kindleのおかげで、主人の目を気にすることなくBL本を買えるようになりました。前から気になってはいたけど、これ以上は隠し場所に困る……と我慢していたもの(でも密林の欲しい物リストには突っ込んでた)をぽっちりぽっちり買ってます。
その中にですね、ワンコ攻の「堕つればもろとも」というのがありまして。ワンコというかドMというか。罵られたり蹴られたり?で堅くなっちゃったりするアレです。
実は私は、ワンコ攻って興味ありません。BLの検索エンジンとかでもそのタグは基本無視します。
なのに読みたいなーと思ったのは、あらすじやレビューを読むかぎり、ワンコ攻というタグに漂うどこか明るく無邪気な感じではなく、マゾヒストっぽいじっとりとした淫靡さを感じたからでした。読む人を選びそうですが、私には大当たりだったと思います。
攻は性癖的にマゾヒスト、というわけではないんですが(多分)、受限定でドMです。出会いが出会いなので、それでも「どんだけ受が好きなんだ……」とどこか微笑ましく感じてしまう。
政略的に奥さんにされて、毎晩毎晩逃げ回ってるのに捕まえられて陵辱され(と、いっても、それは受視点で見た場合。読んでる人には攻は受が好きで好きで好きで好きで、もうどうしようもないほど好きで、穢すつもりなんかなくて本当はただそばにいられたら良かったのに……という苦しみがわかるので、無理矢理描写に対する不快感はあんまりないと思います、が)、嫌悪感がつのるばかりで愛情の欠片も抱けないように見える受ですが、実は本人も自覚出来ないところで攻の態度になにか感じてはいたようで、とある不思議な出来事を境に少しずつ愛情が育っていきます。
育ちが良いので、すごく素直な受でして。そうなったとき、攻に対して張る意地などなく、一転して命を狙われている攻を守るために一生懸命になるのがかわいくて私好みでした。
攻も本当はかっこいい人なのに、受の前では駄犬になったりしょっちゅうおいおい号泣したりしてて愛情一杯胸一杯って感じで、大変おいしゅうございました。ある意味、すごく暑苦しいんですが。束縛系ではなかったのに、気持ちが通じ合うとどことなくそんなニオイをさせ始めたのが、彼の場合は「そういうわがままも言えるようになったんだな」ってちょっと微笑ましく思えるほどでした。(筋肉にやられたとか言わない……)
受はともかく、こういう攻を気持ち悪いと感じる方も当然いらっしゃると思うので、あえておすすめはしないですが、私的には★5でいいと思うし、興味あるという方は密林とかで詳しいあらすじやレビュー読んでみてください。
……で、思った。
ルークに罵られたり、嫌がって顔を蹴飛ばされたりしてるのに、足首掴んで舐め回しながら股間を堅くしてるアッシュとか。
殴られたり引っ掻かれたりしても押さえつけて舐め回して、鳥肌立ってるルークに突っ込んでみたりするアッシュとか。
すみませんすみません駄目な犬でごめんなさいとか泣きじゃくりながら半分気絶してるルークにピストン運動続けるアッシュとか。(どことなく漂う闘犬A臭……)
でもほんのちょっぴり声をかけてもらった日は(別に優しい言葉じゃなくてもいいのです。話しかけてもらえた、こっちを見てもらえたというのが重要)なんにもしないで気付かれないように傍に寄り添って眠ってみたりするアッシュとか。(朝ルークが起きる前に姿を消す)
うっ……想像するとあんまりな健気っぷりに涙が滲みそうになりました><
読みたい!!
誰か書いてくれないかしら……