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微熱?だけど

主人が熱を出しました。

って言っても37度2分、平熱が36度5〜6分なんだから、私に言わせればほとんど誤差の範囲内、熱があるうちに入りません。

が、主人は食欲を失くし、熱さまシートなど張り、よろよろと動き、気のせいか舌足らずにすらなって、すっかり病人気分です。仕事から帰って来て横になって、時々わざとらしく呻いたりするの(笑)これって実は珍しいことではなく、思い返せば亡き父にもそんなところがあったし、友人や同僚のご主人も同じタイプが多いようで、そのような事例が起こるたびにランチなどでもの笑いの種になっています。

皆は馬鹿馬鹿しいし鬱陶しいから見て見ぬ振りする、相手にしないって言うんですが。私も実のところ同じ気持ちなんですが、男の人ってこういう時でないと子供還りして全力で甘えたり出来ないんだろうなあと思うとなんだか哀れで不憫で、全力で甘やかしてしまいます。大したことないじゃん、バカバカしーと思いながらも重病人のように扱ってあげるんです。「あげる」とか、すごい上から目線だ……。「よしよしちょっとお熱あるねーしんどいねー」「あれなら食べられる? これならどう?」「いつまでもおっきしてないでさっさとねんこしてー」と幼児のように扱いつつ、私もお前も実はバカじゃね?とか思っちゃうんですが、今のところその本音と建前がバレたことは多分ないです。ただ、だから余計に「熱出ればちやほやしてもらえる!」と思わせてしまい、重病人気分に浸らせてしまうんだと思うんですが(たかが37度2分で)。

でもなあ……。なんとなくこれも夫婦円満のコツのような気もするんですよ。「私は妻であって母親じゃないし!」という意見も良く聞くのですが──っていうか、こんなことをネタにしたのはつい3日前に「〜というような男私ダメ。気持ち悪い」という知人の愚痴を聞いたからなのですが、妻の役割、愛人の役割、母親の役割、被保護者の役割〜とあらゆる役を上手く演じきってこそ、どっか子供っぽいアホな夫に気持ちよく働いてもらうことができるんじゃないかなーと。まあそのような志を持ちつつも出来ていないのが現状なわけですが。「お水……お水飲みたい……」とかベッドからはあはあ言われると(自分で飲めよ!37度2分ぽっちのくせに!!)と下唇の下まで科白が迫り上がる気がするもん。

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料理、読んだ本、見た映画、日々のあれこれにお礼の言葉。時々パラレルSSを投下したりも。

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