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2013年01月

闘犬アッシュ10

  • 2013/01/31 22:32
  • Category:SS

闘犬10話です。面倒なのでこのままなだれ込もうかと思いましたが、さすがに早いだろうということでワンクッション。だからってここから初夜までのあいだに何か事件が起こる訳でもないんですけど……。多少はヴァンやリグレットも絡む予定ですが、彼らがルークに会っちゃうと、はっきりと血のつながりを指摘できることになってしまうので、会うのは事後でないとなりません。
ここまで来たら初夜までそうお待たせすることはないと思うんですけど。

あと、話は変わりますがお詫びがあります。

土曜にはサイトの背景を元に戻したいと思います。公開してみていただくのが前提のサイトならば、当然ユーザビリティを一番に考慮すべきだと思っていますし、そうしたかったんですけど……。正直今の自分のサイト、全く好きになれませんでした。なんかがちゃがちゃしてないと落ち着かないんです。音楽でも派手なスクリームで心が凪いで集中できるようになるのと同じような感じなのかも知れません。そんなわけでまた重たくなりますが、すみません。テキストページだけは重くならないよう心がけますので。

今更白虎隊

なぜか『無名の』『元』役者に縁が多く、主人の実弟(元子役)を皮切りに友人(無名)、別の友人の彼氏(無名)、友人の母親(元)、もしくは息子(元子役)といろいろいるのですが、それに主人の友人、同僚を入れると結構な数に上ります。(残念ながら「何々に出てたナントカ役」といえば「ああ!」というものも若干ありますが、役名だけで「ああ!」ってなるような有名人はいません)

主人の元いた会社の同僚(主人が転職したためもう同僚ではないんですが、ネトゲを通じてほぼ毎日話してるので、今でもたまに飲んでます)もその一人ですが、「元役者」ということだけ聞いていて、何に出ていたのかまでは知りませんでした。それがこの間レンタルビデオ店で主人が「白虎隊」なんか見てるので不思議に思い聞いてみると、「○○さんが出てたんだって。それで観てみようかって思ってさ」と言うのです。私は仰天しました。「まじで?! え、レンタルしなくていいよ、私持ってるよDVD」1985年の「忠臣蔵」、翌年の「白虎隊」は永遠の金字塔であります。知っている人が出ているとは夢にも思いませんでした。……そんなものまでパッケージで持っていたということにちょっと引かれたようでしたが……いや、山本八重子や覚馬もいるし、観直したいなと思ってはいたんです。

長いので少しずつ、と言い、昨夜8時すぎから観始めたのですが、観始めると面白いので結局2時近くまで──ラストまで観ちゃった。私は数度しか会ったことないので、なかなかわからなかったんですが、主人は一度見つけると後はすぐ目についたようです。アップもあったしセリフもそこそこあったし、思わず笑ってしまうことが多かったですが、やっぱり面白い! このあたりの年末時代劇は、忠臣蔵(数々あるけど、私は1985年のこれが一番すき)と白虎隊だけ持ってるのです。田原坂とか五稜郭も観たんだけどな……憶えてないってことはいまいちだったんだと。

そういえば、土方歳三の役もいろんな人がやってるけど、私はこの近藤正臣版が一番好きだなー

昨日午前中に観た『ものすごくうるさくてありえないほど近い』はかなり号泣させられましたが、言いたいことがぼやけてたので(最後の主人公の行動やその反応で、なんとなくはわかるんですが)星3つくらいかな。ずーっと観たくてすぐにレンタルしにいったのにすぐに借りられてて観られなかった『戦火の沈黙 ヒトラーの義勇兵』(これを借りに行ったのになかったから近くに置いてあった『マイウェイ』を借りたのです)はよく意味がわかんなかったうえなんとも後味が悪かったです。ロシアンルーレットなんかで無駄に兵が死んでるのに、殺人事件だけ捜査が必要だった理由もわかんない。フリーメイソンがらみだと思われてたから? えっそれだけ?って感じです。二人して「この死体がジェファソニアン(@BONES)に持ち込まれてたら、ホッジンズ博士が狂喜乱舞しただろうね」という的外れな感想を言うだけで終わった。がっかりです。

マイウェイ 12,000キロの真実

激しくネタバレ……というか、ラストも明かしてますし。かなり腐った見方してます。
この映画をあれやこれやの思想抜きでエンタメとして見られない方、俳優のファンの方、この映画を腐った目で見られるのが耐えられない方、続きを読まれませんように!

いろいろ障りがあるかもなので、俳優の名前は書きませんし、忘れてください。

数奇な運命の果てに日本軍の将校と兵士となり、ロシア軍の捕虜となり、ロシアのためにドイツと戦い、(一応保護を求めた形なのかな?)同盟軍(日本と)ドイツ軍として連合軍と戦いまた捕虜に……と三国の軍服を着て戦った辰雄とジュンシクが主人公の映画です。彼らをつなぐのは走ること、マラソンです。
えー一応実話、ということになっていますが、多分微妙なところが多いんじゃないかな。連合軍がドイツの兵士を捕虜にしたとき、その中に東洋人がいた、というのだけは実話らしいですが。まあ本当のことかどうかを検証しながら観る映画でないことだけはお伝えしておきますね

最初から最後までなにこれ包容攻×ツンデレ受じゃんってかんじでした。辰雄(受)の最初のツン、軍人になってからの馬鹿っぷり(長髪のころのルークなど足下にもおよびません)はかなりアイタタなんですが、なぜか側近? たちには慕われてて総受的な感じにも見えます。ほんとにうわあ……って感じなんですが、愚かな自分とおなじことをしているロシア将校を見て自分の愚かさを悟りますし、一回デレたら一生懸命ですごくかわいいです。たとえ無精髭が生えてても!
ドイツ軍に編入された後もずっとジュンシク(攻)を探してたようで、仲間から「友達まだ見つからないの」的なことを言われてる……ってことは、「友達探してるんだけど、知らない?」って辰雄が言ったってことですよね。
砂浜を走るジュンシクを見つけて辰雄が一心に駆け寄ったとき、抱きつかなかったのが私は大変不満でした
自分を助けるためにジュンシクが聴力を失ったと知って、より深まる愛……w(怒らないでください怒らないでください)

連合軍との戦いになると知って、辰雄が脱走と帰国の手はずをつけるのですが、脱走のその夜、連合軍が攻めてきてしまい。二人は互いを庇いつつ走って逃げるのですが、ジュンシクはとうとう倒れ……(´_`。)グスン
ジュンシクは苦しい息の中でドッグタグ(かな?)を外して辰雄に渡すんですが、てっきり形見として持ってかえってくれということかと思いきや、日本人とわかったら殺されるかもしれないから、お前はこれから朝鮮人になれというのです。日本軍に無理矢理徴収されたって言えって……(これ、ジュンシクがそうです)うう、なんという愛……
じりじりと連合軍兵士が周囲を取り囲む中、辰雄の悲痛な慟哭だけが響くのです
多分別に日本人とばれたって、殺されやしなかったんではと思うんですが、結果として、EDではキム・ジュンシクという名で生きていっている辰雄の未来の姿が移ります。ジュンシクという名でマラソンに出場していて、本物のジュンシクの姿がかぶると……。
いや、普通にテレビ中継とかもされてるんだろうし、見る人がみたら「あれ辰雄じゃん」って思うと思うんですけど。お互いにそれなりに有名人だったんだし。ジュンシクの家族も「あれジュンシク違う」って気づきます、多分。
──でもそんなことどうでも良くって!(言い切るよ)
愛する人の名で、その身分で、同じ夢と人生を背負って走る究極の愛!!
世間の評価はボロカスのようですが、私は大・大・大満足でした!(まあまともな見方じゃないからなー><)

最後にもう一回。
苦情はなしでお願いします>< 軽蔑されるのは全然かまわないですので

ところで返事は不要ということでしたが、とても納得いたしました!
考えてみれば、両方食べられるけど、どちらがより好きか、ってあって当然ですよね。私は両方比べられないくらい好きなので、そういうことに考えが至りませんでした。ラーメンは味噌派ですが(全部好きだけど)「全部おなじラーメンじゃん。味噌か醤油かなんてその日の気分じゃん」と言われたら……まあそうなんですけど、それでも私は味噌が一番すきって言っちゃいますもんね。

おうどんに天ぷら

ぶっかけや釜揚げのおうどんのときは、天ぷらが欲しい派です。スーパーのお惣菜コーナーで手抜きするときもあるけど(一人のお昼に掻き揚げ買ったりとか)基本は自分で揚げたい派です。

主人の同僚に香川出身の方がいらっしゃるんですが、帰省されるたびに生うどんをお土産にくださいます。寒いので基本かけで食べましたが、小さなボトル入りの特製醤油もついてくるので、最後はぶっかけで、となりました。

そうすると私は絶対に天ぷらを揚げずにはいられません。絶対に欲しいのはちくわとレンコンだけで、あとは野菜コーナーと相談です。昨日は主人がお休みだったので、職場まで迎えにきてもらって一緒に買い物に行きました。

すると、時期外れの茗荷がありました。大粒ですが、三つで198円って高い! けど、天ぷらの種としてはもっとも好物といえるのが奇しくも二人とも茗荷ですので「い、いきますか」「お、おう」の一言でかごにIN。

実は私には今回こそ「きのう何食べた?」の三つ葉とタマネギとエビのかき揚げ、ごぼうと人参のかき揚げを作ろうというもくろみがありました。ごぼうと人参はわりと頻繁ですが、前者を避けていたのはタマネギの切り方が1cm角ということで見るからにまとまりにくそうだからです。実際主人公シロさんもバラけさせてたし、ほぼ日参している「マ/ン/ガ/食/堂」さんというブログでも主さんが「最初ひっくり返すときばらけた」とおっしゃってました。私はこういう失敗ですぐにやる気を失うほうなので、手を出しにくかったんですよね。(なのになぜ突然燃え上がったのかは不明)

たらの芽も安く買え、ほくほくしながら支度しましたが、三つ葉とタマネギとエビのかき揚げ、普通にまとまって揚がりました……。独身時代から自分で揚げてきてるし(しかも結構天ぷら頻度高い……かも)昔はプロの揚げ方の動画を繰り返し見て見取り稽古的に研究までしてきたので、これでバラになったらすごいヘコむとこだったのかも、と後で思い至りました。タマネギは別にいつも通りの薄切りと大してかわらないと言われたので、次はいつも通りタマネギと三つ葉とマイタケのかき揚げになりそうです。そう、うちのかき揚げにエビが入ることってあんまりないんです。好まない人がいるので>< エビ天は好きなくせに……。豚肉が入ることはあります。かき揚げ丼にしたい日とかは豚肉とれんこんと三つ葉のかき揚げもおいしいです。

菜の花のからし和えとビールも付けて最後のおうどん食べました。おいしかった! 出身地の広島は四国に近く、讃岐うどんが一番なじみがあります。今は伊勢うどんや水沢うどん(つけでゴマだれが好きheart)など、大好きなおうどんがいろいろありますけど、昔はうどんといったらこれしかないと思ってました。

そういえばたまにうどん派か蕎麦派か、などという質問をされるんですが、これって違うものなので比較のしようがないんですよね。白いのより出雲蕎麦のような黒いのが好み、とか腰の強いおうどんのほうが好きとか、鍋焼きうどんは別格で大好物ですが基本はシンプルに食べたいとかは言えるけど……。ラーメンも含めると、どれを食べたいかは日によると思うんだけど、結構聞かれるということは、どれが一番、って決まってる人が多いということなのかな??

二作更新しました

落ち着いてきたので、暇を見つけてバニシング・ツインも修正しながらアップしていきたいです。久々につついたバニシングAの口調には、ちょっと困惑しました。本来はこっち系のはずなんですけどねー。気分的には「だれ、これ?」でした。バニシングは中断が多いから>< 嫁かつぎのあとにもそんなこと言ったような気がします。

Voiceの「ルークは水と食べ物探すのうまい」は根幹の設定からしてそういうことが得意だろうと確かにあり、実際今後そういう台詞が用意されていたんですが、棘になってる「タタル渓谷〜エンゲーブ」を書き直すときにはこの設定が絶対に必要になるだろうということで早出しすることにしました。当分書き足す気は起きないだろうと思うんですが……(気分が萎えそうで)こういうことが実際に書き直すまで何度かあると思いますけど、流していただけるとうれしいです。

ほんとうになんで気づかなかったのかなー? 地球よりも大きい星なんですよね? あの距離を丸一日すらかけずに走破って、新幹線並みの速度で走る馬車だったのかって感じです。

タイトル画像がねー……

Voice23話はできたけど、タイトル画像が用意できてなかったりする。ガイにするかペールにするかでずいぶん悩んで、結局ガイにしたんですけど、なんか画像を作る気力がいまいち盛り上がらないようで……><

闘犬アッシュ9

  • 2013/01/17 21:57
  • Category:SS

 トーストは薄めが好きなので、食パンを買うときは八枚切ですし、その他のパンもそのくらいの厚さに切りますが、バゲットやバタールはごっそり厚めが好きです。ガーリックトーストなんかも四枚切くらいに分厚く切ったのを縦半分に切って、摺り下ろしたにんにくとクレイジーソルトを混ぜたオリーブオイルをたっぷりしみ込ませて焼きます。そう、ガーリックトーストは食パン系、フレンチトーストはフランスパン系というこだわりが。主人は私の大好きなドイツパン系、フランスパン系は嫌いなので、この手のパンは私専用です。

 全然話変わるんですが、「プロメテウス」やっと観ました。観たかったんだけど、映画館で観るほどのものじゃないような気がして。「あ、これがエイリアン1に繋がるのね」と思ったらそうじゃなかったりして、正直「??」という感じですけど、続編が出来ると言うので評価はENDマークが付いてからにします。値段によっては買おうか、と(エイリアンは持っています。好きなので)密林を見て、ついでに評価も見て、こんな評価低いほど酷い出来でもなかったのに……と思いいくつか読んでみてへえ〜と思いました。主役のショウ博士の吹き替えが酷いらしい。私たいがい映画は字幕で観てるので気付かなかったのです。あまりに酷い評価なので、逆に興味を持って吹き替えでも観てみました……(笑)あーはっはっはwwって感じでした。怒りよりも笑いがこみ上げる……。吹き替え派のファンは逃がしたなー。

年収24年分

いつだったか『銀二貫』という本のことを日記に書いたことがあります。

一昨年だったかな? その年に読んだ本のベスト1でしたが、残念なことにそれからこれまで、それを越えるものには出会えてません。高村薫先生の『冷血』もまだ積まれた状態ですし……。(高村先生の本を読むときは気力体力が充実して脳も活性化しているときでないと>< 歳を取るごとに理解力が落ちている気がするのです……。と言い訳しつつさらっと読めるものばかり読んでいるから落ちる一方になるのかも)

銀二貫の価値の重みが、いまいちわかりきっていなかったのですが、このたび石見銀山に行ったとき、やっとそれを知ることが出来ました。世界遺産になる前はなかった石見銀山世界遺産センターなるものが出来ていて、初めてなので入ってみたのですが、展示品の一分銀やら丁銀やら見ているとやはり母と『銀二貫』とはいかほど、という話題になりました。(母は私が送った本を読んで、夜中に声を出して泣いてしまったそうです)

ちょうど通りかかったスタッフさんに聞いてみますと最初に「35kgくらいですかねえ」という返答が返り、いやいやそうではなく、と二人で『銀二貫』のあらすじを話し、現代だとどのくらいの価値になるのか、と質問したところ、了解してくださったスタッフさんが一枚の丁銀だったかな、そこらへんはよく憶えてないんですけどそういう細い小判状の銀を差して、「これ一枚が、江戸時代の庶民一人の一年分の年収になります。銀二貫ですとこれが24枚分になります」と説明して下さいました。現代の貨幣価値に直して説明されるよりガンときました。(銀二貫は大体現代の貨幣価値に換算すると200万円くらいだそうです。そう聞くといまいち大変さがわかりませんよね)

年収24年分……。

それを店が火災を逃れたお礼に天神さんに寄進しようとしていたのに、人助けにぽん、と投げ出した。(そのときそれがほとんど全財産)主人公はいうなれば年収24年分で買われてきたわけです。その後も頑張って頑張って、やっと貯まった銀一貫、そしてまた二貫、と人のために投げ出していき、小さかった主人公が三十を越す頃、やっとそれが寄進出来る。ただでさえすごい話だと思っていたのに、こう聞くと壮絶だとすら感じます。主人公たちが必死で商売するのは、この小説中では銀二貫を天神さんに寄進するためなのです。

最初に旦那さんが主人公のために投げ出した銀二貫を初め、途中で使ってしまったお金がどうなったかはお読みになるとわかると思います。スタッフさんといろいろ話したあと、「すみません、その本のタイトル、もう一度教えて下さい」と言われたのですが、お読みになって下さってたらいいな、と思います。

ならぬものは、ならぬのです

『八重の桜』面白いですね!

私は前々から綾瀬はるかちゃんの大ファンで、出演作はほとんど観ています。実は大沢たかおが好きではなく(多分、演技がうますぎるのではないかと思います。私がイライラするウジウジ男ばかりウジウジと演じているから嫌いなのであって、多分本人そのものではないのかも……)『ichi』も『JIN』も観るまでに非常な時間がかかりましたが、なんとか観ております。やはりイライラしましたが……。なんで南方先生があんなウジウジ男になってるんだ。

先週一回めを観て以来、我が家では「ならぬことはならぬのです」が流行っています。

互いに「ダメ」と言わずにものものしく変な声色で「ならぬことは、ならぬのです」と言ってると「ダメ」と言われても互いにあきらめがつくようで(笑)

子役の子もとてもかわいかったけれども(特におでこが愛おしいheart04)今回で綾瀬はるかちゃんに交替でしたので、また来週以降がすごく楽しみ。

新しいお茶碗

ずいぶん昔から、食器にこだわりがあります。

独身のころから、一つ一つ吟味して買ってきました。大体同じ種類のものは2、3個買うのですが、柄や色合い、景色を眺め回し、実際に持ってみて、気に入ったものが一つしかないときは一つしか買いません。

お茶碗は一つづつ買っていて、織部、萩、備前で三つ持っていました。織部、備前は自分で買ったもので、萩はいただき物です。(くれた方は特に私の好みを吟味されたわけではなく、いわばお中元やお歳暮のノリでした。好きでも嫌いでもない無難な感じのお茶碗でした)

結婚してからは織部を主人のお茶碗に決め、私はもっとも気に入っている備前を独身時代に引き続き使っていましたが、二年近く前にそれを不注意で割ってしまいました。号泣しているところに主人が帰宅してお休みに買いに行こう、と言ってくれたのですが、そこいらで手に入る物ではなく、また値段を聞かれたうえドン引きされてしまいました。主人は百円ショップのお茶碗でもいいという人です。人によってお金のかけどころは違いますから食器に興味のない人はそれでいいと思います。それから今まで機会があるたびお茶碗を見ていたのですが(窯元に行ければほんとは一番いいんですが)気に入ったものがなく、それから一月も経たないうちにその萩焼の茶碗も割ってしまって(主人です。思い入れがないので「あら。怪我ないー?」のコメントしか出なかったです)私はお茶漬け用にしようと買った本物のお茶碗を飯茶碗としてずーっと代用してました。主人はとにかく割れたときに号泣するような食器を買うな、とりあえず適当な茶碗を買えと無印とかニトリとかで食器のコーナーが目に入るたび言いましたが、無視しました。愛せない食器は、食器も可哀相な気がするんですよ。

夏の帰省で萩にいく時間の余裕はなく、今回も「レンタカー借りて遠出しようか、萩とか」とさりげなく持ち出したところ、母に「一泊で出雲行きたい」と言われ断念。せめて出西窯、と思ったけどそんな時間取れず、観光地近辺の店を何店か覗いたけど、ぴんとくるのはありませんでした。どれも素敵なんですけどねー……。これでなくちゃ、と目が離せなくなるものはなかったんです。

それが空港のしょぼい売店で「萩焼フェア」なる幟を見て、期待もせずに時間つぶしに覗いたところ、小ぶりのお茶碗からまったく目が離せなくなりました。薄紫の肌で、珍しいことに桜の絵が入っている。私は小皿やぐい飲みなどの小さな食器以外で絵入りのものを気に入ることがあまりないんですが、これはすごく目に触らない。近くに同じ作家さんの絵のない似たような色合いのがあったんですけど、それに比べるとかなり見劣りしました(私目で)。一度他のにも目を向けたんですが、視線が上滑りしてそこへ戻るんですよ。

持ってみて全体を眺め回していましたら、「それ、すごく素敵でしょう。今日入ってきたばかりなんですよ」と言われ、あ、私のとこに来るお茶碗なんだと思ったので、即決めしました。その後もせまーい売り場に結構な時間居座って千円セールの小鉢を二つ追加。

昨日一日水につけて置いて、(焼き物によってはぬかで煮立てる必要のあるものもありますが、萩焼は水に漬け込むだけでいいのでらくちんです)今日初めてご飯ついでみました。長いこと大きなお茶椀を使ってたので違和感がありましたが、出雲で買った赤米を混ぜて炊いた薄いピンクの玄米が綺麗に映えてほくほくです。私のこだわりをぐずぐず非難してた主人も、「すごく森川ちゃんっぽいね。似合ってる」と不思議なコメントを。普通食器へのコメントでは出ないようなコメントですが、それなりに褒めてくれたのかなと思います。

一年前に万一のときに備えて金継ぎの本と簡単なセットも買いました。(これで号泣することはないと言い放った私に主人は言葉を失っていました……)金継ぎするとまた景色が変わって素敵な感じになるので、実はなにかを継いでみたくてしかたないのですが、大人二人の家庭でそうそう食器が割れることもないですしね^^; こういうことをしろうとが試みることが出来ると気付いていたら、あのお茶碗取っておいたのにな……。割れたり欠けた食器は縁起が悪いと母が嫌っていたので、早々に処分しちゃってたのです。

まあ、割らないにこしたことはないので、大事に使うつもりではいます。なかなか出番のない器というのはありますが、割れるのが怖くてしまい込まれた食器には価値はないと思うので……。

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料理、読んだ本、見た映画、日々のあれこれにお礼の言葉。時々パラレルSSを投下したりも。

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