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Category: 本

voice改稿版、24、25話更新しました

17〜25日まで帰省するため、なんとか26話は17日までにアップしたいと思っています(`・ω・´)キリッ

もう見直しだけなんですが、集中力が続かず。

けどついでに、パラレルの続編も一編アップしたいと……! 無謀かなあ。続編はさっさと終了して、完全なるENDマーク付けたいです。

 

ものすごく遅ればせながら、鬼滅の刃にハマりました。アニメ初めて観たのは何話だったかなあ、四話か五話のあたりが放送されたころだったと思うんですが、その頃はこれ面白いと思いながらここまでどっぷりじゃありませんでした。放送夜中なので当然寝てるし、残念ながら録画機器類は故障してから購入しておらず、数日遅れでprime(のちhulu)に入るのを土曜日の朝子供が起きて来る前のんびり楽しみに観てたんですが、16話から急にぐわ〜っと来ました。(だからほんとに最近)原作からアニメの方はどう思われたかわからないのですが、いやもうほんとにすごくて「なにこの子?!(主人公」と件のシーンを何度も何度も見返してしまった。気持ちの良い子ですよねえ。ここ最近、こんな気持ちの良い主人公見たかしら。

続きが気になって気になって気になって、苛々するほどどうしようもなく気になって、直ちに本屋に行き、1巻から16巻まで大人買いしました。(ダメな主婦……。いや一応、ブックOフにも行ってはみたのです。一冊もなかったけど。メル仮とかも見たけど、全巻セットがなんで本屋で買うより高い値で取引されてるの?? いくら送料かかるとはいえ……)

実際原作読むと、アニメから入った自分としてはアレ?と思う所が多かったのですが……。ここ、もう一拍欲しいなあと思う所が多すぎるというか。(もしかしてマンガから入ってたら思わなかったかもと思うんですが。アニメ16話のあのシーンも続く17話の善逸の戦闘シーンもアニメの方が美しくて迫力あって好きかなあと思ってしまう。特に後者は最後の「キンッ」って音のところで鳥肌たったからなあ。

16巻まで読んでも続きが気になって、後の展開はネタバレサイトをチェックしてしまいました……。早くマンガで読みたいです。アニメで観たいです。

煉獄さんが!

煉獄さんが好きだ!

みんなみんな良いキャラでそれぞれ気に入ってはいますが、心が動くのは(同人屋として)彼だけでした。あまりにカッコ良すぎてちょっとしんどいくらいです! どうしても腐らせろと言われたら炭治郎なのかな? けど、彼は単品で良いです。絶対左ポジ単品。

あと女の子キャラで私この子ダメって子が一人もいない!(音さんの奥さん'sは正直三人とも魅力を感じなかったけどダメではない)禰豆子、恋さんがビジュアル的にも特に気に入ってます。特に恋さん、性格も好き! 気持ちいい! 禰豆子はもちろん善逸で不満はないんですが、私の好み的には風さんかも知れません。あのようないきさつのち……っていうのが結構好きなので。けど私くらいなのか、支部探しても一つもなかったねww (T△T)

voice改稿版、20、21話更新しました

19話のもやもやを20話に入れてみましたが……今度は蛇足のような気がしてならない。もうこの辺りどうしようもないなあ、今の私では。また完結して何年も経てばなんとか読めるように修正できるのでしょうか。そうならいいんですが。

次話はそれほどお待たせしないで済みそうかな〜という見込みです><

 

最近、保育園のママ友の熱烈大プッシュで、ゴールデンカムイを読んでます。おススメされてそのうち読んでみるわ〜と思っていたらamazon primeにアニメが追加されて、1話観てみたらシーズン2まで一気観でした!(更新の暇がないと言っておきながら〜ww)

これは原作を読む必要がある! と思い、久々に書店に行きました。最近基本的に本、マンガは電子書籍版を買っているのですが、ものすごく気に入ったものはやはり紙の本で持ってたいというか……。でも私の行動範囲内の書店、古書店で全巻揃ってるとこがなく、まだ13、15だけ揃ってない(読めてない)有様です。こういうこと電子書籍では起こらないので、何かもやっとしてしまうんですが、この辺はアニメに入ってるとこなのかな〜? なんとか電子書籍をポチせずに耐えてます。一人で行動出来る時間があれば、ちょっと大きい駅前とか探しに行くんですが。(大きめの書店がいくつかあるので絶対どっかにある!)っていうか、prime会員なんだからamazonで買えって今思った。子供の絵本とかは普通に買ってるのに、日頃kindle版しか買ってないからマンガ買うって発想がなかった。アホだね! これ書いたらポチしようっと。

私好みの臭そうで精力強そうなキャラばかりで、誰が一番好みなの〜? とか聞かれたらめちゃくちゃ迷います。杉元はもちろんですが、谷垣かな? あの筋肉、眉毛、胸毛、すべてが完璧だね! その上、杉元×アシパさんでそこはかとなく私好みの年の差カップルまで……! 杉元がかなり歳下のアシパさんをちゃんと「さん」付けで呼んでいるところ、あくまで対等の関係であり、アシパさんに一目も二目も置いていながらそれでいて護るべきものと思っているところ何もかも好みです。

頭のおかしいキャラばかりなんだけど……濃ゆいというか……魅力あるキャラばかりで面白いです。読んだことない方、おススメです!

鹿の王

電子版のみの特典イラスト(なんと梶原にきさんheart01)が付いているというので、上下バラで買う方が若干お得なのですが合本版を購入。(電子版の下巻にイラストがあるのかどうかはわからなかった)先日もちらっと言った通り、主人公の名がヴァンですので、私は師匠の顔で想像してしまって困ってました。このイラストのヴァンはすごく好みでカッコ良く! ユナは可愛くて、「よし! このイメージで!」と読み始めましたが、ちょっと「人造天使」のヴァンとルーク(ユナは女児ですが)だな……と思ってしまったりするとまたイメージが師匠に逆戻り……。

もう一気に読みたくなるのを堪えて堪えて努めてゆっくり読了しました。私は昔から上橋菜穂子先生の大ファンで、「精霊の木」からすべて所持していますが、最も好きなのはこれまでは「狐笛のかなた」でした。でも「鹿の王」読了後にはこれが一番になりました。「鹿の王」は、いつか巻末イラスト付きの紙の本が出たら、きっと買い直すだろうと思います。

〈独角〉のヴァンは死兵となって戦った先の戦いで一人生き残ってしまい、捕らえられ、岩塩鉱で奴隷となって働いていた。ある日、そこに獣が襲いかかってきて、つぎつぎに人を襲い始める。やがて、噛まれた人々は次々に謎の病に倒れ、ヴァンもまた、鎖で杭に繋がれたまま発熱し、倒れ伏す。

悪夢を見て目覚めた時、そこには征服者、奴隷含め、死者しかいなかった。人の力で切れるはずもない鎖を引きちぎり、ヴァンは岩塩鉱から彷徨い出たのだが、地上で働くものたちももまた、死者に成り果てていた。

生き残りや、食べ物、逃亡のためのあれこれを探して歩くうち、奴隷の食事を作る厨房で、同じく生き残った幼い子どもを見つける──

というようなお話。

〈独角〉というのは、生きる縁を失った哀しい男たちで構成された戦士団です。
親や伴侶、子や友、愛するものすべてを失い、生きる屍と成り果てても、いつか「常春の地」にて彼らに再会するため、自死を選ぶことも出来ない男たちは、何かの折りには氏族のために戦うと誓いを立て、代わりに掟に縛られずに自由に生きることを許されています。そんな男たちをまとめ上げる長がヴァン。氏族長からの要請で、これで死に場所を得ることが出来ると全員張り切って戦い、無事に(?)本懐を遂げることが出来たのに、ヴァンは多分優秀すぎたせいなのか、やはり一人生き残ってしまうんです。

征服者と被征服者の複雑な関係からなる政治的な話、獣によってもたらされる感染症、病原菌、免疫の話と、メインの登場人物の視点によって物語の中心となる事柄は違うのですが、この二つは強く絡まり合っていて、病を得ながらまたも生き残ったヴァンと、ユナを否応無く巻き込んで行くのです。

感染症の話はお医者さんが監修していることもあり、非常に詳しく、わかりやすくなっていますし、麻疹や天然痘などですでに馴染みがある話なので、つるんと入ると思うんですが、これがいわゆる異世界ファンタジーなのだと思うとなんだか不思議でもあり、新しい!と感じるようでもあり。

上橋先生作品は守人シリーズ、獣の奏者とアニメ化されたので、日頃児童文学は嗜まない方でもこれだけは読んでみようという方も多いでしょうし、感想はネタバレにも繋がるし書き難いですね^^; 個人的には上橋先生の最高傑作なのではないかと思います。暫定的にですが。次に出るものがもっと好きになるかもしれないし……。ぜひ、ご自分でお読みになってみてください。

今、Voiceを弄り回してるので特にそう思ったのかも知れないんですが(ヴァンがまた、voiceアッシュとは正反対の生き方をしていたため)、生きる、というのは、やはり素晴らしいことなのだと思いました。

中に、命を繋いでいくことが出来なかった、繋ぐことが出来ないかもしれない二人の女性が出てきます。ずっとここを読んで下さってる方はご存知の通り、私も、命を次世代に繋ぐことが出来ませんでした。

《一人一人が次の世代を産めたか、産むことができなかったかということで、その命の連鎖の糸が消えるようなものじゃないんです》 

それは実際に子どもを失ったことの無い人の綺麗ごとだと胸が詰まりました。ここでミラルが言っていることを私が心から理解し、納得するのは、もっともっと長い年月が必要なようです。或いは、理解出来ないままで終わるのかも。

でもそれでも、生きているということは大切な、素晴らしいことなんだと思います。ヴァンが〈独角〉でなければ、ユナの命はおそらく失われていたし、ユナを慈しみ、育てることで少しずつヴァンは生きる屍から生きた男、父親に立ち戻っていきました。ユナの命、オキの民の飛鹿の命を繋いだのはヴァンなのだろうし、もしかしたらサエの命──というより人生も繋いだかも。

一本の線のように命を繋ぐことは出来なくても、私も、せめてそのように何かを繋いで行ける、そんな生き方をしたい。どんなにささやかなものでもいいから。今死んでしまったら、私には本当にこの世に産まれた証が何も残りません。親兄弟やその子、友人たちが生きている間なら、憶えてくれる人もいるでしょうが、そのあとは? 誰の記憶にも残らず、大好きな人の血も残してあげられず、私には何が残るんだろうとずっと考えていました。未だに答えは出ません。

それでも今、生きることが楽しい、素晴らしいと思える限り、何かが残せるのではないかと、そんな希望を持てたらいいと思いました。

……今気付いたけど、今日は亡き父の誕生日だったんですね。なんだかこんな日にこんなことを考えているのが、父に申し訳ない気がしてきました。

……頑張ろう。

帰って来たヒトラー

……の感想の前に、「Mark Like Mine IF」の1〜4話まで、若干の手直しの上でサイト内に上げておきました。アナウンスを忘れていましたが、昨日闘犬も30話まで再アップ済です。

MLMIFは私自身かなり悪のりしてたので、大幅に修正が必要かと思ってましたが、時間を置いて読み返すと「……まあいいか」ってなりました。

 

さて、「帰って来たヒトラー」上下巻ともにかなり考えさせられながら読了しました。

あらすじは、

2011年8月、アドルフ・ヒトラーが突然ベルリンで目覚める。人々は彼を「そっくりさん」の芸人だと思い込み、彼の芸風(本人は真面目に政治活動をしている)に熱狂していく……

というものです。風刺小説です。

この小説の中で蘇ったヒトラーは、新しいタイプの芸人ともてはやされながら粛々と政治活動を行っています。本を読み、ネットに通じ、メールアドレスを取得してHPを開設し、お悩み相談に答えながら現代の政治の(ドイツの)ありようを問う。その舌鋒は鋭く無駄や欠点を突き、子どもの通学路に対する批判など細かいところも見ており、もしかして彼に民族差別の根がなければ意外に良い政治家になったのではないかと思わせるのですが、ユダヤ人始めロマ(ジプシー)や有色人種などを排斥して純粋なアーリア人の血統を守ると言う政策こそがウケたとも言えるので(我々極東の島国人にはよく理解出来ませんが、古典でしばしば悪役になっているように、大昔から欧州の人々はユダヤ人を非常に嫌ってましたので)、その思想がないヒトラーだとしたらいくら演説の才能に恵まれていたといっても政権を握れるほど台頭できたのかどうかはちょっとわかりません。

彼は現代でもよく学んでいますが、結局敗戦後の国のありようから、自身の政策の反省をしたり、思想が変革することはありません。なので、彼に魅かれる人々との会話もかみ合っていません。

例えば「ユダヤ人のことは冗談の種にならない」

この発言に対して私たちは「(あの惨く悲惨な出来事を)冗談で語ってはならない」と受け取りますが、彼の発言の意味は違うんです。互いにそれに気付かないところが笑いのツボなのですが、彼が気に入っているパートタイム秘書嬢のおばあさんの話があってなお、彼は自分の意見というか哲学を曲げないのだなと、少ししんとする思いでした。

それまではどこにでもいる、子どもや動物を愛するちょっと偏屈なおじさん、というふうに見えてましたし、彼だって人を愛することを知っているとわかりますし、その弁論にも一理あると思うことすらあったのですが。高校生の時読んだきりなのでかなりうろ覚えなのですが、結局、「我が闘争」まんまのヒトラー、ほんとうにそのままが現代に復活したと言う感じなのです。

その点、著者にも訳者にも脱帽です。今から読む方は上下揃えた上で下巻の後書きを先にお読みになるといいのではないでしょうか。読み始める前の心構えが変わってくると思います。

二十歳くらいのころだったかな、ヒトラーの演説の本物の映像見ました。言葉はわからずとも衝撃的で、ところどころ憶えてしまって一緒に観た友人たちとしばらく身振り手振り含めて物まねとかしてたんですが、本を読んでても抑揚と勢いが思い出されるくらいでした。その口の上手さ、ヨブ・トリューニヒトなんか足下にも及びません(笑)私のように人の影響を受けやすいタイプは、当時ドイツ国民であったらうかうかと党員になっていたかもしれないと思ったりもします。残念なことですが、私にだって差別意識がありますしね。ただそれを口に出さない良識と、恥ずかしく思う意識があるだけで。

「もし、あなたが誰かに責任を問いたいなら、可能性は二つ。一つはナチスの指揮権をたどること。それによれば、事態に責任を負うべき人間は、総統の座でともかく責任を引き受けている人物──つまり総統本人だ。もう一つの可能性。それは、総統を選んだ人々や罷免しなかった人々にこそ、責任があると考えることだ。非凡な人物を総統に選び、彼を信じて祖国の運命を任せると言う選択をしたのは、どこにでもいる市井の人々だったのだ。クレマイヤー嬢、それとも君は、選挙そのものを否定するのか?(29章より)」

自分に賛同して選出した人々に対する責任があるからこそ、最初に掲げた政策はおいそれと変えられない、という信念もあったでしょうか。結局ヒトラーを世に放ったのは、多くの普通の、一般国民なわけです。それがあるからこそ、ドイツでは「我が闘争」を発禁にし、ヒトラー礼賛を法律で禁じなければならないのでしょうか。

来年一杯で「我が闘争」の版権が切れるそうですが、ドイツでは引き続き発禁のようです。それが人々の健やかな思想の成長に対して良いことなのか悪いことなのか……?

土漠の花(超ネタバレ注意!)

著者は月村了衛。私は初めて読む作家さんです。

母が「わりと面白かった。一気に読めるから読んでご覧」というので図書館に予約入れてました。

あらすじはこんな感じ。

ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たち。その野営地に、命を狙われている女性が駆け込んだとき、自衛官たちの命を賭けた戦闘が始まった。一人の女性の命を守ることは自分たちの国を守ることでもあった。絶え間なく降りかかる試練、窮地、想定外。無惨な死にひれ伏すか? 紙一重の生をつかみ取るか? 極限状況の中で男たちの確執と友情。人間としての誇り──。(背表紙のあらすじから)

今ソマリア沖で海賊が非常に問題になってて、実際に海上自衛隊や海上保安庁が護衛として参加していますし、この本はタイムリーというよりもろにそれを背景に書かれてますので、ざっとあらすじを聞いただけでもすごく興味があったのですが、順番は44番。いつになるかなーと思いつつ忘れていました。

一昨日実妹と話をしているとき(私はちっさいコマに色を塗ってましたが)それを読んだか聞かれました。てっきり母が妹にも勧めたのかと思ったら、妹は新聞書評で興味を持ったのだそうです。さすがに親子、興味を引くものが似てるんですね。順番待ちで44と言いましたら(予約して一月以上は経ってるので、実際はもう少し近くなってるはず)「私買った」というのでキャンセルして借りました。

まず、登場人物に年齢を含めて容姿の描写がほとんどない。なんとなく、この人はこの人より歳が上とか下とかわかるくらい。ですが主人公友永曹長の目線で語られる仲間たちの個性はそれぞれ際立っています。

中でも同じ曹長の新開のことを友永はよく見てますので(苦手っていうか嫌いっていうか)私はすっかり新開派になってしまい。ええ、お約束ですが新開×友永でによによによによ致しました。この新開さん、いつでも冷静で理論に隙が無く、感情の起伏に乏しく、他者を見下してて情に薄いような感じを受けるのですけど(友永ヴィジョンだと)、こんだけディスってると「実は」が起きそうな予感だなと思っていたら、はい「実は〜だった」きました。

それも子ども好き&笑顔全開という少女マンガ的展開で! 彼に遊んでもらおうと集まって来た子どもたちに竹とんぼ作ってあげたりね(*´艸`*)

この辺りから、いや、最初から友永→新開だったものが、友永→→→新開になったな、とかそんな感じ?

というあまり真っ当じゃない読み方をしているせいで、展開によって読む気を失って放り出したりしたんですが「わりと面白い」よりは腐萌えで楽しめました。もう一組由利×梶谷という萌えカポーもおりました。こうなってくると容姿の描写ないの本当にいいですね! 脳内で好きにできるもん。脳内なら、受(決めつけてる)の友永が茶髪で耳に髪がかかったやや長めの髪型だっていいんだし! こんな状況だから三日で無精髭もかなり育ったことだろう。(髭を伸ばすのは上官の許可がいる)友永&梶谷は生えなくていい。すね毛もなくていい。妹は最後まで友永が好きになれなかったと言っておりました。そりゃ腐女子ではない妹が友永×アスキラ(氏族長の娘)前提で読むからだ。新開×友永なら「友永可愛いじゃん」で済むのに。

で、モエモエしながらもテンション下がり気味で最後はどうかというと、ほんの十数ページでまとめられていて、掘り下げ不足は否めません。途中、定期連絡が絶えたのに救助がなかったことについて「実は、米国のCIAが〜」とか言われたって、「……へえ」としか思えない。そこら辺は裏事情をもっと詳細に書くべきでした。殉職した自衛官の家族対応については大いに不満ですが、ここでは堪えるべきなんだなという大人の事情も(遺族でない第三者目線なら)納得がいくものですし、助けられた女性アスキラ(シードを思い出して仕方なかったです。友達は「アスキラになれ! アスキラになれ!」と洗脳しながら私にシードを見せたのですが、私はどっぷりディアミリにハマり、「アスキラ?なにそれ美味しいの」状態でした)がいつか国を建て直して、自衛官の遺体を探して弔い、本当の事情を明らかにする、と請け合ったので、現実ではそんな日多分来ないよと思いはしますが、せめて小説の中のソマリア、ソマリ、ジブチには遺族が生きている間にそういう日が来たと思いたいです。

一般書籍として出来がいいかと言われると△、映画ならもっと面白かったんじゃないかと思います。なぜなら、あまり背景が深くなくていいから! 「助かったーっ!」でヒーローとヒロインが夕日をバックに抱き合ってキスして終わりでいいじゃないですか。でさあ、結局どういう決着になったのよ?って映画では(特にハリウッド)ぜーんぜん語られないじゃないですか。エンドロールに字幕で後日談が被さるくらいですよね。(ちなみに、以前書いた『コルチャック先生』についても後日談は同じ手法で、エンドロールに被せて語られたのですが、その映像は字幕を暗喩したもので、見た目は正反対の内容でした。そこで私は号泣した)

肝心のソマリア情勢ですが、特に興味も無い人に興味を持たせるようなものではないと思いますし、知識のない人に知識を与えるものでもなく、通り一遍の説明しかありません。そこら辺に興味のある方はちゃんと専門書を読んだ方がいいでしょうね。わかりやすい、良い本もあります。私は二冊しか読んでないけど、ファンタジー小説のように単純に食い詰めて困った人たちが山賊や海賊をやってるような話ではなく、なんというか、すごく考えさせられました。あの辺のことを語ろうとすると、絶対にとある宗教のことが切り離せません。正直ネットが張り巡らされた今の時代、自分の発言がどのような問題に波及していくか推測し辛いですので詳しくは述べませんが、遠い国のことだし私には関係ないよと言い切れないものがあると感じたのは確かです。あー、これは私が元々戦争報道の道を志していたのもあり、紛争地帯の問題に過敏になりすぎるからかもしれませんけど……。

あれこれ書きましたが、つまり私の感覚ではほぼラノベに近いエンターテイメント性があります。私は萌えられたし(読んだ方、お前だけだannoyって言わないで><)戦闘描写に臨場感があり一気に読めるので、最近なんか面白い本読んで無い、なにか無いかなーという方には大いにおすすめします。

ここ数年めっきり読書量が落ちて、今年はこの本で187冊(再読を入れたらもっとある)しか読んでません。文章、というのは絵描きのように書けば書くほど上手くなるというものではなく、書いていないときにどれだけ良質な本を読んだか(文学って意味じゃありません)、情報に触れたか、それに対してどれだけ考察し、思索したか、そこにかかっていると私は思っています。なんだかわからない間に時間が経ったような時間の使い方をし、ただ萌えを叫んでるだけじゃ文章が上手くなるはずがない。映画見たってゲームやったって得るものはありますが、それによって上達するのは文章力ではなく、どっちかっていうと構成力じゃないかな。もっと平易な言葉で誰にでもわかりやすく、想像しやすい文章を書けるようになりたいんですが、この読書量では来年、再来年と経てば落ちて行くばかりの気がします。本を読むための集中力がものすごく落ちてて、それでも小説になるとそれなりに集中できるんだけど、専門書になると、下手すると再読でも頭に入らず復習し辛いこともあります。あと昔の文学系。身体が思うように動かないとか、眉に白髪がまじってきたりするより、これが一番歳を取るってこういうことかと実感するところですね。

とりあえず「帰って来たヒトラー」の下巻を図書館に取りに行って読み終わったら(これも面白いので、読み終わったらまとめて感想書きたい)、上橋菜穂子さんの「鹿の王」を読むことにします。主人公の名前がどうやら「ヴァン」のようなので、もうすでに師匠のビジュアルになって困ってる。

ハイキュー!!

11年の春に本誌に掲載された読み切りを読んだときも面白いなと思ったのですが(4月の日記に話し方がアシュルクっぽいとか書いてますが、もう憶えてない)コミックスは読んでないしアニメも録るだけ録って見ていませんでした。(時間と気力なくてー)

最近何回目かのアニメブームが来てるんですが(今はばらかもん、信長協奏曲、月刊少女野崎くんを楽しみにしています。あといくつかは1〜3話で力尽きた……)ハイキューは1話だけ観てストップしてました。

でもお盆の連休中に(主人はお休みじゃなかった)観始めるとあんまりにも面白くて、1日で溜めてたのを観て、20話は待ち構えて観ました。そうなると続きがものっそい気になって、結局kindle版を大人買いしてしまいました……。でも11、12巻はまだkindle版になってないのねーcrying 電子書籍になってるものは絶対紙の本じゃ買わないぞと誓っていても破らずにいるのには意思の力が必要なようです……。

CPはごく普通に影日になった……っていうか、あの二人自覚が無いだけで出来てるよね! 書く気はないけど、ものすごい読みあさっています。

烏野のメンバーは全員結構好きですが、一番好きなキャラは、西谷さんかなー? 田中さんと悩みますが一番かっこいいと思う。多分旭さんとカップリングされるのが多いのかなと思うんですが、私はこの手のタイプは受には絶対したくない派ですし、絶対ないだろうとわかっていても潔子さんがいいなあ。でも西谷さんが潔子さんとくっつくと田中さんが可哀想だしな……。って、作中で潔子さんが誰かとくっついたりって絶対ないだろうけど、万が一あったとしてもこの二人だけはないでしょうねー><

新マネの谷地さんもかなり可愛くて好き。可愛いだけじゃなくて行動力もあるし。募金のポスターは読者の私までぞくぞくしましたので、目の当たりにした日向はもっと嬉しかっただろうし興奮しただろうと思います。烏野はマネージャーに恵まれてますね!

スポーツマンガの女子マネって、私はあまり好きじゃないパターンが多いんですが、アイシールド21のまもり姉ちゃん(かなり熱烈にヒルまもでした)並に二人とも好きです。もっと絡んでほしい……

富士山さんは思春期

あっちこっちに広告が出てて、試し読みしてみたところ面白そうで、続きがとても気になってたマンガです。

今日、というかもう昨日か、久々にネカフェ行って既刊を読んでみた所、あんまりにも可愛くて萌え死にしそうになりました。

女子バレー部(結構強豪)のエース富士山さんは、身長181cmで手足が長くて胸も大きいナイスバディの女の子。
大して上場(かんば)君は身長160cm、弱小男子バレー部の男の子。

二人はいわゆる幼なじみなのですが、長じると同時になんとなく疎遠になっていった、マンガにはよくある関係の二人です。そんな関係が、ある日上場君が多くの男子のマドンナである女バレキャプテン青山さんの生着替えを盗撮しようとしたことから変わります。

青山さんは富士山さんの身体の影に隠れて見えず、上場君は英雄になり損ねたのですが、代わりに富士山さんの生着替え、しかも服を脱いだ時にスポーツブラまで上へずり上がってしまい、胸の下半分(ぎりぎりで乳首が見えない)がぽろりしたところを、上場君は思わず撮影してしまい。それから先はその光景が目に焼き付いて離れず、「175cm越えたら女じゃねー」だの「女子の中に紛れ込んだ男」だの言われている富士山さんのことばかり目で追いかけてしまい、悶々として、思わず言っちゃうんですね「俺たち付き合わね?」って。

あっさりと「いいよ」が返って来て、二人は付き合うことになるのですが、この二人の距離感がね! もうすっごい可愛いのです!

私が高校生のときは、1年の終わりから2年の終わりまでの短い期間しか彼氏がいなかったんですが(一学年上の先輩で、つまり卒業と同時に自然消滅した。3年生の時はクラスメートにずっと片思いだったのです)手を繋ぐだけで死ぬほどどきどきしたり、富士山さんの家に電話する緊張感とかね、うわ〜そうだったそうだった!ってなんかもう、居たたまれないくらいに甘酸っぱいのです。携帯とか無い時代だから、電話とかするのもすごい怖かったんですよね。特に先輩はどちらかというと無口で普段自分で電話を取るようなタイプじゃなかったので、それがかかってきた電話に機敏に反応するようになれば家族は「heart01」って思うわけじゃないですか。電話口でお母さんや妹さんにからかわれてるのが丸聞こえで、しかもこっちも母や弟がにやにやにやにやしててですね……異性とのお付き合いを家族に隠すのが難しい、恥ずかしい時代だったんだよなー……。いやこのマンガは現代なのですが、富士山さんが携帯を持ってないのでそんな感じになるわけです。少なくとも私と同じ第二次ベビーブーム世代の方には身悶えせずには読めない仕様になってると思います。

kindle版も出てるので、さっそくポチっとしました。主人にも大いにおすすめしたんですが、中二ですでに1個上の先輩と済ませてたようなタダレた奴にはその甘酸っぱさがあんまり理解出来なかったようで……。(私の方が結構年上なのに、主人が初体験を済ませた年、私はまだだった。色々おかしい)

最近の、特に少女マンガは、ベッドまで行き着くのが結構早いし、例えじれじれでもこういう身悶えするようなのはついぞ見かけないですよね。女性作家さんのようですが、こういうお話は少年・青年マンガの方が多い気がします。

物心ついたころにはすでに携帯が世にあった世代の方にうけるのかどうかはわかりませんが、このように不便で、でもその分甘酸っぱい青春を送った世代の方には大いにおすすめします。

腐……だと思うんだけどな……

主人の買ってきたマンガ、「機動○士ガンダム サン○ーボルト」(現在三巻まで)ですが私すぐにイオ(連邦)×ダリル(ジオン)だと思ったんだけどなあ。

絶対ナカマがいるはず! と思ったけど探し方が悪いのか、ほんとにいないのか、今の所気配無し。

それぞれにヒロインらしき女性キャラもいるんですが(イオの方のヒロイン?クローディアはあんまり好きなビジュアルじゃないんですが、ダリルの方のカーラ先生は性格込みで結構好みです)この二人の関係の方がぞくぞくします。

とりあえずこの日記を読んだ方が「機○戦士ガンダム サンダー○ルト」を読むときは、そこを意識せざるを得ないだろう……。

マンガと言えば、テラフォーマーズがアニメ化だそうで、今からものすごく楽しみです! アレをアニメ化するとか、ものすごいチャレンジャーだな……!

「じょう」

「じょうじ」

とか……どんな鳴き声?なんだろう。ぞぞぞ〜っと鳥肌立ちそうなのだといいなあ。

進撃の巨人が好きな人なら多分いけると思うんですが……。進撃の巨人と違ってちゃんと広げた風呂敷を畳めるのか不安。

ヴィンランド・サガも奴隷編が終わり、とうとうトルフィンが帰郷しました。私が読んだことのあるマンガの中で、主人公の顔が一番変形した^^; 

主人公トルフィンのおねーさま、ユルヴァがものすごい強烈なキャラなのですが、母親になってもユルヴァはユルヴァでした。(並みいる男どもを押しのけて鯨に一番銛撃つような女なのです)旦那さんが弱い……というか、あの村の中で結婚するなら、仕方ないことだけど、誰だか思い出せない。また一巻から読み直さないと……

モノクロームロマンス第二弾

案内来てたので、発売後に慌てて注文しました。のたくたしていて第一弾のときのように品薄になっても嫌ですし。(ついでにeyes set to kill5thも、悩んだ末EUR盤発注してしまった。A skylit driveの4thはレビューで聴きたい曲が未収録とあったので、国内盤に期待をかけて我慢我慢)

不在だったため、昨日やっと受け取り、一気に読んでしまいました。非常に読みやすくはあったですけれど、購入を考えておられる方に一言。

「狼を狩る法則」はリバ有ですのでdown 地雷の方はお気をつけ下さい。

私リバはほんと地雷で>< あちこちでまさかな……って描写があるのですが、かなり盛り下がりました。ただし、最後まで読めはしました。

「ドント・ルックバック」★★☆☆☆
甘い夢からさめると病院のベッドの中だった。美術館に勤務するピーターは頭を殴られ意識を失い、そのショックで記憶障害を起こしていた。警察の取り調べが始まり、ピーターは自分に容疑がかかっていることに気付く。自分は犯罪者なのか──そして夢に出てくる魅力的な男の正体は──(以上、あらすじより)

雑誌掲載の短編を含め、ジョシュ・ラニヨン氏の作品は三作読んだわけですが、それだけで判断していいものかどうかの判断をまず迷いますが……。私にはいまいち合わない作家さんのように思います。なんというか、登場人物にあまり体温や体臭を感じないというか。特に攻。好きにも嫌いにもなれない、空気のような。存在感なっしんぐで、誰の忠告にも耳を貸さないほど、ほとんど正気じゃないほど一人の男に入れ込んでた主人公の気持ちをなぜ彼だけがうまくこちらに向けられたのか(一応、その王様のような身勝手な男から離れようとなんどか他の男と付き合ってみた的な記述がちゃんとあります)、その魅力が全くわかりませんでした。上っ面だけのスタイリッシュな恋愛、というか一昔前のトレンディドラマのようなというか。受のために用意された「攻」という小道具にすぎないようにも感じました。

良く言えばさらりと読めるが、もう一度読み返したいという衝動は沸かない、「無難な小説」それに尽きる感じです。定価で購入してまで、というとおすすめしません。

ただ、my神、翻訳者の冬斗さんはこの作家さんとの相性が良さげな感じがします。元の分も比較的叙情的ではあるんでしょうが、もう一冊の「狼を狩る法則」に比べると冬斗さんの文章だな、って感じが少ししたような気がします。

「狼を狩る法則」★★★☆☆
人狼で獣医のチェイトンは「メイト(伴侶)」に会える日を子どものころから楽しみにしていた。メイトは、会った瞬間にわかるんだ。そんなある日診療所に一匹の狼が運び込まれ、チェイトンの心と体が反応する。この感覚、間違いない、ドアの向こうに運命の相手が。(以上、あらすじより)

すでにBLで使い尽くされた設定だと思いますが、それがネイティブアメリカンと白人となると、その肌色の対比はわたくしのツボでございます。しかもネイティブアメリカンのチェイトンが背が高くて逞しく、白人のキートンが小さくて25にもなるのに会う人会う人にまず成人しているかどうかを疑われる可愛らしさというのもツボでございます。チェイがまともにキートンの名を呼ぶところはあんまりなくて、ほとんどが「リトル・ビット(ちっこいの)」だの「ベイビー」だので「かわいいかわいい」言ってるのもツボでした……(☍﹏⁰)。

なのにリバ有り。

いや、チェイがwktk挿れたり挿れられたりってどんな感じなんだろうなあと想像してたり、キートンが体の小ささに似合わない立派な一物を持っていたり(ほぼチェイに匹敵するようです)と「……もしや」と思うところはたくさんあるわけなので、心の隅っこで覚悟的な物は決めてたように思うんですが、それでも嫌なものは嫌なんで。でも、こちらのカップルの方が「恋愛している」という感じはします。二人共に性格の違い、人物造形がしっかりしてるので。なんとなく、付き合い始めのドキドキワクワクを思い出してちょっとにっこりしてしまうところが多々有りました。

私はほんとにストライクゾーンが狭くて、受攻は固定であって欲しいし、攻が現在進行形で受もやるというのも嫌だし(過去のことならば我慢出来ないこともない)受の一物はポークビッツでいいと思ってる残酷極まりない女ですので、買う前にわかってればいくら大好きなシフターでも買い渋ったかもしれません。リバなければ星5でも良かったのにな。絵師さまの絵がこう、受攻はっきりしてる感じだったので余計に違和感がありました。

リバOKな人には、こちらはおすすめします。

12月にはジョシュ・ラニヨン氏の作品が二作出るんですが、これは他の人のレビュー読んでから買おうかな……。

長男の出家

新装版読みました。

他の短編が無くなっていて、「長男の出家」本編と、その後の話二編のみなので、結局前のも置いておかなければならないようです^^;

その後の話は息子だけでなく、父親も住職も含めた全体的なその後の話。(妹は数行しか登場せず、ちょっと知りたかった、兄の出家をどう受け止めたかはわからないままでした)

予想とは大幅にずれていましたが、読んでみて良かったと思います。

これは若干登場人物を変更してあるとはいえ、小説の体裁をとったノンフィクションです。父親である「木村」は、著者である三浦清宏氏であります。

彼はどうやら、この小説が世に出て、話題になってしまったことで、和尚のお怒りを買い、破門、というか勘当されてしまったようです。息子──良海を道元禅師のようにしたい和尚にとって、それは修行の妨げになるものでしかなかったのですね。他の門徒に息子の話を聞こうとしても、勘当されている父親に、誰も何も話してくれない。結局、十数年というもの、息子の消息は全く不明のままだったようです。のちにはちゃんと再会もしますが。

この良海が、押し付けがましい和尚のやり方に反発して(まあ、気持ちはわからないでもない感じの尼僧なので。ただ、ほんとに命をかけてこの子を道元禅師のような立派な僧に、という気概は感じるので、なりふり構わず必死だったのでしょう。この子が可愛くてならないという尼僧の気持ちはすごくわかるのです)寺出したり、そのあとしばらく家に戻ってハローワークで探した仕事に従事したり、東北の禅寺に修行に出たり、事故にあって修行を中断したりと紆余曲折の人生を歩んで行く過程で、父親の中で修行僧としての息子に抱いていた理想像が崩れ去り、息子もただの青年でしかないのだという気持ちの変化が起こります。それは幻滅、という意味ではなく、憑き物が落ちたような、と表現されるものです。ちょっとは苦い気持ちもあったようだけど。

和尚のお寺は彼女が住み着いた当時のような荒れ寺ではすでになく、かなり立派なお寺になっていて、和尚はそこを良海に継がせる気でいました。でもそこは、開山以来代々尼僧が住職を務め、男僧が住持すると寺が衰えるという言い伝えのある寺だし、おまけに事故で入院中に将来を誓う女性が出来てしまったり(修行の妨げになるので、和尚は良海が結婚することには反対だった)檀家の一部から良海に継がせないようにしようなどという話が起こったり、あれこれ問題はあるんですが、結局還俗一歩手前までいきながら、良海は踏みとどまったままお寺を継いだようです。

どのような住職になったのか、ちょこっとだけ書かれていました。和尚や父親が望んだような僧にはなれなかったものの、この良海さん、結局のところ、私はかなり良いお坊さんになったのではないかと思います。亡き尼僧のように、子どもの座禅会などしておられるようで、もしかしたらこの中から将来「お坊さんになりたい!」と言い出す子が現れたりして……とニヤッとしてしまう。結婚してお子さんもおられますが、必ずしもその子たちが父親の後を継ぎたいと言い出すかはわかりませんし。

とにかく、私は大満足致しました。

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