ゲームのおはなし その5
主人と話してるとき「WA5に魔族なんか出て来たっけ??」と言われ、えっと思ってwikiみたら魔族じゃありませんでした。種族としてのスペックが人間より高い強靭な別種族だった模様。記憶力ないね、私。ハーフの人物なんかがふつーに出て来てるので、セックスはふつーに出来るみたい。よかったねファリドゥーン……とおそらくプレイ時も思ったはずなんだけどな。そこそこ楽しんだけどハマった!ってほどじゃなかったし、印象には残らなかったかー。ということはこれまでに書いたあれこれも微妙に違ってるところがありかもしれないなあ。
PSのゲームと言えば、他にハマったものは「幻水外伝1&2」「アークザラッド(2がなかなか良いのですが、無印がプロローグみたいなものなので、やるなら一緒にプレイして一緒に評価って感じです。私は悪名高い無印もトッシュ萌えで押し切ったので好きだった)」や「バイオハザード」「クロックタワー(ゴーストヘッド至高)「サモンナイト」とかもあるんですが、あー「ブラックマトリクス+」ってのもありましたね。善悪の概念が逆転した世界で、主人公アベルのご主人様は主人公を愛するという七つの大罪「平等」「自由」「正義」「友情」「弱者」「人権」「愛」を犯した罪で異端審問官に大罪人として捕らえられ、主人公が愛故に助けに行くってストーリーです。何周かしたけど、隠しご主人様のゼロしかやってません。いや、女ご主人でもやろうとしてみたんだけど、背徳感がなさすぎてすぐ飽きました。ブラックマトリクス+には、隠しコマンドを入力することで唯一男のご主人様を選択することが出来る腐女子ホイホイなゲームだったのです。私はなんとなくスタート時の二人の容姿からゼロ×アベルと思いながらやったけど(名前のイメージもこの左右な感じですよね)、元々キャラデザのつちやきょうこさんの絵柄は細っこくて青年でも少年ぽいし、ずっと戦って捕らえられた「姫(ゼロ)」を助けに云々なゲームなんだから、時間の経過とともにアベルも身長伸びて攻め攻めな感じで育ったかもだし、今なら逆でもありかも……。と言っても当時も同人やるほどではありませんでしたけど。ちなみにPS2で出たブラックマトリクス2は一応クリアした、としか言えない出来でした。+での「ゼロとアベル、最後はどーなるー!?」というわくわく感とか妄想出来るところは一切無かったし、BLっぽさもなかった。主人公×お姉さんの近親相姦的雰囲気があったような? キャラ同士でカップリングして楽しんだ人はいるかもしれませんが、私はなかったですね。
あとは「双界儀」かなあ。富士噴火を皮切りに日本列島のあちこちが消滅して、常世と現世が逆転していくような世界、というか日本をなんとかしようみたいな話です。(すごいおおざっぱな><)面白くない人は面白くなかったみたいだけど、私は結構ハマった。我舞×梓の歳の差カプ(未満)にも萌えましたが、夜斗と那美姫の身分?差というか二千歳くらいの歳の差カプも好きだし、八州×ひふみの色々問題を内包した大人カプも大好きだったです。ゲーム上ではそっち方面は詳しく語られないので波多野鷹さんが書かれたノベライズも購入しましたが、その辺「にやっ」と出来るくらいには書かれてて嬉しかったです。何より水見×梓でなく、我舞×梓押しっぽいところが二重丸でした。テレビがプラズマになって、昔のゲームは字がぶれてしまうほど見辛くなったのでゲームはやり返さなくなったけど、本は今でも1、2年に1回くらい読み返してそうです。
唯一後悔があるとしたら、プレイ当時悩んだ末にサントラを購入しなかったこと……!
私本当に馬鹿でした>< 双界儀はサウンドが特に素晴らしいのです。だからか中古でもCDの値段がぜーんぜん下がって来ない。だいぶ前につべから落としたのですが、できればパッケージが欲しい!
しかしPSゲームで何より語りたいのは「東京魔人学園剣風帖」と「ゼノギアス」なのですが、とりあえず置いておいて、知る人ぞ知る「YAKATA」の話をしたいと思います。
「YAKATA」はもともとミステリ作家の綾辻行人氏にゲーム企画の話が来た時(持ち込んだほうははサウンドノベルのつもりだった)ゲーマーの綾辻氏が「PPGで!!!!」とおっしゃったためRPGになったといういわくつきのゲームです。なんだか色々とすごい手が込んでるんですよ。館シリーズの十角館から時計館までの五つの館がすごい……なんていうか作り込んであり、館ファンにはたまらないものになってたんですが、エンカウントするモンスターも「鉄鼠の檻」だの「女怪」だの心当たりのあるひとなら思わずにやっとしてしまいます。それだけではなく、ダンジョンのギミックも(おつかい系が多いっちゃ多いのですが)京極氏、有栖川氏、夢野久作、クリスティーやドイル、クイーンなど古今東西のミステリネタがふんだんにちりばめられて、ミステリファンにはたまらない作りになってます。戦闘時画面がくるくるするので、酔う人は酔ってしまうらしく、ここは批判が多かったのですが、そこを押してプレイする魅力は十分にあります。(ミステリファンなら)「館」もねちっこく作り込んであって、特に迷路館など、初回は「二度とヤダ」とか思ってたのにも関わらず結局何度かプレイしましたので、ハマる人はすごいハマると思います。仲間になる人もその「館」から一人ずつ入って来る感じでした。綾辻氏本人の歌とかも聞けますよ〜!(だからなんだって感じだけど)
イベントシーンなどではボイスがありました。私は声優さんに興味持たないし詳しくないのですが、詳しくない私でも知っている、というほど有名な人は置鮎龍太郎さんと石田彰さんくらい? 声だけ聞いてわかるひとってあんまりいないので(大塚明夫さんだけはわかる!)ED見た後で買った攻略本かなんかで見たのかな、あ、私知ってるって思ったのはその方達くらいです。(すごいどうでもいい話だけど、二十代のいつ頃だ? スラダンのアニメをやってたか終わったばっかだったかくらいだったと思うんですが、吉祥寺で自称草尾毅?さんにナンパされたんですよね。そこのカラオケボックスに流川の声のやつもいるからって。「自称」なのは声優知らない私が今イチ本人だと言う確信が持てなかったせいで──トルーパーの遼、って感じではなかった気がするんですよ。スラダンアニメは未視聴だし……古い話でもううろ覚えなので、ここの登場人物は緑川氏?、草尾氏?が逆だった可能性もありますがとにかく自称どっちかだった──一緒にいた友人は容姿も知ってるから間違いない! とは言っていました。友人はすごい付いて行きたがったけど、独身時代はずっと国立住まいの私がなんで吉祥寺にいたのかっていうと、その子が落としそうになってるKOF同人の原稿を手伝うためだったし、カラオケボックスってのがすでにうさんくさいし、当時の彼氏に悪いしごめんなさいしました。結局原稿もやらずにその子はあっちこっちにナンパされたぜマンガFAXで送りまくってたから、わざわざ泊まり込みでお手伝いにいった甲斐はあんまなかったんですけど)
けど全員すごい上手い人だったので、イベントシーンが入るとちょっと小休止出来る感じで良かったと思います。BGMもまあまあ良かった。キャラデザは俺屍の方。全員それぞれかっこかわいいキャラで、そこもポイント高かったです。
問題はロード時間なんですよね……長いです。結構ここでダレる人も多いって当時聞きました。私は中身が良ければそこはもう諦めてるのでストレスはあんまり感じない口でしたが……
ミステリ小説をどうやってRPGに?!っていうのは、「悪夢」というキーワードを使ってうまく設定してあったと思います。敵とエンカウントするのは悪夢界なんですね。現実世界での拠点「青屋敷」(またここが、トイレまで作り込んであってすごいのです)と悪夢界を行ったり来たりで問題を解決していくんですが、そこはほら、ミステリ作家監修ですので、それなりに推理しないと先へは進めない仕組みです。謎解きも面白かった。WA1ほどじゃないけど。(だからどんだけっていうか、2から徐々に難易度が下がって来たのは、プレイヤーに迎合したからじゃなく、ネタが尽きて来たからじゃないかとすら思う……)
このゲームもまだ持ってるんですよね私……。PS3ではPSのゲームは出来るから、時々またやりたいなあと思うけど、なかなかなあ。少々の画面の粗さじゃないんですもんね。
それに我慢が出来るミステリファンの方には、「館」の出来を見てみることも含めてお薦めはしてみたい。