あっちこっちに広告が出てて、試し読みしてみたところ面白そうで、続きがとても気になってたマンガです。
今日、というかもう昨日か、久々にネカフェ行って既刊を読んでみた所、あんまりにも可愛くて萌え死にしそうになりました。
女子バレー部(結構強豪)のエース富士山さんは、身長181cmで手足が長くて胸も大きいナイスバディの女の子。
大して上場(かんば)君は身長160cm、弱小男子バレー部の男の子。
二人はいわゆる幼なじみなのですが、長じると同時になんとなく疎遠になっていった、マンガにはよくある関係の二人です。そんな関係が、ある日上場君が多くの男子のマドンナである女バレキャプテン青山さんの生着替えを盗撮しようとしたことから変わります。
青山さんは富士山さんの身体の影に隠れて見えず、上場君は英雄になり損ねたのですが、代わりに富士山さんの生着替え、しかも服を脱いだ時にスポーツブラまで上へずり上がってしまい、胸の下半分(ぎりぎりで乳首が見えない)がぽろりしたところを、上場君は思わず撮影してしまい。それから先はその光景が目に焼き付いて離れず、「175cm越えたら女じゃねー」だの「女子の中に紛れ込んだ男」だの言われている富士山さんのことばかり目で追いかけてしまい、悶々として、思わず言っちゃうんですね「俺たち付き合わね?」って。
あっさりと「いいよ」が返って来て、二人は付き合うことになるのですが、この二人の距離感がね! もうすっごい可愛いのです!
私が高校生のときは、1年の終わりから2年の終わりまでの短い期間しか彼氏がいなかったんですが(一学年上の先輩で、つまり卒業と同時に自然消滅した。3年生の時はクラスメートにずっと片思いだったのです)手を繋ぐだけで死ぬほどどきどきしたり、富士山さんの家に電話する緊張感とかね、うわ〜そうだったそうだった!ってなんかもう、居たたまれないくらいに甘酸っぱいのです。携帯とか無い時代だから、電話とかするのもすごい怖かったんですよね。特に先輩はどちらかというと無口で普段自分で電話を取るようなタイプじゃなかったので、それがかかってきた電話に機敏に反応するようになれば家族は「」って思うわけじゃないですか。電話口でお母さんや妹さんにからかわれてるのが丸聞こえで、しかもこっちも母や弟がにやにやにやにやしててですね……異性とのお付き合いを家族に隠すのが難しい、恥ずかしい時代だったんだよなー……。いやこのマンガは現代なのですが、富士山さんが携帯を持ってないのでそんな感じになるわけです。少なくとも私と同じ第二次ベビーブーム世代の方には身悶えせずには読めない仕様になってると思います。
kindle版も出てるので、さっそくポチっとしました。主人にも大いにおすすめしたんですが、中二ですでに1個上の先輩と済ませてたようなタダレた奴にはその甘酸っぱさがあんまり理解出来なかったようで……。(私の方が結構年上なのに、主人が初体験を済ませた年、私はまだだった。色々おかしい)
最近の、特に少女マンガは、ベッドまで行き着くのが結構早いし、例えじれじれでもこういう身悶えするようなのはついぞ見かけないですよね。女性作家さんのようですが、こういうお話は少年・青年マンガの方が多い気がします。
物心ついたころにはすでに携帯が世にあった世代の方にうけるのかどうかはわかりませんが、このように不便で、でもその分甘酸っぱい青春を送った世代の方には大いにおすすめします。