デザートだよね
おせちの栗きんとんと黒豆は、ご飯のおかずじゃありませんよね……。最初の一回だけお重に詰めてからは、食事には出さずにもっぱらデザートです。
栗きんとんの上に、クリームチーズと生クリーム、ラム酒少々を混ぜた物を添えて食べます。某有名お料理研究家さんがまだ素人の料理ブロガーさんだったころアップされてたもので、美味しそうだなと思ってチーズクリームだけ作って添えてみたらめちゃくちゃ美味しかった! 以来我が家では鉄板デザートです。これのために毎年多めに栗きんとんを作っているといっても過言じゃありません。(お料理ブロガーさんだったころのレシピは「作ってみたい!」と思うような秀逸なものが多かったんですよね。いっぱいお世話になりました。プロになられてからは、仕方ないのかもしれないけど「健康に悪そうだけど美味しそう」といった美食追求型の冒険心に富んだレシピが減っちゃった気がして、あんまり見なくなっちゃった)
くちなしの香りが苦手なので、私はきんとんを着色しません。↑ほぼ現物に近い色味ですが、金時が黄色いのでこれで十分。甘みは栗が漬けてあったシロップをメインに、ほんのちょっと三温糖。無着色の和栗です。「お正月はケチらない」の精神のもと、3瓶分(和栗って瓶が小さい)使ってあるので栗もごろごろです。
こっちは黒豆コーヒーゼリー。誰でも思いつきそうだけど、一応オリジナルデザートです。黒豆はここ数年土井勝先生考案のやりかたで。素人の主婦でも簡単に、と考えられた通り、失敗なしです。絶対皺もよらないしね! それにお砂糖の量がほぼ三分の一……!! 伝統的な黒豆のレシピってハンパなくお砂糖を使うのです。手間もすごいし。そのわりに甘すぎてたいして美味しくない。
沸騰させた煮汁と黒豆(うちは絶対3L!)を鉄鍋に入れて一晩放置し、ル・クルーゼに移し替えてトロ火で4〜5時間ですかね……。レシピには八時間とありますが、新豆ならそんなに煮なくても十分柔らかくなります。ずっと鉄鍋で煮ないのは、鉄臭くなりすぎるからですが、これだけでもツヤツヤした漆黒の仕上がりになります。
思いついた時はコーヒー寒天だったんですが、何度かあれこれ変えて主人の意見を入れ、少しゆるめのコーヒーゼリーに決まりました。ゼリーは無糖。生クリームにラム酒とお砂糖を入れて、甘めのクリームにするのが好みです。逆でも構わないと思いますけど、なんとなく。黒豆がそもそも甘いので、両方甘くするのは厳禁。黒豆にはお醤油を使いますが、甘みを引き立てるために塩を入れることもあるんだし、気にはならないと思います。
ただし、市販品を使われた場合、コーヒーゼリーに果たして合うのかどうかは不明であります。
きんとん、黒豆、本日で食べきりました。黒豆の煮汁は栄養もあるし寒天にできるのですが、今回は捨てちゃいました>< あとは梅型にくりぬいた人参の残骸とかでカレー(森川家は野菜を煮込んだ後ブレンダーでピューレ状にしてからルーを入れる)作ったらおしまいです。