとか、カートゥーン、童話のような牧歌的なもの、というイメージがありましたが、バリバリのアクションアニメで、キャラクターも日本のみたいで可愛い。えーと、元MIND CROSSのトモノリさん(いきなり名前出してすみません;;)系の絵、というとイメージが沸きやすいでしょうか。

それがギミックバリバリの武器を振り回して敵と戦うのです。すっごいカッコイイのです〜っ!! CGはR<W<Bの順に美麗になっていきますが、好きなのはB>R>Wかな? うーん女の子は可愛いけど、Wは今イチな感じ……。女の子キャラがメインなんですが、Bでは台詞ありで男性キャラも登場しました。女の子に時間稼ぎをやらせておいてとどめを刺したのが男性キャラ(アダム? 女の子の名前はわからなかった)なことを思えば、男性メイン? なのかな? 顔は半分仮面で覆われていますが、イケメン臭がぷんぷん臭うかっこいいキャラでした。ロマンス希望!! 最後のシーンに妄想があれこれ走ります。順番に観て行くと、月? が欠けていってるようなのもすごい気になります。

ようつべとかでRWBYと入れれば観れますので、ご存知でなかった方はどうぞRから順番に観てみて下さい。ほんとすごいから! アクションもですが武器のギミックがheart 音楽もぴったり合っててかっこいいです。とくにB! 最初に兵士たちと戦うところの曲はもろ私ホイホイ!

残るYの発表を私も楽しみに待ちたいと思いますが、ほんとこれ、なんのトレーラーなんでしょうね。まだ全貌は明かされていないようです。格ゲー的な動きを思えば、ゲームのトレーラーなんでしょうか。主人はオンラインの格ゲーじゃないかって言います。Bの女の子の戦闘中の声とかモロそんな感じなんですけど。格ゲーは出来ないから、ゲームじゃなくてアニメだといいんだけど。

恋のしっぽをつかまえて

my神のもう一冊の本、本日密林から届いたので読み始めました。面白くて、読み始めたら一気でした!

ドタバタコメディ的なものだと思ってましたが、私が笑いのつぼをいまいち掴みきれなかったせいか、時折くすっとするところもある普通のシリアスなストーリーのような感じで、かなり読みやすかったです。ドタバタはかなりしてますが……。なんと言いますか、二冊を比較すると「フェア・ゲーム」は物語も登場人物も品の良い感じですが、こちらはもっと生臭かったというか、やや品のないイメージ。訳もそれに合わせて言葉を選んであるように思いました。けど、「ファック」はやっぱり「ファック」でいくしかないんですねー。これよ! という日本語、ないですもんね。

以下、ネタバレしてるので畳みます。犯人とか、そういう重要なことには触れていませんが、あとがきをちゃんとあとで読むタイプの方はお読みにならない方が賢明です。

寒いっ><

木曜日は夏日だったのに、金曜は寒く、今日は極寒……><
四月も半ば過ぎたのになんなんでしょうね、これ。体調がめちゃくちゃおかしいです。鼻水垂れて仕方ないし、怠い……っ

 

RDG五話目まで観ました。最初泉子が原作よりイラっと来る感じでしたが、すぐに原作通りの女の子になってくれて良かった。キャラデザは当初可愛いと思っていましたが、続けて観ていると少し違和感があるような気がします。表紙絵のイメージとちょっと違いすぎるからでしょうね。相楽父はアニメになってより好きじゃなくなりました! 胡散臭すぎる。でも私は何度か意味も無くアピールしている通り息子派なのですが、泉子母宅の上半身裸のショットにはドン引きしました。筋肉、なさすぎる……っ><

なんだこのしょっぼい裸は! いくら子どもとはいえ、あれこれ鍛えているんだからもうすこしマッチョでもいいのではないでしょうか>< ムキムキにしろとはいわないからさあ〜! いくら私がムッキムキスキーでも高校生の男の子にそんなもんは求めていません。でもひとかけらの筋肉もなさそうな、骨の上に直接贅肉が乗ったような、あれはどうなんだろう。

……ええまあ、こんなことを語るお話でないことは分かっているんですが……

荻原先生の小説は、登場人物たちの話し方が非常に綺麗です。私は大好きで、オリジナルを書く場合は影響を受けているような気もします。本と比べると、現代の高校生の話し方ではないように思えて違和感を感じなくもないんですが、アニメになっても変わってなくて嬉しい。そこが今時の話し方になっていたら、もうそれは荻原文学とは言えないような気もするので。

荻原先生の作品はどれも話し方が綺麗で、そこが一番好きだと言ってもいい。
知らない人はもうほとんどいらっしゃらないとは思うんですが、勾玉三部作は白鳥>薄紅>空色の順に好きです。友達には空色より薄紅が好きって変わってると言われましたが、阿高と苑上のカップルもさることながら阿高の両親が結ばれるまでの過程がまた、なけなしの乙女心をくすぐるのです。一番好きな作品は、と言われたら「樹上のゆりかご」と「これは王国のかぎ」が同率首位になるでしょうか。この二作は主人公が同じで、時系列的には「これは王国のかぎ」→「樹上のゆりかご」となります。

「西の善き魔女」は……。まあ、嫌いではありません。が、ちょっと他のに比べるとレーベル的にもラノベ臭が強かったというか。ラノベは肌に合うものが非常に少ないのです。

フェア・ゲーム

my神が翻訳を担当された『フェア・ゲーム』やっと読めました……!

雑誌で訳された短編が、それなりには面白かったものの、ものすごく性に合うものではなかったため、急いで買わなくてもいいや、と思っていたら、あっという間に完売したらしく手に入らなくなっちゃってたんですよね。

面白かったです。少なくとも買って損はしなかった。高いですけど……>< 厚みと、各関係者様にお支払いするぶんを入れるとこんなものなのかなと思います。表紙絵が好きではなく、購入に踏み切れないもう一冊も読んでみようかな……。

訳はなめらかですごく綺麗だと思いました。少し前に書いた「守護天使に〜」とは比べ物にならないくらい。語彙が豊富な方ですから、それなりに苦労されることはあってもぴたっとくる日本語をちゃんと持ってこられるんでしょうね。少なくとも私が海外ロマンスものでドン引きするようなイカニモ表現は皆無でした。(っていうか、原作者の力量もあるのかも……。再会ものだからかもしれませんが、すくなくとも出会った瞬間に頭の中で相手をマッパにして身体やら性器やら想像したあげく股間を固くしたりあそこを濡らしたりするようなビッチ的な主人公たちではなかった)訳すのに困ってそのままになった英語も無かったし。いや以前に書いたけど「彼はすごくホットな男よ」とか、そういうドン引き表現山ほどあるんですよ。一回海外ロマンスもののテンプレ翻訳的な文章でアシュルク書いてみましょうか? 絶対爆笑します! っていうか、ドン引きします^^; 多分書きながら鳥肌も立つ。こないだの「ファックして」ももしかしたらこの方ならちゃんと日本語の卑猥な表現で訳したかなと思いました。

お話は膝の負傷で引退を余儀なくされた元FBI捜査官で現大学教授のエリオットと、FBI捜査官で過去三ヶ月だけ恋人的な存在だったタッカーの再会物語です。その恋人『的』な存在というあたりに、まっすぐなタッカーと何事にも慎重なエリオットの認識の違いがありまして、再会したからって燃え上がってすぐにベッドになだれこむようなことはなく、じれじれじれじれと……ああんもう〜heart04 という感じ。ほんと、解説の三浦しをんさんじゃないですが「落ち着いてよく話し合え!」です。

当然濡れ場も多くはないですが、私は「致した」ことが分かれば特に詳細は必要ない人なのでそれは無問題。(見栄はってんじゃねーよと思われるかもですが、本当です。有るにこしたことはないんですが、無くても)というか、海外ロマンスの濡れ場はぜんぜんそそりませんしねー。喘ぎ声とか執拗に書くのはこっちのBLとかフランス書院とかから出てる一見少女小説っぽいエロ小説だけの気がする。おっちゃんが読むような黒い文庫は意外にエロくないのです。

──と、余計な方向に話が脱線しましたが、そういうところを抜きにして語るとしたら、良く出来たミステリ小説、と言えるかもしれません。が、こういうのもう何度も読んだことある……><

ミステリ小説は国内、翻訳物問わず古いものから新しいものまで結構読んでるし、ミステリ部分には目新しさは全くない……。m/mでなかったら星2しか付けられないなあと思います。じれじれ好きなのでプラス1で星3かな。これでミステリ部分にもヤラレタ感があったらもう神認定するところですけど。

この方には吸血鬼もの(食傷気味)以外のm/mパラノーマルとか、日記で訳したいと言っておられた海賊ものとか訳して欲しいなーと思いますが、正直この方のオリジナルを越える原作なんてないような気もするのです。連載開始からもうじき丸七年になるアレを! 完結させて欲しい! 七年経つのに、まだ主人公カップルは最後まで致せてないんですよ><

ドリフターズ

夕べしたたかに酔った主人がぶら下げて帰ったコンビニ袋の中に、1巻から3巻が入ってました。

「接待とかいらないから、俺は早く帰ってマンガ読んだりゲームしたりしてえよ」と言いながらパタンキューだったので、お寿司の折り詰め(酔っぱらいのお土産の様式美)ではなくマンガだったようです。実はちょっと気になってたので、ありがたく先に読ませてもらいました。

古今東西の歴史上の著名人たちが死後異世界に送られる、という話なんですが、死に方(殺され方? なのかな?)で「漂流者(ドリフターズ)」と「廃棄物(エンズ)」と呼ばれる二つの陣営に分かれています。島津豊久(主人公)、織田信長、那須与一、ハンニバル、スキピオなどが漂流者ですが、ジャンヌ・ダルクとか土方歳三(なんでー)なんかは廃棄物です。(ジャンヌ・ダルクは島津の家紋のこともあるし、最終的に漂流者の方に来そうだけど気のせいかな。もしかしたら廃棄物のボスは世界最大の宗教のあの人? なのかなと思うんですが、もしそうなら来ないでしょうか? っていうか、仏陀と立川に住んでるくらいは笑って許してもらえたとしても、どうなのあの扱い)

あまり私が興味のない歴史上の人物ばっかなんですが(主人公とか、山口多門とか知らなかった)菅野直だけは文庫を何度も読み返すくらい好きな人物です。どっちなんだろう?? あの性格だと漂流者なのかな?

とにかくはちゃめちゃな感じなので、最終的に綺麗に畳める風呂敷なのか危ぶまれるんですが、すごく面白いです。続き気になる。この作者さんの作品を私も主人も読んだことないんですが、どうなんだろう? 話作るの、上手いマンガ家さんなんでしょうか?

マンガと言えば進撃の巨人も最新刊出ましたね! これは伏線の張り方も回収もすごくて、もう唸るばかりです。

 

ちょっと詰まってます

ストーリーに詰まってるのではなく、それぞれエピソードをどこに入れるかで詰まってる感じです。多分明日にはなんとかなるかなあ……。

闘犬で一番気に入ってるのは、リグレットかも知れません。実はずば抜けて頭が良く、己の力一つでのし上がることも出来るのに、あえて趣味と実益を兼ねて顔と身体を武器に一流の男の間を渡り歩いてのし上がる。生きたいようにわがままに生きているのに、男たちの誰からも恨みを買わない。(同性には嫌われるタイプだけど、あまり深く自分のことを悟らせないので、深く恨まれもしない)強引に迫ってくる男を蛇蝎のように嫌いますが、たいていの男は威光に当てられてなかなか自分からは売り込めない。男はみんな息を潜めて選ばれるのを待っているのであり、選択権は常に彼女にあります。
……ということを相手に悟らせないしたたかさがあると。
こういう人物って、内面は孤独であることが多いけどそうではなく。ぎりぎりのところでちゃっかり結婚なんかして、孤独死なんかも上手に避けていたり。

売り物になるほど恵まれた容姿と頭脳があったなら、「ささやかで平凡な幸せでいい」などというみみっちいこと言ってないで、こういう生き方してみたいなあと思います。

あと、レス不要でメール下さった方へ。

それでも一言だけ。

私の場合、返信不要のチェックボックスが備えてある場合には、礼儀上チェックしておいたほうがいいだろうくらいのつもりでいますので、断固レスいらね、ってわけではないのです。メールいただけてびっくりしたけどすごく嬉しかったです。希望を持って、私はこの場所で頑張ってますね。

 

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料理、読んだ本、見た映画、日々のあれこれにお礼の言葉。時々パラレルSSを投下したりも。

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