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闘犬アッシュ38

あと四話かあ……

うーん、なんか無理っぽいですね、すみません><

BL小説ではたまにある「どこも触られずにイク」ということが本当にあるのかすごく知りたいです。なんとなく無いように思うので、二次元エロかなあとは思うんですが。気持ちがいっぱいいっぱいな感じがして、可愛いですよね、そういう受。乳首イキくらいはありそうだけれども……

乳首と言えば、更新がストップしてた乳首小説(ひどい言い方だと思われるかもしれませんが、そうとしか)の著者さまが二年弱ぶりに「今年は再開したい」とおっしゃってるようでわくわくとどきどきが止まりません。攻と受の気持ちが通じ合い、攻が受を自分のものにするため動き出した直後の停滞だったので、この二年、あれこれと推理して妄想だけが膨らみ切ってます。

 膝の上に抱え上げられてしまうまえに、ルークはアッシュの胸に手を付いて起き上がるふりをしながら、濡れて肌に張り付いたシャツの上から小さな乳首を引っ掻いた。ふ……っと小さな吐息が聞こえ、アッシュの全身から力が抜ける。ルークはその隙を突いて床へと滑り落ち、アッシュのジーンズに手をかけた。
 それは濡れてひどくごわつき、そのうえアッシュの性器はジーンズの中で完全に漲っていて、ジッパーを下ろすのは一苦労だった。もたつくルークがもどかしいのか、アッシュは苛ついたような呻きをあげ、落ち着かなげに腰を揺らしている。
 なんとか前を開くことに成功し、びくびく跳ねているものをそっと掴み出す。左手で握り、右手の指で頭から付け根へと繰り返し上下に撫でると、アッシュの呼吸があからさまに早くなった。
 口で触れることに、思ったような嫌悪感はなかった。早く治療を受けさせないとという焦りがあったのだとしても、このときそれを意識することもなかった。最初はなるべく負担にならないように熱を醒してあげたいと、ただそう思っただけのはずが、いつの間にかルークは夢中でそれに舌を這わせていた。くっきりとした段差に舌先をうごめかせ、木の幹のように浮いた筋や血管を丁寧に舐めた。それは重くて指が回らないほどに太く、長い。表面はごつごつしていて、ルークの勃起した状態のものとは明らかに形状が違った。けれども皮膚はとても薄く、滑らかで、汗と、鉄の臭いの狭間に、微かにシトラス系のボディソープの香りが残っている。この現実感のない状況で、そういった生活のにおいがすることが、よりルークを深く酩酊させた。
 鈴口に舌先を出し入れすると、アッシュが大きく息を吸う。塩気を帯びた粘度の低い液体が溢れ出し、アッシュの喉からは小さな喘ぎがひっきりなしに洩れ、頭上を圧していた熱が遠くなる。ソファの軋む音で、アッシュがのけぞり、深くソファにもたれたのがわかった。
 ふいに、全身が総毛立った。恐怖や嫌悪からではなく、身体の奥からこみ上げてくる深く強い官能の波によって。アッシュが感じてくれているのが嬉しくて、ルークは濃い体毛の密生した場所から、何度も何度も上に舐め上げた。
「ルーク……っ!」
 蜜のようにとめどなく溢れるものを強く啜ると、アッシュがひと際大きな声をあげ、両手でルークの髪を掴んだ。痛みと同時に、ルークの股間もずくりと疼く。特に強い反応の返る場所は、更にしつこく舐め、歯の先でくすぐるように掻いた。
「ああ……ああ……、ん、はあっ……はっ……」
 アッシュの喉から、低く官能的な声が零れ出し、ルークをぞくぞくさせる。先端を銜えたときには、引きつるような掠れた声を出してきつく掴まれた髪がぐしゃぐしゃにかき回された。ルークがアッシュの髪をさんざん引っ張っているときの、深い愉悦を思い出す。愛撫しているのはルークのほうなのに、制服のズボンの奥で、性器は固く張ってきていた。
 アッシュのペニスは大きくて、どう頑張っても先端部分からほんの少しのところまでしか入らない。ゆっくりと舌を這わせ、上下しながら、残りの部分は動きに合わせて手で扱く。アッシュがやってくれるのを思い出して真似をしてみた部分もあるけれど、大部分は本能のようなものだった。ルークはどうすればアッシュが感じてくれるのか、自分の身体は教わらずとも知っているような気がした。口の中にもたくさん性感帯があって、ペニスのごつごつした部分に刺激されると、そこから身体の隅々に至るまで愉悦の波が広がっていく。
 ルークの口の中でアッシュはどんどん質量を増していって、唇の両端が切れそうにぴりぴりと痛んだ。唾液がたらたらと這い落ちて、手の中でぐちぐちといやらしい音を立てる。
 アッシュの呼吸は荒く、これまでにないくらい激しかった。零れる声も、短く、間断なくなっていく。「んん"っ?!」
 突然握っていた髪ごと頭を掴まれたと思うと、アッシュが激しく上下させた。反射的に身体が反発しようとするが、押しのけられない。入るわけがないと思っていた喉の奥まで、ペニスの先が突き入ってくる。
「んーっ! んぅ、んっ、んっ!」
 アッシュらしくない乱暴な行為だったが、それだけ感じて興奮しているのだろう。苦しさに手をばたつかせ、それでも逃れることが出来ずアッシュの腿をぎりぎりと掴む。口や喉の粘膜を、カリ高の先端がごりごりと擦り立てる。何度嘔吐いても解放してもらえず、どっと生理的な涙があふれた。息が出来ない。苦しい。なのに、触れてもいないルークのペニスはますます硬く、熱くなって、今にも弾けそうになっていた。
「ふうっ、ふっ、ん、んぶっ、ふ……」
「あ、はぁ……っ、はぁ……っ……このまま、このままイッてもいい……? 口に、だ、出しても、いい……?」
 激しい呼吸の合間から、アッシュが切羽詰まった切なげな声で哀願してくる。息苦しさに半分意識を飛ばしながら、ルークは肯定の返事の代わりにアッシュの腰に両手を回し、強く掻き寄せた。
 息が詰まるほど喉奥を突かれた瞬間、熱いものが弾けた。奥の奥まで犯した肉の杭が、ルークの内で何度も跳ねる。その度に、驚くほど大量の精液が吐き出され、飲み込みきれなかったものが口から溢れて流れていった。どろりと粘った精液は喉に絡み、なかなか上手く飲み込めず、激しく咳き込む。
「はあっ、はあっ、はあ……っ……」
 荒い呼吸を繰り返しながら、アッシュは恍惚としたようすで微かに腰を揺らしている。ルークは零さずにすんだものを必死で飲み込み、痙攣が収まると、未だ衰えない大きなものを引き出し、まだ咳き込みながらも丁寧に汚れを舐めとった。髪を硬く掴んでいたアッシュの手が緩み、ゆっくりと梳くように撫でてくれる。
「ルーク……ありがとう」
 崩れるようにアッシュの膝に頭を乗せ、呼吸を整えながら、ルークもゆっくりと微笑んだ。苦くて生臭くて、アッシュの言う通りちっともおいしくなんかなかったが、そこが余計に興奮させるのだと思う。こんなものを飲んであげようと思うくらい、ルークはアッシュを、もうどうしようもなく愛していた。
 アッシュの手がルークの腕を掴み、膝の上に抱き上げた。「アッシュ?」
「ルークがまだだから」
「おれっ?! お、おれ、おれは、いいから……っ」
 止めさせようと押し返すルークの腕をかいくぐり、アッシュはルークの股間に手を伸ばし、動きを止めた。
「……っ」
「……イッたの?」
「……」
「俺のを舐めてて、気持ちよくなった?」
 感嘆の響きも籠っていたけれども、驚いたような声に居たたまれなくなって、ルークは顔を伏せた。喉の奥に熱いものが広がった瞬間、ルークも達してしまったのだ。触れられてもいないのに。早く達かせて、怪我の手当を受けさせなければならないのに、そんなことも忘れて自分が興奮してしまうなんて、一体どこまでいやらしい身体になったんだろう。
「お前のここに入れたい……」首筋に鼻を擦り付けながらアッシュが掠れた声で言い、尻朶を揉む。
「だだっ、だめ! ダメだよ、先に病院へ行くんだからな!」
「行かなくてもいい、大丈夫だから。一回だけ……」
「ダメだ!」ルークはすり寄るアッシュを断固として拒みながらきっぱりと言った。「アッシュ、怪我してるだろ? 嘘付いたって駄目だ、血の臭いがするし、服だって濡れて……。でもおれにはそれがなんでなのかわかんねえ。汗かもしれないけど、もしかしたら全部血なのかも、すげえ出血してんのかもって、怖い。おれにはアッシュがどんな様子なのかわかんねーんだ。ちゃんと治療を受けて、おれが不安になるほどひどい状態じゃないってわかったら、アッシュの気が済むまでちゃんと付き合うから!」
「……」
 アッシュは尚もぐずぐずと逡巡していたが、ルークの言い分をわかってくれたのか、一度熱を発散したことで少しは余裕が出来たからか、やがてしぶしぶと同意した。

 アッシュが連絡するよう言ったのはヴァンの屋敷で、ややあってからヴァンの弁護士がおかかえ医師と保安局の車両を何台も引き連れてやってきた。弁護士はその場で治療を受けているアッシュの顔色の悪さと、とんでもないことに巻き込まれた一般人の少年を盾に取って、事件の証言を後日にしてもらう交渉をしてくれた。

「先生、あの……」
「うん、心配いらんよ。ヴァンほど酷くはない。二発しか食らっとらんし、綺麗に貫通しておるし」
「二発っ?! 撃たれてたのか?!」
 顔色を変える少年に、医者は哄笑した。「わしにはまだまだ精力が有り余っとるように見えるのう。少々血の気が抜けて、かえって良かったじゃろ。鎮痛剤を打たせてくれたら、ソレも収まるんじゃが」
「そんなものいらない。一回で収めるのは無理なのに、続きは治療のあとだと、」
「アッシュっ!」
 心底情けなさそうに言うアッシュを、ルークが真っ赤になって叱りつける。彼らの会話を耳にした捜査官たちがぎょっとして振り向き、ルークの尻に視線をやったのを知ったらおそらく憤死していただろうが、幸いにもルークは周囲の好奇の視線に気付かないまま、握り合っているアッシュの手をひっぱたいたのだった。それが端からどれほど親密な行為に見えるか、ルークはそれにも気付かなかった。
「にゅ、入院とか、」
「入院? いらんいらん、どうせこいつもじっとしとりゃせん。今は止血するくらいしか出来んが、診療所であちこち縫ったら帰ってええ」
「えっ、そんな! 一晩でもいいんで入院させられませんかっ?! だってこいつ、絶対安静にしてねーし!」
 医者の笑い声と、アッシュの抗議が同時に上がった。

 

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料理、読んだ本、見た映画、日々のあれこれにお礼の言葉。時々パラレルSSを投下したりも。

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