二人で逃亡とか
見たいなあと思いつつ見てなかった「ラスト・ソルジャー」をやっと観ました。
ジャッキーの映画はとりあえず全部観ることにしてるので、内容とかは全然知りませんでした。
ええええ──?!こういうエンディングなの?! というのはあったけど、まずまず良作だと思います。100点満点で70点くらいかな。戦にばかり明け暮れてた男が、国とは良く耕された土地があって農民が(戦にかり出されず)それを耕すことが出来て成り立つのだなあなんてことに気付く、っていいな。彼は一度捕虜になって後の生活が豊か(精神的に)なったのではないかと思います。
これを観て思い出したのが「アイアントライアングル」というベトナム戦争映画です。なかなか視聴が難しい映画だと思うので(私はVHSで持ってるんですが、もう観られないので、DVDに焼いてもらうとかのサービスを利用しないと)さっくりお話を書いちゃいます。いや、なんとかして観るぞ! という方は(いないだろうとは思ってますが)この先ご覧にならないで下さい。
ちょっとだけ綺麗系なベトコン少年が米軍将校を捕虜にして、ラスト・ソルジャーと同じく突き出して手柄にしようと連行します。将校は自分の息子のような年の子が兵士なんかやってて、しかも無口、無表情で(なんかクメール・ルージュを思い出すような)心配で仕方ない。色々話しかけたりするんだけど、言葉は当然通じないし、少年はめちゃくちゃ冷たいし。
だけどお約束で、少しずつ心の交流が進んでいき、少年は手柄(将校)を奪われそうになったとき、他人の手柄にするくらいなら、と将校を逃がすのです。
その後将校はまた戦いに戻り、あるとき少年の部隊と交戦に。少年は味方を逃がすために一人残り(かっこいい)戦い続けるのですがとうとう倒れ、米兵を道連れに爆死する気満々で手榴弾に手をかけて半分ピンを抜きます。
そこに颯爽と(ちょっと焦ってたかも)将校が駆けつけると。(お約束だね!)
将校は「落ち着け、落ち着け」というような手振りで(言葉が通じない)少年に近寄ります。巻き込まれるのがいやなんじゃなくて(それもあるだろうけど)少年を死なせたくないんだーって感じです。だけど少年は相変わらずの無表情で将校を睨みつける。
じりじりと距離が近づき、少年もじりじりピンを抜いていく。二人の目が合って、にらみ合い。
ふいに少年が破顔して、ピンを元に戻す……エンドロール。
こんな物語です。
こういう、敵味方(上の方でなく末端で、というところが萌える)が徐々に互いの価値観を認めて仲良くなっていく、ってお話大好きです。アッシュとルークもそういえば敵味方なので、こんな風に一幕あれば良かったのになー。残念。パラレルならありかもですね。
将校(王族)がルークで、アッシュが一介の神託の盾兵、というのが希望。アッシュがルークを捕虜にしてずるずるダアトへ連行するわけです。ルークはいつも毒味で冷めたものしか食べたことなくて、アッシュがテキトーに獲ったり採ったりしてきて料理してくれたものを食べて大感動したり意外に楽しそうにしてたらいいな。アッシュのそういう逞しさというか生活力?に憧れてみたり。
そうこうするうちに、第一王位継承者のルークが捕虜になったのを知って、今暗殺したら敵兵(アッシュ)のせいに出来るんじゃね? ってことで第二王位継承者(誰)を擁する暗殺部隊がやってきてアッシュと一緒に(ほとんどアッシュが)撃退したりとか。途中アッシュの実家に身を寄せたりして、アッシュのお姉さん(ナタリアあたり?)が、弟は戦争に行って嫁を攫ってきたのかと仰天する一幕があったり。(昔は現実で良くあった)
じりじりじりじり距離が縮まっていくんだけど、アッシュは苦悩して(王族とか突き出せば結構恩賞が多そうだし)ルークは覚悟を決めてそれなりに最後の旅を楽しんでいたり。
結局最後はお約束的にルークに国に戻んなと逃がしてやり、自分は特に手柄もないまま再び戦いに戻って、戦争が終わったらまたダアトで兵士とかやってんだけど(戦争はどうしよう? キムラスカが属国になってもいいし、途中で手打ちでもいいか。まあどーでもいい)、休暇で実家に戻ってみたら、ルークが国に帰らずアッシュ母シュザンヌの厳しい監督の下で花嫁修業していた、みたいな。
誰得話かっての(;´∀`)