一年近く読んでも読んでも当たりにかからなかった本ですが(言いたくないけど、『謎解きはディナーのあとで』とか腹立たしいほどに面白くなかった。図書館の順番待ちをおとなしく待ってればよかったのに、どうしても気になって買ってしまった私は超負け組)実家で母おすすめの「みをつくし料理帖シリーズ」と「竜の道」を読んでから当たりばかりでちょっと幸せです。
「みをつくし料理帖シリーズ」を読んで、ところてんをテングサから作りたいと息巻く私に、母が差し出したテングサとところてん突き。馬鹿だこの母娘……。同じことを思ったものの、いざとなると面倒な母と違い、食い意地のはった私は即座に主人にテングサから作るところてんのレシピをメールしろと強請りました。(ネットないから)
手作りのところてんはかなり美味しかったです! 酢みそ付けても美味しかった。
これは実際に母もあれこれ作ってみてましたが、実際に作れるレシピも載ってて美味しいし面白い。
澪のお相手は、私は若旦那がいいなあと。
同著者の「出世花」もかなり面白かったです! 訳あってお寺に住み着いたお縁ちゃんが、死者を洗い、顔を整える「湯灌」を通じ、やはり差別などに身をさらされながら成長していく、というお話。「おくりびと」が好きな方はかなり面白いと思います。
「竜の道」は双子の兄弟が共通の目的のために、弟はエリートコースへ、兄は血塗られた道へと、正反対の道を歩んで行く、という話。立場があまりに違うので、互いに逢いたくともなかなか逢えない。荒れ狂う心を持て余して弟に電話するも、留守、しかし弟に電話をする、という行為で心が落ち着く兄の姿に、「アッシュ……!」と叫んだばかな私。
続編、早く読みたい。この兄弟のなんだか濃ゆい絆が、続編でほどけていったりしませんように!
朝日新聞にてでかく紹介された「ビブリア古書堂」はいまいちでした。
「真夜中のパン屋さん」は面白かったです。常連になっていく人々が個性的すぎる。けど、くどすぎて鼻につくような感じではないです。絶対ないだろうと思いつつ、希実とこだまがくっついてくれないかな〜と思ったりする。こだまはなんか仔ルークを思い起こさせます。希実の母のことや、そこらへんのことが謎のままになってるので、多分続編がくると思う。楽しみです。