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2013年05月

わーい新譜♪

6月の25日にSkilletの新譜が出ます〜! 最近はRedとThree Days Grace、たまにA skylit drive、picture me broken、eyes set to killです。picture me brokenも今年新譜のはずなんだけど……タイトルも発表されてるのに情報きませんねー。

入荷日に受け取りにいけないかもしれないけど、古巣で予約しました。すごく楽しみです。Delainやthe HIATUSもCD出たけどライブCDなものですぐにはいらないかなーという感じで。最近は新規開拓もあまりしなくなったし、やっぱり仕事が変わると情報は遅くなるし購買意欲も落ちるんですね。

 

私信になりますが、U様、お返事のお返事ありがとうございました!

その日がくるのを楽しみにしております。
エンドレスになってもあれなのでこちらで^^;

闘犬アッシュ34

  • 2013/05/30 21:38
  • Category:SS

ようやくヒロインが過去に残留するものに出会えました。以前読んだ「時を超えた恋人」の続編の「魔法がくれたハイランダー」です。間に数冊あったようですが、読んでみようかな。「時を超えた〜」は誰彼構わずおすすめしてまわるようなものではなかったにせよ、面白く読みましたが、次作のあらすじがさほど惹かれるものではなかったので読んでないのです。

これまで読んで来たものと違って、現代でも生活が苦痛に満ちたものだったので残留もありか、とは思うけれども、オチを見る限りでは戻っても大丈夫だった気もする。なにより、獣医になりたいという夢はどうするのかな、と思いはするんですが……。

「恋はタイムマシンに乗って」は帰還組。酔っぱらった研究者に体験実験のため過去に送られたヒロインと、渋い傭兵のお話です。とはいえ、少し変則的なH/Hであったので、むしろ帰還のほうが違和感がありませんでした。気軽に行ったり来たりが出来る設定もお約束。けれども上のより好きかも。目新しい設定ではないので、途中でオチ的なものに気付きますが、それでも面白かったです。タイムスリップもの読みたいなあという方には、これも面白かったですよ、と軽く薦められるくらいには。

でも手当たり次第に読みたい、という衝動は薄くなってきたので、そろそろアシュルクに気持ちを入れ替えようと思います。闘犬と同時に「アシュルク超SS ロマンス小説風」も書き始めたんですが、これがエロシーンとか書くよりよっぽどこっ恥ずかしくて死にそうです。

黄金のたてがみを抱きしめて&パッション

読了。

「黄金のたてがみ〜」はシェリー・ローレンストンのシェイプシフターもの三冊目。一冊目には二作入っていたので四作目になります。その二作目のヒーロー、ブレンダンの異母弟ミッチと、二冊目のヒーロー、スミッティの妹シシー・メイのお話。なので今回もライオン×狼の異種恋愛になります。

珍しく後に読んだ後書きに書いてあったんですが、「プライド・シリーズ」というシリーズ名のようです。ってことは主にライオンシフターがメインのストーリーなのかな。ブレンダンの双子の妹マリッサと、ミッチの同母妹グウェン(父は違うので、ブレンダンとは血の繋がりがない)が残ってますもんね。

さて、ここまで読んで来てシシー・メイがかなり癖のある奇矯な人物であることはわかっていたんですが、うーん。むしろ実は驚きの料理の天才だったりしてびっくり。多分お父さんがアルファをやってるパックの皆さんが住んでいるスミスタウンに問題がありそうな。というか、スミス一族まじ怖い。

刑事のミッチは潜入捜査の折り、マフィアのボスの殺人を目撃したため裁判で証言することになったので、多額の賞金をかけられて命を狙われています。そのため兄弟や友人たちとも距離を取ってて、シシー・メイのことをにくからず想っているのに友人の位置に甘んじている。そんなある日、シシー・メイといるときに狙撃され、シシー・メイの判断で雇われた殺し屋がミッチの潜伏先として候補にあげないだろう故郷のスミスタウンで養生することになりました。

このスミスタウン、なんと名の通り住人のほとんどがウルフシフター、スミッティの父親がアルファのパックの住処だったりする。両親はスミッティの結婚式に出席した後そのまま旅行に出かけて留守なので、シシー・メイの実家で二人暮らしが始まるんですが……。

なんというか、もうシリアスなんだかコメディなんだか。ミッチは賞金かけられてるので、証言した後は証人保護プログラムに入り、二度とシシー・メイと会えない、という重苦しい設定が根底にあるのですが、シシー・メイのみならず彼女の兄たち、叔母たち、ブレンダンとロニー、あらゆる個性とアクの強い人々が好き勝手に動くのでもうすごいことに。一方でミッチの実母が息子を救うため暗躍し──いや、暗躍じゃないかも。堂々としてるかも──スミッティとジェシー・アンは共にパックで生活していたため新婚旅行先で二人きりで過ごすことに早々に飽きて来ている。

はっきりいうと、ブレンダンとミッチの兄弟はものすごく不憫でした。メイスもそうだし、(スミッティだってそうじゃないとは言えないんですが、ジェシー・アンはスミッティを立ててるような気がする)このシリーズのヒーローは爆走するヒロインのあとをはらはら、おろおろしながら追いかけるような役割であるのかも。いやもう、なんというか、不憫でした……。ロマンス小説でヒーローにこんなこと思ったことないんだけど。

当然ハッピーエンドですが、この三名にはほんとうにそのヒロインでいいのか、もう一回考え直せと言いたい(笑)だって確実に寿命を縮めてるような気がするし。

でもとにかく面白かったです。どのカップルも凸凹(A型夫にB型妻みたいな)で、普段はそういうカップルが好きなのですが、なぜか今回は凸凹感が若干少ないスミッティ×ジェシー・アンが一番可愛いと思いました。このシリーズは手元に置いておいてもいいかなあ。ロマンス小説のシリーズ物は、邦訳企画が途中で頓挫することもあって油断できないんですが。

「パッション」はおすすめありがとうございました! ヒーローの母、その婚約者(ヒロインに非ず)の母、二人の母親'sと煮え切らないヒーローに苛々しながら読みましたが^^; 面白かったです。

あわや大事故に巻き込まれ、というところをヒーローに助けられ、超劇的な吊り橋効果もおそらくはたっぷりとスパイスになって、H/Hは万博の水晶宮で性急に抱き合ったりしたあと、これでもかのエロシーンが前半はたっぷりあったんですが、どうやらこの小説はそこが良いか悪いか、まっぷたつに評価が分かれる作品のようです。過激描写が話題になったそうですが、BL慣れした人ならこんなの過激のうちに全然はいらない……っ><

あらすじだけみるとほんとに唐突感のあるセックス描写ですけど、読むと意外にそうでもない。この流れならそうなっても違和感があんまりないなーと思いました。もしかしたら大けがしてたかも、死んでたかも! というような時には興奮状態になってて、案外今なら何でも出来ると気が大きくなっててもおかしくないし。

ただ、ヒーローがヒロインの部屋に初めてやって来て以降のシーンには、ちょっと激痛を思い出させる単語が入ってたのですべて飛ばしました。(ぶっちゃけこういう小説で二次元エロは勘弁>< おかしな妄想はなしにして欲しい)ストーリーの展開が面白いのであり、エロはそれほど重要ではないという判断ですが多分大丈夫だろう、うん。水晶宮Hまでは良いのではないでしょうか。

最後は私的には大満足です。ヒーローは途中身勝手なことを言うのでかなり苛々させられましたが、そんな身勝手なことを言わなければならないほど追いつめられていたし、ヒロインを想う気持ちだけは疑いようがなかったので、終わりよければすべてよしというか、だからといって嫌いになったりとかはありませんでした。

ヒロインの二人の妹も可愛くて性格もすごく良さそう。駆け寄りながらベソをかくヒロインに萌え。ペイシェンスは同じく性格がすごくいいのに女見る目のないヒーロー弟(人のことはよく見てるのに、なんで自分のほうの問題に気付かない>< これが恋愛フィルター?!)とどうやら……vなので、次作続編がすごく気になるんですが……。妹二人と、今回のヒーローの婚約者とで計四部作の出版が決まっているのになんか長いことごたついて出版されなかったようで。妹がヒロインのが2010年に出版されてるようだけど、邦訳版はなしなのかな。

和製のロマンスもの

……というレーベルはないように思うので、そうカテゴライズしてもいいだろうな、という作家さんとしては原田康子先生が真っ先に──というか唯一上がりました。母の本棚に数冊あったので、小学生のころから何度も読み返しています。今でも「満月」「日曜日の白い雲」「風の砦」(主人公ではなく、主人公の親友とアイヌの娘のロマンスに私的焦点を当てています)「サビタの記憶」だけは別に買い直して手元に置いてあります。

多分「海霧」以外は全部読んでると思います。「海霧」は以前一度図書館で借りたんですけど、忙しさにかまけて読めずに返してそれきりです。ロマンス小説熱が醒めたらまた借りようかなと思ってるんですが、頭を使わないでいい文章に慣れた今勢いよく読めるかどうか^^;

「満月」は大昔映画にもなったので(観てないけど)知ってる方もいらっしゃるかも知れませんが、私の一番のお気に入りは「風の砦」かな。主人公には妻がいるのですが、妻は実は夫の親友が好きなのです。その親友、というのがまたいい男でですね。同人を知った後で読んでいたら、親友×主人公になっていたかもしれませんが、当時は純粋でしたので、その親友とアイヌのツンツン娘に非常に萌えたものです。

他にはこれは、というものがちょっと出ないのですが、実はマンガなら出ます。

おそらく、ほとんどの方がご存じないのではと思いますが、宝塚で舞台化されたようなので、そちらのファンの方は知ってらっしゃるかもしれません。「風のゆくえ」という粕谷紀子先生のお描きになったヒストリカルです。高校生のときヅカファンの友達に借りました。文庫サイズの「風のゆくえ」、コミックサイズの「風のゆくえ・再会編」の二冊でしたが、両者の絵柄がずいぶん違いますので(前の方が好きだった!)、描かれた間が空いてたのかも。私と母がそれに惚れ込んで購入に至ったときには、B6サイズで一冊にまとまってたので、それを買いました。むろん今でも持っています、私がw

舞台は中世北イタリア。ヒロインのクラリーチェは、とある領主の妾の娘ですが、母が亡くなり、尼僧院で暮らしています。そこで暮らすほとんどの娘はいろんな事情で男性(父だの叔父だの兄弟だの、男性の庇護のない女性は生きにくかった)の庇護を失った娘たちですが、ヒロインはただただ父の訪れを待つだけだった母のようにはなりたくないと、自分で自分の道を切り拓くと、ある日尼僧院を出奔します。でもその途中で攫われて(実は攫ったヒーローはヒロインの実家との取り決めでヒロインを嫁にすることが決まっていたので、全く結婚に乗り気でないまま尼僧院へ迎えに行ったのですが、逃げちゃってたので後を追った。必死で走るヒロインを馬上から掬い上げて連れ去りました)無理矢理嫁にされ、衆人環視の中で(時代的に……><)無理矢理処女を奪われます。

とは言っても、そこは全然生々しくなく、抵抗の力及ばず陵辱されるという場面は、抵抗したのに馬上に掬われたあの夜の記憶で表現されるという、マンガでしかできない素晴らしい手法で表現されました。昔の少女マンガは厳しかっただろうし。

なんだかんだ事件を経て結局は両思いになり、ヒーロー・ヴィットリオの激しい愛し方に幸せを感じたりもするんですが、ふっと、これじゃ母のように夫を待つだけの女では……? と思い、城を出て行くのです。ヒーローはヒロインを深く愛しているので、無理に閉じ込めても翼を折るようなものだと黙って出て行かせるのですが、いや、結構束縛系のヒーローなのでよく決断したな! と感心ました、ほんとに。これが愛の力なのねheart04と。ここまでが前半です。

後半に関しては、ほとんど別人のように絵柄が変わっていまして、ほんというとそんなに好きな絵柄ではなくなりましたが;; それでも真のハッピーエンドを迎えるころには多分気にならなくなってました。

領主夫人を一時的に辞めて城出したヒロインは、つくろいものと刺繍でたくましくご飯食べていました。(にょたルクの裁縫設定はここから来ています)正直ヒーローいなくても自分の力で生活できるのですが、そうなればなるほどヒーローが恋しくなるという矛盾。そんな中、頑張って妻に自由を与えた本当は束縛系のヒーローはどうしていたか……あはは! ま、彼は彼で頑張ってましたhappy02

当時の事情を思いますと、男女どちらにも「男女双方、対等である」という感覚がないわけで、待つ女である母を反面教師にしたとはいえクラリーチェのように自立を熱望する感性の方が当時としては革新的なんですよね。一般庶民よりも男性優位主義の強い社会で生まれ育ったヴィットリオがそれを理解し、受け入れるだけでなく、妻がそのように自由な精神の女性であることに、またそのような女性に自分も選ばれ、愛されると言うことに、喜びとある種の誇らしさを感じるようになっていくその過程がすごくいいんです。

素晴らしいお話で、全力でおすすめしたいのですが、密林で見てももう気軽におすすめできるお値段じゃなくなってて>< 非常に残念です。ああ、これぞハーレクインだな、というのを、ハーレクインを知らない方に最も良い形で教えてくれるマンガだと思うので、どこかで定価に近いお値段で発見されましたら絶対買いだと言っておきますっ!

これに限らず、昔の少女マンガはハーレクイン、ロマンス小説に近い物がけっこうありましたね。「伯爵令嬢」とか。「ヨコハマ物語」とか。(甲斐男爵×まり子の方が好き)

 

レス不要でメールを下さったあなた様へ一言だけ。

初めまして、メール下さってありがとうございます! 紹介したものをそのように実際に手に取っていただけるとすごく嬉しいです。お気に召すといいのですが。

嬉しかったので、また紹介してみました^^

拍手の方は、拍手できる回数が10回と決まっているので、最後まで押しちゃうと読み返しができないという事実がご指摘により発覚したので、急遽拍手回数に余裕を作るため無修正のままサイトの方に収容してそれきりなんですよね>< いい加減書き直して収容し、他のものを置くべきなんですけど……。まだ心の余裕と読み返す度胸がないので>< 続きを読みたければ拍手してねというのもなんかいやらしい気がして、拍手の方に前のがサイトの方にあるよって書いておけばいいかと思ったのです。そうですね、これに関しては現状このままでいこうと思います。すみません。本当はお礼ページを更新したよという履歴にも載せたくないなと思ってるんです。どのような形でも拍手ボタンを押していただくことを強制したくないので……。ぽちって押すことで「来たよ」「読んだよ」「頑張れよ」と励まして下さる方が、そのとき気付いて下さればいいかなーと。

当たりが続いています

ロマンス小説は当たり外れが大きいんですが、「思いあふれて」(ご紹介ありがとうございました)「夢の騎士にふたたび」に続いてシェイプシフターものの「黄金の瞳に心奪われて」(二作収録)「琥珀の瞳にもう一度」も大当たりでした。

「黄金の瞳に〜」のヒロインは先日ちょっと触れました「こんちくしょう!」のヒロインです。ヒーローのメイスはライオンのシフター、ヒロインのディーは普通の人間、警官です。(ヒロインが警官、という設定には少々弱いです。マンガの「花咲ける青少年」のカジカの両親のストーリーが好きなのからきているかも。ヒロインはおそらくボブヘアだと思うんですが、ヒロインの容姿をキティで想像してしまった)ヒーローは子どものころからず──っとヒロインが好きで、合衆国海軍にいた間も執拗に想い続けていたため、彼の友人たちが初対面のヒロインを知人のように扱うのがほほえましかったです。残念ながらヒロインは超犬派で、大型犬を二頭飼っているのですが、そのことにひどいショックを受けながらも絶対に引かないヒーローが可愛かったです。犬派で猫嫌いのヒロインは、ヒーローよりも彼の親友の狼のシフターと一緒にいるほうが落ち着くという。可哀想な猫ちゃんsmile

彼らは互いを「猫」だの「犬」だの呼び合っているのですが(犬のシフターもいます)行動がだいぶ動物の習性にそってますので、読んでてくす、と思うことも多いです。ライオンは基本、雌を中心としたプライド(群れ)を作っています。雄は食べさせてもらって、子どもを作り、プライドを守る。ただ人間の部分もあるので、それをまるでヒモの用に感じて受け入れられないライオンシフターの雄もいる。ヒーローもそんな、一匹狼のようなライオン。

反面、親友のスミッティ(名字がスミスであることからついたあだ名。スミス=スミッティは海外小説では時折みかけるので、お約束のあだ名なのかも)は正しい狼のアルファ(第一位の雄)としてパック(群れ)を率いています。一緒に退役し、一緒に会社を立ち上げたので、スミス・パックの仲間たちとヒーローは仲が良い。ヒロインが犬派と知って、ヒーローはこの狼たちの群れに大爆笑されました。なにかと不憫なヒーローでしたが、シリーズの他のお話でも個性の強いディーに押されて、そこはかとなく不憫臭が漂って……。犬もまた一匹増えて、三匹飼うことになってるし。

二作目は、メイスの姉のプライドから抜けたばかりのブレンダンがヒーロー。もちろんライオンシフターです。ヒロインはスミッティの妹の親友ロニーなので、ライオンと狼の異種恋愛になります。

とはいえ、普通にあることのようなので、一部の差別主義者が違う種のシフターと恋愛関係になることに渋い顔するくらいで別に禁忌でもありません。ただ……混血児は笑いのネタになるようなユニークな容姿になることもあるようです^^; でも人間型になったら美女だったりするようなので、ネタにはなってもそれで子づくりを諦めようとか、そんな深刻なことにはなりません。

というか、この話全体が深刻なことにはなり得ないというか……。おおらかでなんでもジョークにしてしまう、いかにもアメリカ人(私の偏見に満ちたアメリカ人のステレオタイプ)といった様子がすごく楽しくて好感持てます。

二冊目の「琥珀の瞳に〜」はスミッティがヒーロー。ワイルドドッグシフターのジェシー・アンがヒロインで、こちらも異種恋愛。ちょっと犬のシフターのことはわかりづらいんですが、原種の犬ならシフターがいる、というようなことを読んだような気がするんだけど、秋田犬のシフターが出てくるんですよね。秋田犬も交配種のはずなので??って感じなんですが……。とりあえず、いわゆる愛玩犬にはいない模様。(犬のシフターが犬を飼ってたりもする)

いやはや、スミッティといいメイスといい、好きな子を思い続ける執拗さはさすがに親友同士。ジェシー・アンは自分だけは有名なヤリチン男スミッティに相手にもされなかったと思い込んでいますが、実は……。

スミッティの執拗さ、なにがあっても「お前はおれのことがすきなはず」と決めつけている様子は、普通なら私のカンにには障るんですが^^: やることなすこと構ってちゃんな犬のようで全然腹が立たない。あれこれとずーっとすれ違いが続くんですが、それに関しては私は完全にジェシー・アンの味方でした。

このワイルドドッグのパックの連中が底抜けに変人で、陽気で、オタクで、子どもが大好きな連中で(犬だけに)、すごく好感が持てます。狼のシフターは犬のシフターを小馬鹿にしてることが多いみたいですけど、個人的に知り合うと愉快なやつらだと思うのか、それなりに仲良くなったり認め合ったりしているのです。ここまでの三作では、私はこの「琥珀の瞳に〜」が一番好きです。ヒロインがすごく可愛い。

そしてH/Hの行く末より気になったのが、その秋田犬のシフター、ケンシン・イヌイ氏(笑)

世界中をイヌイ・パックとともに旅しているらしい大富豪の彼は、どうやらスミッティとメイスがやってる警備会社の日本支部立ち上げのビジネスパートナーとなったようなので、シリーズのこれからにも登場が期待されます。いつか禁断の日本人(シフターだけど)ヒーローが誕生してくれたらいうことはないのに……。基本女性が読む物だから、日本人、というか東洋人ヒロインはあり得なくても、ヒーローには期待したいな。

そういえばロマンス小説恒例のエロシーンですが、私今回雪原での壮絶なシーンで初めて「エロシーンだ」とドキドキしました。これまでこの手の小説のベッドシーンにエロスを感じたことがありませんでしたが、著者のせいか訳者さんのせいか、このシリーズはそのシーンにちゃんとエロスを感じるし素敵だなと思います。いや、すっごく明るくベッドに入ってて、苦悩の欠片もないのがいいのかなー。最中にべらべらしゃべってないのがいいのかなー? そういう意味でも◎です。

今は三冊目、四作目にあたるのを読んでいます。二作目のヒーローブレンダンの腹違いの弟ミッチとスミッティの妹シシー・メイのお話。シシー・メイと仲の良くない狼たちとかなり深刻な闘争になるかとどきどきしていたら、ミッチ(ライオン)が狼チームの一員としてフットボールの試合に出て熊のチームに買ったら許してやるとか……>< なんだよお前たち、そっちの方が大事なの?! プライドはないの?! って。ちょっと高度だけど、基本「取ってこい」だから犬連中はフットボールに夢中なんだとせせら笑うミッチの言い草に吹きました。

ロマンス小説だという偏見抜きで読んでみてもいいんじゃないかな、と思います。ロマンス小説のいいところは絶対にハッピーエンドってとこですしね!

ええと最後に私信になりますが。

fra様、返信がご迷惑になるわけではないようですので、勝手ながら時間を好きなことに使うことにして、レスページに返信させていただいています。よろしければ……。

帰還か残留か

こないださんざん貶した「騎士から逃げた〜」の著者のをもう一冊借りてたので読みました。「夢の騎士にふたたび」というタイムトラベルもの。騎士から逃げた〜の一世紀くらいあとのスコットランドに、ヒロインがタイムトラベルする話です。

ロマンス小説のヒストリカルにはよくタイトルに「ハイランド」とつくものがあって、映画「ブレイブハート」の世界は結構人気があるようですが、私は特に好きではないです。この二冊を借りたのは──なんとなくお分かりだと思うんですが、「婚約者を嫌って逃げ出した男装女性が正体に気付かない元婚約者に剣の特訓を受ける」とか「14世紀にタイムトラベル」という設定に心惹かれたからです。

「夢の騎士にふたたび」はそれなりに楽しく読めました。三分の一くらいはヒーローのコテコテの男性優位主義に歯ぎしりしながら読まなければなりませんでしたが、ヒーローが改心? して自分の気持ちを認めてからは、地面を這いまわってプレゼントできる花を探したり、妙に感極まって涙ぐみそうになることが多かったりと「……乙女熊?」みたいな可愛いヒーローになるので、その黒歴史はすぐに忘れてしまいます。もちろんヒロインも。というか、ヒロインは私などより忍耐強く慈悲深い。あの城をよく綺麗にする気になったなあ! のちのちスコットランドの森を通して過去と未来が自由に行き来できることがわかるのですが、最初はアメリカからスコットランドに時間だけでなく土地も移動してるのが意味不明ですけど。(突っ込んだら負けなんだろうな)

とはいえこの話、先に読んだ「時を越えた恋人」に酷似しています。パクリって意味ではなく。「夢の騎士にふたたび」はまあ……事故なのかな? 「時を越えた恋人」は召還もので、その点は違いますが、
1)悲壮感たっぷりに過去の時代と別れたわりには、その後結構自由に行き来している
2)ヒロインのコワーイ兄貴たちがヒーローを救うため(或は好奇心)で過去に行って戦う
3)ヒーローは現代人として生きる

タイムトラベルものでこれだけ似てればかなり似ていると思うはず。アメリカロマンス小説界ではテンプレなのかもしれないけど。

思うんですが、日本のタイムトラベル、或は異世界召喚ものでヒロインがどこかに行った場合、多くの場合最終的には残留が選択されます。そこがどれだけ現代人には暮らしにくい、不便な世界でも。

だけど海外の小説でヒロイン(こないだの守護天使に恋してのジュード君しかり)が残留するものを私はまだ見たことがありません。必ずヒーローがこちらに移住することになります。「守護天使に恋して」はジュード君の兄さんが証人保護プログラムを利用して戸籍を用意するし、「時を越えた恋人」「夢の騎士にふたたび」はワルーイ兄さんたちがどこからともなく戸籍やパスポートを用意してました。(ほんと安易だな。大丈夫かアメリカ……。こういう問題があるから、邦ものは安易に別世界から人を連れてこられないんですよね)相手に合わせようとする日本人と、相手に合わさせようとするアメリカ人、その気質の差なのか、愛する人のためならなんでも受け入れるか、愛していても不便は勘弁という女性の気質の差なのかわかりませんが、ぱっきり別れるのが不思議なところです。「夢の騎士にふたたび」のヒロインの兄が14世紀に行ってヒロインに出会う話もあったようなので、取り寄せをお願いしました。さあ、兄は残るのか、それとも嫁を連れて戻るのか……。私は多分連れてくるだろうと思ってますけど。ほんと残留ものをみたことないので。

ボウ・ストリートシリーズは2作目まで読み、ストップしています……。
推理ものってわけではないんですが、謎のまま話が進むところが多いので、用心のために畳みます。未読の方でこれから読んでみようと思ってらっしゃる方は飛ばして下さい。

一作目は文句なく面白かったし、二作目もヒロインにもにょりながらもヒーローが好きで面白く読んでいたんですが、ヒロインが私情で夫の職務に口を出してからドン引きし、そして夫がそれを考慮した結論をだしてからヒーローにも幻滅してしまいました……。

生い立ちが悲惨な人間がすべて犯罪に走るかというと、それはあり得ません。現に1作目のヒーローは(二作目のヒロインもですが)貧しい生い立ちから自力で這い上がった口です。そういう頑張ってる人でも色眼鏡で見られることがあるのは、安易に犯罪に走る人間が脚を引っ張ってるからです。

また、一度悪の道に踏み込んで、救済の手が差し出されないままずるずる深みにはまってしまうのはぶっちゃけ良くある話で、その中でなぜヒロインの願いだけが聞き届けられなければならないのか? 他の多くには変わらず救済の手がないままなのに。

この時代の法律はよく知らないので、絞首刑がふさわしいのかどうかはわかりませんが、ヒーローの提案を通すのは、先にきっちりやったことの罪を償ってからでないとなりませんでした。懲役とかあったのか知りませんが、20年くらい服役してから(真面目にお勤めして恩赦で早く出てくるのは可)の話であれば私も納得しました。三冊目はその流れでヒーローが読む前からもう好きじゃないので、ちょっと読むのに時間がかかるかも。

シェリー・ローレンストンのシェイプシフターものはかなり面白いです。全然暗いところがなく、明るい。一冊目の二話目を今読んでるんですが、犬派、猫派共ににやにや出来ることうけあいです。ブロンクス育ちの口の悪いヒロインがイク時に「こんちくしょう!」と叫んだりするのが好みの分かれるところだと思います。嫌いな人の方が多いかな……。このヒロインらしいなと私は苦笑しましたが。

えっと、お返事不要とおっしゃってくださったあなた様。
でもちょびっとだけ……

そうです、アッシュ=アケロンです。一番年寄りだけど、未成年に見えるという噂の^^ ビールを注文すると年齢確認されちゃう可哀想なアケロンです。(イメージ写真も、いかにもあちらの高校生って感じですよね)ただそこまで出版する気があるのか、ちょっと危ぶんでいます。次作はすごいデコボコH/Hで楽しみなんですけど。ザレクのイメージはかっこいいですよね! こういう男性に出会えばよだれとか出るのかなと真面目に考えてしまいました。次作でもちょっぴり出番がありましたが、すごく幸せそうに尻に敷かれているようすが◎でした。いえ、知らなければ「星の王子様」は「可愛いheart04くすっ」と思っちゃいますよ。彼は強面ですしね^^; でも前作「タロン」からの扱い、「ザレク」で生い立ちと死に様を知り、「星の王子様」の内容を思えば、ただただ涙がでます。

日記のそういうネタに反応がきたことがないので驚きました。ちょっとこれからは意識していきたいと思います。

ありがとうございました!

アニメ進撃の巨人

熱いですね〜! 毎回クオリティが高くて嬉しいです。落とすくらいなら一、二週飛ばしてもいいから保って欲しいと思うくらい。海外のファンの方達の(おそらく原作未読)反応が最近面白くて。私も感情移入が激しい方なので、未読だったらショック受けたり叫んだり──はしないか、興奮したり、楽しめたと思います。立体機動はマンガとアニメじゃ迫力がどうしても違いますしね。

海外では日本より暴力表現などの規制が強いので、最初はグロ耐性があまりないように見えた女性ファンも、少しずつ耐性を付けたように見えるので、観てみたいけどちょっと……グロいんでしょ? という方にも「すぐ慣れるよ」と言ったりしてみる。

原作未読で今からネットで一気見する方には、一言。

ネット上の進撃の巨人情報には絶対触れないようにと言っておきます。ネタバレの嵐なので! 全くなにも知らない方が、絶対に面白いと思います。

入浴は不健康

……だと思われていた時代の騎士ものとかは、私には無理wobbly だということがわかりました……。お風呂嫌いのヒーロー(臭いから風呂に入れとさすがに言われている)とか、その時代はそうなんだと言われても無理だ。しかもヒロインもあんまりお風呂が好きそうじゃない。「騎士から逃げた花嫁」とかいうヒストリカルですが、どうやらシリーズの二作目だった模様。

ヒロインは良くない噂てんこもりのヒーローと結婚するのが嫌で、兄の騎士の証(拍車)を盗んで逃亡し、良家のお嬢様の護衛騎士になるのですが、そのお嬢様がヒーローと結婚するかも? ってことで結局ヒーローのところに行くことになります。で、ヒーローはあまりにもヒロインが弱いので、鍛えてくれることに……

というあらすじなのですが、このヒロインに気概ってものが全く感じられず、受付けませんでした。護衛騎士になれたのは、そこの奥方が主人公の正体を見抜いたうえ、母親と親友同士だったからで、実力ではありません。あとになって「奥方さまが剣の稽古をできるよう手配してくれてれば。私は二年間なにやってたんだ」とかなんとか言ってますが、えっ自分から希望しろよって感じです。男装はしてるけど、男と思わせようと言う努力を何一つしていないので、ヒーロー以外のほぼ全員がすぐに正体を見抜きます。ヒーローと結婚するのは嫌だし、ヒーローは逃げた婚約者を見つけたら殺すとか言ってるので正体は黙ってて欲しい。けど、女であることを明かせてほっともするってことで、すぐにめそめそ泣き出す始末……。こんなヒロインに体臭のきつい(清潔にしてても体質だ、っていうならともかく)ヒーローでロマンス小説なんてなんの冗談なんだろう。とりあえず最後まで読みましたが、この印象はひっくり返りませんでした。すごい苦痛だった。

苦痛と言えば……。

オリンポスの咎人シリーズの続きが図書館で借りられたので借りてきました。(↑はあらすじみて面白そうと思い、ついでに借りて来た)

オリンポスの咎人の超はしょったあらすじはこう。
聖なる箱の番人に選ばれたパンドラに嫉妬した戦士たちが(俺らの方が有能なのにannoyとかそんな)、自分たちの方が使えるよということを証明するためにパンドラを襲って箱を開け、中の魔物を解き放ってしまいます。箱はどこかに消えてしまい、それに怒った神々が、戦士たちの身体を逃げた魔物の檻にするという罰を下します。彼等は家族が病気になったり、妻に浮気されたり、子どもが死んだりというあらゆる災厄を戦士──咎人たちのせいだと決めつける人間(嫉妬の魔物が閉じ込められているのに戦士たちがパンドラに嫉妬したように、魔物の解放とそういう負の出来事は関係がない)──ハンターと戦いながら、許される日を待っていたけれども……?

って感じでしょうか。

三作めまでは簡単に借りられたんですが(二作目は面白かったです。正直ヒーローには「自分で顔をめちゃくちゃにしておいて、俺は醜いってコンプレックスを抱くのは違うんじゃないの?」というもにょるところがあったけど、ヒロインがあまりに可愛いので無問題)楽しみにしてたのは五作目の「怒り」の番人の物語でした。いや、ちょっと三作めまで踏んだり蹴ったりだったので、救済して欲しかったし、ヒロインが天使、って聞いてたので。

けど……最後まで読むことすら出来ないくらい性に合わないヒロインで、上巻の途中で挫折down なにかっちゃ「あなたのために私はこういう犠牲を払ったのに!」とか言い続ける女(ちょっと天使のイメージが作者さんとは違うなと思います)によく欲情できるよなあ……とヒーローにも幻滅です。言ってはなんですが、著者は男性というものを心のどこかで見下してるような気がする。とにかく何を言われても、何をされても「女」には欲情せずにいられない生き物なのよね、みたいな。男性は女性よりメンタル面で非常にデリケートなんですけどね……。初の三角関係ものでしたが、私はもう一人の悪魔ちゃんの方が可愛くて好きでした。

四作目の「疑念」の番人の物語は、最後のあたりまでは面白く読んでいました。スポコンものだったけど、嫌いではないし。でも最後の最後でヒロインが「やらかしちゃった」ことで、戦士たちが宿敵を取り逃がしてからは( ゚д゚)ポカーン です。

「征服」の番人というのがいます。彼は戦いだろうと賭けだろうとゲームだろうと、とにかく負けることを内なる魔物に許されていません。負けるとしばらく地獄の苦しみにのたうち回ることになります。

宿敵を取り逃したことで「負けた」ことになり、彼が死ぬほどの苦しみを味わっている横で「ほんとうにごめんなさい。私ったらつい……」「いいんだ、仕方ないよ」的な会話を交わすH/H。ちょびっとは「征服」の番人にも謝ってたけど、さらっと話をまとめ、「さあ、帰って愛し合いましょう」

えええ〜?! 今仲間の一人があなたのせいでのたうち回ってるんですけど……! 仲間の苦しみより性欲優先?!

──というわけで、オリンポスの咎人はここでお別れしようと思います。二作目のヒロインしか気に入ったと言える人物がいなかったです。

闘犬アッシュ33

  • 2013/05/13 23:12
  • Category:SS

とりあえず新規、再読ともに借りたもの、持ってるもの、怒濤の勢いで読み尽くしました(*´∇`*)

オリンポスの咎人→ダークハンター→ブラックダガーブラザーフッド→カルパチアンとパラノーマル連作後、ヒストリカル、現代もの、単発パラノーマル(単発じゃないけど続きが気にならないものも)、シェイプシフター(正体が動物だったり。ぶっちゃけこれもパラノーマル)と読みましたが、この辺のシリーズの濃ゆ濃ゆ厨二病設定に頭がどうにかしちゃったのか、どれもわりと面白かったのに物足りなく感じてしまってがっくりです。
ヒストリカルとか現代ものとかだと、ヒーローもそう超人ってわけじゃないんですが、パラノーマルだと身長2M越えムキムキの巨体、レザーパンツ、レザーコート、巨根shineがお約束です。(あーヒストリカルでも現代物でも巨根はお約束かなあ……。「太くて長い」くらいでさらっと書いてあることが多いけど)ま、ヒロインも180cm近い子とか普通にいるわけですが。キスに程よい身長差は15cmと言いますので、そこらへんをきちんと守ってきている、という感じなのでしょうか。身長差カップル好きの私としてはそのようなヒーローには160cm前後の女の子(あるいは男の子)を持ってきたいところだけど、今のところ身長差カップル萌えの海外作家さん知らないんですよね。

思えばBLも攻の身長180越えで巨根、というのがほぼお約束になってますし、(この20cmの差が、日本人と西洋人の体格の差なんだろう)年齢、国籍など越えて、女性は男性に高身長と巨根を求める生き物なのでありましょう。それを欲求に忠実に、余すところなく表現したものがBLであり海外ロマンス小説なわけですから、BLが好きな人は男女カップルが苦手だというのでないかぎり海外ロマンスもイケルとみました。

けれども各シリーズ通してどいつもこいつも「太い」「長い」「巨大」「切り株のような」「腕が一本生えているような」「巨大な砲身」とか言われると、本当は誰が一番でかいのか、パンツ脱いで一列に並ばせて確かめてみたくなります。脳内でイメージ序列作ったりしてしまった……(多少キャラへの好感度が左右することは否めない)

パンツと言えば、パラノーマルヒーローはなぜかパンツ履かない奴多いです。今まで気にとまらず流してたんだけど、ダークハンターの「ヴェイン」でヒロインのブライドが「下着をつけない男ほどセクシーなものはない」とかなんとかいうようなことを思うシーンがあって、私は仰天して「パンツ履かないでジーンズ履く男とか本当にいるのか」と主人に問いただしてしまいました。いるんだそうですよ〜そういう一派が^^; なんかだんだんそこだけ黄ばんできそうで嫌だなあ。全然「セクスィ〜heart04」とか思わないです。「トランクスが似合う男はいない」(@ジュリアン)には同意しますけど。ただジーンズのごわごわで皮膚が終止こすれることで、感度が鈍って長持ちするようになるというお得な効果もあるようです。いいことなのかどうかは微妙だな、と思いますけど……。

……というようなことを聞くと、なんだか闘犬のアッシュってパンツ履いてないような気がしてきませんか。私はしてきました。なんというか、下着までは支給されてなかった的な意味で。ヴァンはくれるだろうけど、履かないのに慣れてたら逆に気持ち悪いと思うこともあるかも。それで少し遅漏気味なのかもと思うとすべてのつじつまが……!

ってなんで巨根とパンツの話になったのかっていうと、浸っている間そういうことしか考えてなかったからです。一冊の半分はH/Hがムラムラしてるシーンだからかなー。

ロマンス小説から抜け出すには強い意志が必要!でも……><

↓の日記でダークハンターシリーズのザレクは好きと書いたらなんだか読みたくなって、久しぶりに読み返し(これだけ持ってる)、また泣かされた──と思ったら火がついてしまいました。

ダークハンターシリーズっていうのはこんな話です。(超端折ってます)

呪いのせいで短命を運命づけられたアポライトという種族の人々が、寿命を伸ばすために、人の魂を奪いダイモンと呼ばれる生き物になる。これを狩るために作られたダークハンターという人々がヒーローのお話。

次作の「ウルフ」の途中から読まなくなってたので、図書館で借りて「ジュリアン」(これは関連作ですがシリーズではないらしい)から「ザレク」まで読み返し、「ウルフ」「ヴェイン」まで読了しました。初めて気付いたけど、「ジュリアン」は初読だった。「ウルフ」はやっぱり最後まで読むのがしんどかったけど、「ヴェイン」は面白かったです。太っていることにコンプレックスを抱いた女性がヒロインのお話。

女性の自称「わたし、太ってる」は今イチ信用ならないところもありますが(とある国内ミステリ小説では叙述トリックの一つに使われた)、著者のサイトのイメージ写真を見る限りほんとにかなりぽっちゃりしたヒロインのようです。とはいえ、「タロン」にボッティチェリの描く天使のような、という記述もあったので、西洋絵画に出てくるようなふっくらして柔らかそうな、芸術的な裸体なのかな、と思います。

そういうヒロインが2メートル近い身長の「ホットでゴージャスな男性」(この表現ほんとなんとかならんのか……)にほとんど崇拝されるように愛される、という話なので、パラノーマルとはいえこれぞハーレクイン!! って感じですが、我々女性から見れば、ヒロインは穏やかで控えめで優しくてユーモアもあり、それでいて芯は強い(ハーレクインにはスカーレット・オハラ並みにヒステリックなヒロインも多い)可愛い女性で、見る目のある男性が愛情を捧げるのにはむしろほっとするものがあります。……「タロン」でヒーローのヴェインが一目惚れしたので、もしかしたら初めは外見に惚れたのかもしれないけど。(どこがパラノーマルかっていうとヒーローが人狼ってとこです)シリーズのH/Hが思わぬ形で登場するのも良かった。吹いちゃうところが結構ありました。ウェアウルフは絶倫だそうなので、これからは努力しなくても痩せるよ、うらやまs(ry

とはいえ、「ザレク」には及ばないなあー。パラノーマル系のロマンス小説で泣いてしまうっていうのは滅多にないですが、これは泣ける。これは虐待され、軽蔑され、誰からも忌まれ、排除され、誤解されて、自分を守るため切れやすく、猜疑心が強く、暴力的になってしまったヒーローがヒロインによって愛を知るまでの話。

同じくパラノーマルのブラックダガーブラザーフッドのシリーズのザディストにキャラかぶってるような気もします。このシリーズもザディストが主人公の三作めが一番好きなんですが、どれも良いので、ロマンス系のパラノーマルに興味があるという方にはこっちを薦めたいかな。奇しくも、両者とも「ゼット」と呼ばれていたりする。ゼット、というと、わたしが真っ先に思い浮かべるのはゲーム「ワイルドアームズ」のゼットなんですが、彼もいい男でしたので、なんだかな、そういう名ってカッコいいキャラに付けたい名前なのかな。「ワイルドアームズ アルターコードF」(なんというか、ワイルドアームズのリメイクみたいなゲーム)で目の見えない女の子にアウラという名が与えられ、匂わされていただけのロマンスがはっきりさせられたことに私はずいぶんはしゃいだもので。ひところゼット×アウラの二次を読みあさってたもんです。

話はそれましたが、そんなわけでブラックダガーも読み返してまして>< 図書館で未読のパラノーマルやヒストリカルも借りちゃったし、全く自分が書こうという気が起こりません。すみませんが、更新は少々お待ち下さい。

ロマンス小説は麻薬のようなものでねっorz

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