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2013年06月

長男の出家

新装版読みました。

他の短編が無くなっていて、「長男の出家」本編と、その後の話二編のみなので、結局前のも置いておかなければならないようです^^;

その後の話は息子だけでなく、父親も住職も含めた全体的なその後の話。(妹は数行しか登場せず、ちょっと知りたかった、兄の出家をどう受け止めたかはわからないままでした)

予想とは大幅にずれていましたが、読んでみて良かったと思います。

これは若干登場人物を変更してあるとはいえ、小説の体裁をとったノンフィクションです。父親である「木村」は、著者である三浦清宏氏であります。

彼はどうやら、この小説が世に出て、話題になってしまったことで、和尚のお怒りを買い、破門、というか勘当されてしまったようです。息子──良海を道元禅師のようにしたい和尚にとって、それは修行の妨げになるものでしかなかったのですね。他の門徒に息子の話を聞こうとしても、勘当されている父親に、誰も何も話してくれない。結局、十数年というもの、息子の消息は全く不明のままだったようです。のちにはちゃんと再会もしますが。

この良海が、押し付けがましい和尚のやり方に反発して(まあ、気持ちはわからないでもない感じの尼僧なので。ただ、ほんとに命をかけてこの子を道元禅師のような立派な僧に、という気概は感じるので、なりふり構わず必死だったのでしょう。この子が可愛くてならないという尼僧の気持ちはすごくわかるのです)寺出したり、そのあとしばらく家に戻ってハローワークで探した仕事に従事したり、東北の禅寺に修行に出たり、事故にあって修行を中断したりと紆余曲折の人生を歩んで行く過程で、父親の中で修行僧としての息子に抱いていた理想像が崩れ去り、息子もただの青年でしかないのだという気持ちの変化が起こります。それは幻滅、という意味ではなく、憑き物が落ちたような、と表現されるものです。ちょっとは苦い気持ちもあったようだけど。

和尚のお寺は彼女が住み着いた当時のような荒れ寺ではすでになく、かなり立派なお寺になっていて、和尚はそこを良海に継がせる気でいました。でもそこは、開山以来代々尼僧が住職を務め、男僧が住持すると寺が衰えるという言い伝えのある寺だし、おまけに事故で入院中に将来を誓う女性が出来てしまったり(修行の妨げになるので、和尚は良海が結婚することには反対だった)檀家の一部から良海に継がせないようにしようなどという話が起こったり、あれこれ問題はあるんですが、結局還俗一歩手前までいきながら、良海は踏みとどまったままお寺を継いだようです。

どのような住職になったのか、ちょこっとだけ書かれていました。和尚や父親が望んだような僧にはなれなかったものの、この良海さん、結局のところ、私はかなり良いお坊さんになったのではないかと思います。亡き尼僧のように、子どもの座禅会などしておられるようで、もしかしたらこの中から将来「お坊さんになりたい!」と言い出す子が現れたりして……とニヤッとしてしまう。結婚してお子さんもおられますが、必ずしもその子たちが父親の後を継ぎたいと言い出すかはわかりませんし。

とにかく、私は大満足致しました。

Skybound

my神のm/mレビューブログを見て以来、読みたいな〜と思っていました。

小説ディアプラスナツ号の内容が公開されたとき、「新作」とあったので、新作で読み切りに出来る長さの短編ということは、訳があの方である限りこれが来る可能性が高いな、と期待していました。予想的中で嬉しいです。

舞台は1945年、ドイツ。

連合軍に押されて敗北間近のベルリン近郊にある(と思われる)基地の、パイロットと整備兵のお話。結局最後まではいってないので、断言はしかねますが、おそらくパイロットであるバルドゥルが攻であろうと思われます。

いや、すごく面白かったです! 不満は、洋書と同じく左綴じ(つまり、背表紙側から読む)で、横書きであることと、私の好みじゃない挿絵。邦訳してあって日本の雑誌なんだから普通に縦書きにして欲しいです。多分、読者のうち何割かは、読みにくいという理由で手を付けないと思うな。一応感想は畳んでおきますね。

闘犬アッシュ41

  • 2013/06/21 19:20
  • Category:SS

大苦戦……>< だってまとめなきゃいけないのに前の部分が読み返せないんですもん。直前の2、3話くらいは読み返せるけど、それ以前の部分がどうしても……! ルークは両親のことなんて呼んでましたっけ。アッシュ同様に「パパ」或は「父ちゃん」? 憶えてないので、若者らしく粋がって「親父」にしました。(2015.05.08 「父ちゃん」が統一感がありそうなので、変更しました)

それからすみません、頑張ったけど、あと1話じゃ無理っぽいです。2話になります。いらないかな、と思ったけど、ダニー・ザ・ドッグにもダニーの準礼装シーンあったので、コンクールのシーンは無理矢理ねじ込みます。最後はエピローグで数年後の話。で、2話です。ごめんなさい。もう少々おつきあい下さい。

 

話は変わりますが、1987年に、第98回芥川賞を受賞した「長男の出家」という本があります。当時伯母に「読め!」と言われて無理矢理押し付けられたのですが、とても面白くて。母がすぐに本屋に走って蔵書用にゲットしたのを、進学で家を出るとき私が持ち出しました。以後20年以上、勝手に自分の蔵書印押して持ち歩いております。

長男が生まれた年に禅寺で座禅を始めた元ピッピーの主人公。息子が小学校に上がり、落ち着きを無くして学校から注意を受けるようになって、住職(尼僧)の勧めで彼を座禅に連れていくようになります。息子はなぜかおとなしく毎週かかさず付いてくる。最初はマックやら蕎麦やらを行く途中で食べさせてもらえるからかと思っていたけれど、どうやら様子がおかしい……。そしていつしか、「お坊さんになりたい」と言い始めるのです。

それを境に、夫婦の間が、親子の間が、さまざまに揺らぐようになります。住職の命によって、主人公家族は長男と会うことも口を聞くことも出来なくなり(当分の間、修行の妨げにならないように)週に一度くらいは家に帰ってくるものと思っていた妻と主人公はぎくしゃくし始める……

当時、「現代の子捨て物語」と評された本です。

毎年とは言いませんが、数年に一度は読み返しています。昨日ふと思い立って読み返し、「ぼろぼろだし、文庫とか出てないかな」と調べてみました。長野まゆみレベルに薄い本なんですが、ハードカバーはそれなりの場所取りますし。

そしたら文庫は確かに出てたんですが、一昨年後日譚付きの新装版が出ています……! ソフトカバーなので、文庫よりは場所とりますけど読みたいのでさっそくポチっと。出家した息子の話か、兄が出家した妹の話が読みたいです。お父さんの葛藤じゃないものだといいんですが!

ノムリッシュ翻訳wwww

某様の日記で爆笑させていただいたあと、早速挑戦をば。
何書いていいかわからなかったので「闘犬40」の最後の部分を。なんというか、もはや厨二的とも言えないほどナニカが崩壊してる感じです。

*Level 4バージョン*

 ・・・そのグルガン族の男は静かに語った・・・
 フルオープンのメィッ・トゥレムス=ラ=ヴァーミリオンのゼニスに脚を投げ出して跪き、すっかりすり切れてしまったファイナルファンタジーのペー=ズィ、別名“宵闇の剣士”をパラーパ=ラーと繰った。アカイオイの遺産と、『天帝カイン』『生体電脳カドモニ』『魔導生命体ガティート』『いぬ』といった容易な詩片とレコードを憶えるための抄。
 ノゥス=メィ・イニティ聖蹟《ソレ》をルシー・クに詠唱(よ)み聞かせていたのは、ウァッ=シェュだった。月と星の加護を受けしデュンワグティ(暗黒皇子)で詠唱(よ)んでやろうとして携えて到来た。ルシー・ク霊式は…長き戦乱の時代を経て、ようやくうにゃうにゃと何か詠唱(はな)したいと魂に囁くインテンションを見せ始めたコロ地獄で、「ブーニベルゼ」がプロログスか「愛の支配者である美しき女神」がプロログスかと原版(プロトタイプ)は愉し──そう─に詠唱(はな)していた事象素体《アロン・グレッダ》だ。「眷属」は永(ナガ)過ぎるので、アッシュはこの世の始まりより確定された原版(プロトタイプ)を下卑たる者には相応しいと想っていた。七十億分の一の愛人形が絶対的無比なる存在ルーク、ただそれだけの事象を寵愛がって宿るのに……と。
 アッシュ・ザ・カテドラルはエ・フォンの書を漆黒のゴミ袋に世界を切り開け、続けて久遠(なが)い間隙添い寝し、慰めてくれ給えたぶうさぎ(「帝国騎士訓練要項」より)の傀儡を抱きしめた。アーマード・ルシー=ク、それは闇そのもの……の両脇・カルデルフィアにこの世の始まりより確定された寝かされていた、ぶうさぎとチーとは名ばかりの雑魚光、闇、グル”光の先導者”二つ(+56)の傀儡の我が領地、チー蒼龍ヤジュル=グルのフムは離したり洗ったり詠うと泣き叫んでしまうので、ルシー・クと共に次元の狭間へ幽閉した。哀れなほどに矮小な哀れなほどに矮小なベビーレクトゥスに残されたかの魂をその胸に抱いてきたのは、アッシュの“始祖”クァンショウに過ぎなかった。…フン、だが、かの魂があったから――即ち時の輪が交わるその刹那、魔にありて誰よりも人を信じたタ(クラス:ソードマスター)の「アヌビス」とその眷属と違って戦士長マグナス=己の黒き風と呼ばれた男が地に満ちたる罪の具現体で或る運命<こと>を光を鎖しずに済んだのだと幻想(おも)う。
 =パルトゥスウァッシュは無数の拾分もぶうさぎを抱きしめた導くまま跪き、やがて聖蹟《ソレ》ものろのろと枢軸卿ゴ・ミヴクロスに世界を切り開けた。
 ペルソナフィールドを、心ノ浄滴が伝っていた。

グルガン族って……
アッシュ・ザ・カテドラルって……!
心ノ浄滴って……!!><
いや、ここしか気にならなかったわけじゃないですよ? 突っ込みどころが多すぎてもう!
ちなみにもういっちょ!

*ラグーン語バージョン*

 そうさ……俺は……

 むき出しのマットレス……の上にASHIを投げ出し……て座り、すっかりすり切れてしまった絵本…冗談じゃねぇ…のページをぱらぱらとKULTSU…冗談じゃねぇ…た。アルファベット……と、『おとうさん…そうさ…』『OKAASAN…そうさ…』『ねこ…そうさ…』『いぬ』とILTSU……た簡単(…赤崎よう……赤崎よう……)なTANGOと文章……を憶えるため……の物語。
 毎日それをルーク……にYOMI…聞かせていたのは、ASSHIYUだった。電話口……でYONでやろうとSHI……て持っ……て来た。ルークはようやくうにゃうにゃと何か話したいとIU意思を見せ始め……たKORO……で、「パパ」がSAKIか「ママ」がSAKIかとRYOUSHINは楽しそうに話していたものだ。「お兄ちゃん」は長過ぎるので、アッシュ……はいつもRYOUSHINをずるいとOMOLTSU…冗談じゃねぇ…ていた。BOKU……が一番RUKUを可愛がっているのに……と。
 アッシュは絵本(…赤崎よう……赤崎よう……)を黒いGOMIBUKUROにIRE、続けて長い間……SOINE……し、慰めてくれたぶうさぎのNUIGURUMI……をIDAKISHIMEた。RUKUのRYOUWAKI……にいつも寝かされていた、ぶうSAGIとチーグル…FUTATSU…のNUIGURUMIのうち……、チー……GURU…?くだらねえ…のほうはHANASHI…?くだらねえ…たり洗っ…たりするとNAKISAKENでしまうので、RUKUと一緒にNYUUINした。小さな小さなベビーベッドに残さ…れたこれ…をMOLTSUてきたのは、アッシュ…?くだらねえ…の感傷に過ぎなかった。だが、KOREがあったからこそ、他の「犬…」たち……と違って己が人間であることをWASUREずにSUN……だのだと思う。
 アッシュは何…?くだらねえ…十分もぶ……うさぎ……を抱きしめ…冗談じゃねぇ…たまま……座り、やがてSOREものろのろとゴミ袋に入れた。
 頬…冗談じゃねぇ…を、涙が伝っていた。
 ……誰かがそう教えてくれた……

↑ひーっ///></// オバさんにはキツイぜっ
「……誰かがそう教えてくれた……」とか、どっから出て来たんですっ?

『おとうさん…そうさ…』wwwwww

すみません一人で大爆笑しましたっw 短い文章なのに、すごい引き延ばされています、余計な装飾で!!
なんだか私も歳をとったなあ……としみじみしてしまいました。これ絶対やばいですよ。二つ名メーカーと同じくらいハマります!

最後に一言。

生きて下さいpart2ww
苦労されておられるときに、ささやかながらも萌えを提供出来てようで良かったです^^

闘犬アッシュ40

  • 2013/06/17 21:05
  • Category:SS

dagoba新譜情報きました〜heart04 skilletと同じく25日です。国内盤は多分出ないし、輸入盤でポチしました。密林でも海外のショップのほうが若干安いので、多分すぐには聴けないけど。楽しみです。3rdから3年も経ってるんですね。私は一昨年「Black Smokers」のPV(リトル・ミス・バスタード、可愛いんだけど、病的なほどの色白且つ無邪気な美幼女なら好み的に完璧だった)を観てからファンになったのでそれほど待ってないけど、みんなずっと待ってたんだろうな……。abandoned poolsの七年を待った気持ちを思い出すと胸がつまされます……>< GN'Rの14年には負けるけど。出す出す詐欺も長かったので「今年(2008年)GN'Rが新譜出したら、ただでコーラを配っちゃうゼ! ヒャッハー!」と気炎を上げてたドクターペッパー社が無料クーポン配るはめになったりとか。「まさかこんな日がくるとは……」ってマーケティング責任者は言ってたそうですが。

闘犬アッシュ39

  • 2013/06/14 16:37
  • Category:SS

きりのいいところで、と思ったら少々長めになりました。

普段テキストエディットというエディタで、ページサイズで表示して書いているんですが、丸々1ページ分文字数が多くなっています。表示速度が遅くなるかなあ……すみません。

テラフォーマーズ

楽しみにしてたのに、五巻出てるの全然気付きませんでした! コンビニに寄った主人から「もう買った?」って電話あるまで><

物語の系統としては、「進撃の巨人」系だと思います。人類vs巨人=ゴキブリ人間という。そう、「テラフォーマーズ」における人類の敵とは、すなわちゴキブリなのであります。

21世紀のなかば、火星の地中に大量の二酸化炭素があるのがわかったので、火星を暖めて地中の二酸化炭素を流出させ、温室効果で気温を上げて……というテラフォーミング計画が持ち上がり、改良したした苔と、同じく改良したゴキブリが送り込まれたんですね。500年が経って、火星がいい感じになってきたので、ゴッキーを駆逐して人類が乗り込もうと思ったらゴッキーが思わぬ進化を遂げてて、逆に人類が駆逐されたという。このゴキブリ人間の進化に、なにやら人の思惑が入っていそうなところも「進撃の巨人」系かもしれません。そしてイケメンが容赦なく死んで行く……(☍﹏⁰)。

無防備に駆逐に出かけた第一陣が全滅してしまったので、彼らと互角に戦う能力をつけるために昆虫の遺伝子を合体させて強化した人間が主人公たちになります。主人公は……燈(あかり)ちゃんなのかな? 小町とW主人公なのかな? 一巻は小町小吉という青年が主人公だったんだけど、二巻以降はそれから20年後くらいになってて、小町は40超えてるのです。イケメンには変わりないけど、女性より男性にもてるらしいので、どういう系統のイケメンかは想像つくかと思います。私はもちろんタイプです。

ドイツ・南米第五班班長のアドルフさんに泣きました。あの浮気妻め……annoy 私は健気なエヴァ押しだったので、心痛まずに済んだけど。死亡率が異常に高い仕事だし、情が湧くのを恐れて部下とは一線を画して付き合い、常に冷酷に振る舞ってるのですが、実は非常に熱く情の深い性格。本人の思惑とは裏腹に、そんな班長を実はみんなが慕ってて、俺を置いて逃げろと言ってるのに逃げてくれないとか……! みんなの気持ちも痛いほどわかるけど、ほんとは部下が可愛いアドルフさんの気持ちを思うと号泣ものです……。゚・(>﹏<)・゚。

ところで、燈ちゃんの親は誰なんだろう? 少なくとも片親は絶対知ってる人のはずなんだけど。両親ともパグズ2号の乗組員で、試験管ベビーだったとしたら、やっぱあの人らだよなあと思うんですが、片親だけがそうだった場合はティンさん希望です。哀しい生まれ育ちだったと思うので、せめて愛する人を抱きしめたこともあったんだと思いたくて。(なので根拠は全然ない)

すごく面白いマンガなんだけどな……ゴッキー含めて昆虫駄目な人には絶対薦められないから残念。

ちなみに私は、ゴッキーを見つけると「殺ってやるぜ!!」と闘志が燃え上がるタイプです。残念ながら猫さんズも「殺ってやるぜ!!」なタイプらしく、ここ十年で3〜4回見かけたヤツらはすでに死体でありました。なので私の華麗な戦闘力は、実家に夏帰ったときくらいしか発揮されないのです。

バランスが悪いので

「事後」シーンのみで、エロシーンは入れないことにしました。もしも楽しみにして下さってる方がいらしたとしたらごめんなさいです。(´-ω-`)スイマセン

それであと四話でなんとか収まるような気がします。結果駄目だったとしても、出来るだけそのつもりで頑張りたい。

 

話は変わりますが、最近私ロマンス小説を結構読んでるじゃないですか。前から日記のネタにしようしようと思っていたのに忘れていたことなんですが、地の文に非常に気になるところがあるんです。

多岐に渡るジャンルで翻訳物を多く読みますが、これまでそんなことに引っかかったことはないので、ロマンス小説を主に訳してる方の癖?かお約束?的なものかも知れないと思うんですが(訳者さんのキャリアを見ると、これまでに訳した物が全部ロマンスものである人とか珍しくありませんので)「おなか」「おへそ」「お尻」と訳してる方がすごく多いのです。地の文でですよ?

──アッシュはまるで生命維持のためだけと言わんばかりに、激痛への恐怖に強ばるルークをうつ伏せに押さえつけた。きっと自分が抱くのが誰なのか意識したくないのだろう、ルークの上半身にシーツを被せて目に触れないようにし、パジャマを剥いでお尻だけをむき出しにする。

例に上げるとこんな感じになります。違和感バリバリです。「お」なか、「お」尻、「お」へそと、女性が「お」を付けないと妙に乱暴に聞こえる言葉ですが、地の文なら腹、尻、へそでいいのではないかと思います。「お」風呂とかね。私は普通にお風呂とかお肉とかお箸とかって言っていますが、地の文として書くときには「風呂」「肉」「箸」と書いています。

どうしても違和感を感じて、「お尻」「おなか(お腹、ではなくおなか、が多いようです)」が出てくるとそこで止まってしまって、前後一帯の文を読み直して違和感を噛み締めたりしてしまうのです。まあそうは言っても、これが小学校就学未満くらいの年齢を対象にした絵本とかだったら、「おなか」とか「お尻」と訳してあっても流してしまうかもしれませんので、少し気にし過ぎなのかもしれませんけれども。

 

私信になりますがfraさん、レス一日待って下さい。お教えいただいたキーワードで一度確認して感想を、と思います。それが私には多分起こらない現象だからって、他の人にも起こらないとは限らないんですけど、やっぱりちょっと胡散臭く感じてしまいます^^; 演技じゃないの?って。

闘犬アッシュ38

  • 2013/06/11 23:17
  • Category:SS

あと四話かあ……

うーん、なんか無理っぽいですね、すみません><

BL小説ではたまにある「どこも触られずにイク」ということが本当にあるのかすごく知りたいです。なんとなく無いように思うので、二次元エロかなあとは思うんですが。気持ちがいっぱいいっぱいな感じがして、可愛いですよね、そういう受。乳首イキくらいはありそうだけれども……

乳首と言えば、更新がストップしてた乳首小説(ひどい言い方だと思われるかもしれませんが、そうとしか)の著者さまが二年弱ぶりに「今年は再開したい」とおっしゃってるようでわくわくとどきどきが止まりません。攻と受の気持ちが通じ合い、攻が受を自分のものにするため動き出した直後の停滞だったので、この二年、あれこれと推理して妄想だけが膨らみ切ってます。

キスミー エンジェル

著者のスーザン・エリザベス・フィリップスはアメフトチームを中心にしたシリーズが多分有名なんだと思いますが、私にはあまり合わず忘れ果てていて、今回この「キスミー エンジェル」がすっごく面白かったので、この著者さんどんな他にどんな話を書いてるのかなとぐぐってみて「あっ、あの面白くもなかったアレのあの人か」とびっくりしました。

ヒロインは元売れっ子ファッションモデルの奔放な母にかなり特殊な育てられかたをした娘、デイジー。突然の母の事故死に打ちのめされ、病的な浪費癖に陥り、自分の資産も知らないまま小切手を切り続け、ついに逮捕されることに。助け手は実父(ロシア系アメリカ人)ですが、この借金を帳消しにするかわりにある男と六ヶ月間の結婚生活を送れという。

相手は実父と同じロシア系アメリカ人のアレックス。新郎の名前も憶えていない状態で結婚式に挑み、そのまま連れて行かれたのは、なんとサーカスの興行場。ヒーローは移動サーカスのマネージャーだったのです──

最初は軽薄な金持ちのわがまま娘だと思われていたヒロインですが、実際はかなり前向きな子で楽天家。ここがこれまでの生活においてはオツムの軽い落ち着きのない娘だと思われる由縁だったのでしょうが、逆境におかれるとこれは大変な強みになります。陥れられ、誰からも信じてもらえず、夫には冷たく当たられ、友人も出来ず、慣れない労働に肌も髪も荒れ放題で疲れ果てながらも、ヒロインはさぼったりもせず楽しようともせず真っ当に仕事にあたり、人よりも先に動物たちと心を通わせていきます。ほんとにくたくたなのに、問題点や改善すべき点なども厳しくチェックしていて、ただ漠然と仕事をしているのではないこともわかる。ものすごい生真面目で目端が利いて頑張りやの子なのですよ。読んでて、ヒロインの味方にならない読者はいないと思います。動物たちはそういうところをちゃんと見抜くんですね。

ペットがいる人にはおわかりだと思うんですが、動物ってほんと癒し効果ありますよね! ヒロインがこの逆境に負けず頑張れたのは絶対彼らのおかげで、ヒーローの存在じゃない。最初は動物たちにも嫌われていると思ってたヒロインですがどんどん世話にのめり込んでいくようすが、ほほえましくもありますが、すごくうらやましくもありました。

ヒーローはやはり幼い頃色々あった人間で、愛する、という感情がよくわからない。次第にヒロインに惹かれていっても認めようとせず、さんざんヒロインを苦しめます。終盤にそのせいでヒロインがとうとう壊れてしまい、それで初めてヒロインへの愛を認め、罪悪感を抱き、なんとか償いをして、ヒロインの愛をもう一度得ようと頑張るんだけど、遅いよと。ヒロインには可哀想なんだけど、私正直すっきりしました。ヒロインのこの姿を見て、もっと苦しむがいいよって。ぶっちゃけ虎のシンジュン、お前がヒーローでいいよって何度も思いました。シンジュン、いつ人型にシェイプシフトするのって(笑)

パラノーマルではないのでシンジュンは人型にはならず、なんだかんだいってもロマンス小説、最後はもちろんハッピーエンドです。天罰が下るがいい!と思い続けたヒーローですが、あの反省っぷりですし今度こそヒロインをちゃんと守るだろうと許してやることにしました。(超上から目線です)でも私はシンジュン×デイジーを押すけどね! 彼はヒーローよりヒーローっぽかった。

ちょっとひっかかった点は、ネタバレになりますが、ヒーローが二重生活を送っていた点です。ロマンス小説にはヒーローが貧しくてはいけない理由がなんかあるのですか? 最終的にはヒーローの財力が必要な局面があったわけですが、どうしてもヒーローに社会的地位の高い職業を用意しようという点には、なんか俗っぽさを感じてしまって(著者もですけど、読む人の俗物根性も考慮しているのかもしれないと感じる点が)、純粋にロマンスを楽しむための弊害になりました。別にサーカスのマネージャー一本で生きてる人でいいじゃんと思うんですが。

でも不満はそのくらいです。多分定期的に読み返したくなると思うので、買って手元に置いとこうと思います。heart01シーンはこれまたゴールデンタイム放送の洋画劇場(R指定なし)のベッドシーン程度のものですので、ロマンス小説苦手な方にもおおいにおすすめします。

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