アウトランダー(壮絶にネタバレ有)
我が家の赤ちゃんです
……嘘でーす。持ち主がここでは寝ないので、この人の巣になっています。おむつを替えたり、トイレに行ったり食事をしたりする時の一時置き場として半分を使い、あとはお布団や色んなものの置き場になってたり。
相変わらず昼間は抱っこしたままドラマ、映画三昧です。本屋で本を物色するようにレンタル屋さんでDVDを物色するのが好きなので、映画はこれまで通りレンタルビデオ店でレンタルすることにして、海外ドラマに強いhuluに加入し、前から気になってたアウトランダーのシーズン1を、時々ブレイキングバッドを観ながら視聴中。苛々するので……。ブレイキングバッドは終わったらまとめて感想書きたいです。(何日もかけてちまちまこの記事書いてたら見終わっちゃった)
イメージでは、子どもが寝た隙にあれこれできると思ってたけど、パソコンは立ち上げることさえ出来ないことが多いし朝電源入れて1度も前に座れないまま夜電源落とす、って有り様で。ブログはスマホで更新することにします。
アウトランダーは原作がロマンス小説で、舞台は18世紀ハイランド。その上タイムスリップものとくれば大好きなジャンルです。主人公の出発地点が21世紀ではなく1945年、つまり第二次世界大戦終戦直後なのがちょっと新しいかも。携帯やパソコンが普及している現在から跳んでもらう方がより文明レベルのギャップが大きくて好みなんだけれども、そこの所がとても良く考えられてると思います。
と言うのも、主人公が従軍看護婦だから。
医療の知識があっても、今現在の看護師さんが突然1743年に行って出来ることは多くないと思います。薬も器具もないし。だけど主人公のクレアは何もかも足りない戦地での医療を経験し、そこいらに生えてる植物を利用できるよう薬草の知識を蓄えていたので、なんとかタイムスリップ先で治療師として生きていくことができるわけなんです。
戦地を点々としていたクレアは、戦争が終わってようやく夫と暮らせるようになり、2回目のハネムーンとばかりにスコットランドを旅することに。歴史学者である夫の蘊蓄を聞きながら、植物の観察や採集をのんびり楽しんでいました。で、小さいストーンサークルから過去へタイムスリップしてしまうのです。イングランドとスコットランドが一触即発状態の時代に……。
そこでヒーロー、2番目の夫となる人物に出会います。
どう見てもクレア(の女優さん)の方が歳上に見えるし、私は20世紀の夫フランクと子どもが欲しいわとか言ってたのも踏まえ、40いってる女優さんに見えるけど30代後半設定くらいかなと思ってたんだけど、作中で27と判明……まず無理があるって……。
このクレア、なぜかいつでも刺々しく喧嘩腰で、全く女性らしい柔らかさを感じないので、余計に年食ったおばさんに見えます。このヒロインが女性らしい柔らかさ、そしてあざとさを持っていたなら、拗れずに済んだ事態は多かった気がする。男尊女卑の激しい土地の人々に男女対等な20世紀の女性として応対してしまうのはそう育っているんだから仕方ないとしても、プライドの高い男たちをやりこめて得意になってるのはあんまり感心しない。最終的に要求が通るのなら、過程はどうでもいいというか、下出に出たりおだてたりしても相手が気分良く聞き入れてくれた方が問題がないのに。そういう点、1968年からタイムスリップしてきたもう1人の方が賢く立ち回っていて好感が持てました。
私が男なら、こういう女性を可愛いとは到底思えない。征服欲は満たされるかも知れないけど、家庭を持ってもちっとも安らげそうにない。だからそういう女性に思いを寄せる男たち(ロマンスものだから)にも魅力を感じないんですよね。そんなふうに思うのは私が女だからで、男性から見ればまた別なのかもしれないけど。けどロマンスものはヒロインに感情移入出来なければ浸れないもの、結局ヒロインの刺々しさに苛々するばかりで、ストーリー自体は骨太で男性でも歴史物として楽しめそうなほどよく出来ているのに入り込めず、時々休止してブレイキングバッドを観てたわけです。
素性をごまかすための彼女の作り話も頭悪そうでいらっとするし、「約束」があまりに軽くてびっくりします。面倒に巻き込まれるから友人には会いに行くな、約束してくれとヒーローに言われ「約束する」と誓うのに、その友人から今すぐ会いに来てと手紙を貰うと(結局は別人の出した手紙で、ヒロインを陥れる罠だった)悩む素振りもなく馬に飛び乗ってるし! ヒーローとの約束はよ?!
……で、危うく火炙りにされそうになると。
もー火炙りにされちゃえよ! 炙られながら約束を軽々しく破ったことを悔いるがいい! と私が思ってしまっても誰も責めないと思う……
私にはもう何もかもが腹立たしく、魅力がないどころか嫌悪感すら感じるヒロインです。
1話目、20世紀のスコットランドにてもしやヒーローかな? と思う人影も目撃されてて、もしかしたら18世紀から逆トリップしてくる可能性もあって、ヒロインが好きになれなくても先は気になる。シーズン2もおそらく見ると思います。
ロマンスもので、ヒロインではなくヒーローが強○されるというストーリー展開は新しかった。好きではないけど。だってヒーロー、むくむくのむっきむきのうえ、髭面なんだもん……。そういう男がサディスト軍人に組み敷かれるってシチュに萌える方もいるのでしょうが、私はジュネ世代の人間だし、無理です。ジュネ育ちの人間でも萌えるような綺麗系ヒーローだった場合、ご承知の通り私はそもそもそういうタイプの男に雄としての魅力を感じませんのです……。そういう意味では、ドゥーガルとかの方がよほど好みでありました。例えハゲてても。ゲイリスも焦って行動さえしなかったらなあ。ドゥーガルの妻を殺すのは、夫を殺してからせめて1年は置いてからにしようよ……。
女1人では身分の保証もない時代に跳ばされて、愛情は欠片もないけど地位は高い男と結婚することで生活の基盤を得た賢くしたたかな女性がようやく愛を得たのに、最後に行動をしくじったせいで何もかも台無しにするとは……。ドゥーガルが本当に信じるに足る男だったのか判然としないだけに残念です。ヒーローがサディストに捕らえられると、死んだと見越して自分の妻になるようヒロインに言うのですが、ゲイリスを本気では愛してなかったおっさんのスケベ心なのか、状況的にそれがベストだと思ったがゆえの提案だったのか。悪魔の子にされてしまったお腹の赤ちゃんが可哀想でなりませんでした。
原作がロマンス小説であるというのはあんまり意識しないで歴史物として観るのにはとても良いドラマだと思いますが。ベッドシーンは多いけれども、そこはゴールデン洋画劇場の時間に放送出来ないレベルじゃないんじゃないかな……多分。
ただグロシーンは多いので、耐性ない方にはきついかも。私はかなり強い方ですが、それでも最終話は目をちょっと逸らしちゃいました。あのサディストの付けた怪我の治療が耐えられず……。
サディスト野郎とヒロインの20世紀の夫、同じ役者さんなんですが(子孫と先祖の関係なので)、フランクの時は知的で穏やかで、戦後の倦怠感、憂いを秘めたような表情にも見えるのに、18世紀のサディストは顔つきからして気持ち悪いの一言。すごいと思う。ただどっちも頬の縦皺ばっか目につきましたが……。
先月29日にメッセージ下さった方、ありがとうございました。レス不要と仰ってくださいましたが、一言だけ。同じ経験がおありとのこと、そのときのお気持ちはとてもよくわかります。誰に何を言われても、何が悪かったのか、あれのせいかこれのせいか自分がもう少しちゃんとしてれば……とずっと考えて、罪悪感でどうにかなりそうになるんですよね。私は最初のうちだけだったですけど……
その後お子さまに出会うことができて、本当に良かったですね😃
小学校に上がり、友達と外で遊ぶようになると、また違う心配など出てきて大変なんだろうなあと思いますが、頑張って下さいね! 私も頑張ります!