ゲームのおはなし その3
えっと、思うところがあったので、その2のカップリングで略称になっているところ、全部バッテン表記に書き換えました。
引き続きネタバレ待ったなしであります。ご注意を。
さて、幻水無印をぐるぐるやっているうちに、FF7が出ました。
普通にやってれば20〜25時間程度で終わる無印をなぜぐるぐるやっていたかっていうと、初回では108星が揃わなかったからです。
今はゲームを進めるのに詰まったら、攻略Wikiとかあるのですぐに調べることが出来ますが、昔はそうではなく、ゲーム発売からだいぶ遅れて発売される完全攻略本が出るまで、詰まったらそこでストップが当たり前でした。私がPS本体を買った時には無印はすでに「playstation best」のタイトルに入っていて攻略本も出てたと思うんですが、自分で出来ることはやりつくしたと思えるほどやって、答え合わせ的に攻略本を買って、やり残したことがないか確認し、開発者の裏話とか読むのが好きなんです。なので自力で108星が揃うまでマップの隅々まで歩いたんですよね。とにかくどんなゲームでも意味ありげな科白、人の位置、開かない宝箱や扉などは全部メモするくせが付いてまして、今でも方眼紙(これはメガテンで自力でマップを作っていたときの癖で、単に使い慣れているから)にいちいちメモを取ってます。
FF7もやりこみました。パーティ3人というのに最初は愕然としたけれども(事前情報で知ったとき)実際プレイしてみるとそんなに「足りん!」ってこともなかったし、とにかく結末が知りたくてざっとプレイした時(ざっとって言っても、普通に周囲を見回して行けそうな場所を放置したりはしませんでした。海チョコボはきちんと作った)、エアリスのリミット技「大いなる福音」を彼女の死後に見つけたので、てっきり生き返るルートがあるのだと思いまして。すぐに二週目を始めてねちねちねちねち進めて彼女がいる間にそれを見つけた場所へ行けるのに気付いてがーんってなった憶えがあります。もちろんストーリーはもう知ってるのですぐには進めずリミット技をエアリスが使えるまで鍛えてから先に進みました。どれぐらいねちねちかというと、エアリスを覗いた全員が最後ナイツオブラウンドを装備出来たぐらいww
BGMも良かったですよね。ジェノバ戦とか、忘らるる都のところとか、レッド13のお父さんが亡くなったマップ? あそことか。(お父さんの涙に号泣……)
友人などに何を聞かれても答えられるくらい、歩く攻略本と化してたと思います。楽しかったです。パーティ全員が好きだったし。このときカップリングはクラウド×エアリスだったけど、単に私がフェミニンな子の方が好みだからで、ティファはティファで好きでした。もうちょっとからっとした性格だったら、衣装や戦闘スタイルにもぴったりで完璧だったのになあ……と若干惜しいキャラではあったかも。当時同人界ではエアリス派とティファ派に分かれてなんか醜い争いもあったのですが、同人には手を出さなかったし、クラウドとのカップリングという意味ではエアリス派、ということになるのかもしれませんがティファのスロット目押しスタイルも好きで(全部決まると爽快感があるし、なにより一番カッコいいと思う)結構連れ回しましたし(笑)私はどちらもお気に入りキャラでした。にょたルク書いてた時、なんとなーくティファの外見を想像してたかも。
攻略本やインターナショナル版が出るまでにもう長くやり尽くしてましたので(攻略本も買ったけど、やり残したところはなかった。唯一、開かない意味ありげな扉がどっかの村にあったのが気になっていたんですが、何もなかった)ふ、と気付いた時にセフィロス×クラウド、ザックス×クラウドというカップリングが主流になっててすっごく驚いたのを憶えています。
確かにクラウドは受的なキャラではあったので、セフィロスなら納得する。けどザックスって? カップリングにされるほど二人の間に何かあった的な描写あったっけ?? ふ、腐女子の妄想力侮れん、負けた……などと思っていたのですが、ややあってインターナショナル版に二人が一緒に捕まって人体実験され、一緒に逃亡するシーンなどが追加されたことを知りました。
……ええ、はい。インターナショナル版もやりました。もう徹底的にやり込んだだけに、そこまでやったら力尽きましたが……。
ラストオーダーはアドベントチルドレンの同梱だったんで観ましたが、PSPのゲームはいつかやろうと思いながらやってません。今、FF7のカップリングはザックス×クラウドですが、これはほとんど二次創作からの影響です。(……でもこっそり言うけど……あの設定はもうザックラが公式で良いような気がするよ)
そして!
FF7の後でmy best 1、私ゲーム歴史上、今でも燦然と輝く永遠の金字塔、ワイルドアームズ(無印)!! プレイです!
発売が多分FF7とそれほど変わらなかったため(若干こっちが早かった)、それほど大々的な話題にはならなかったような気がしますが、私の中では今でも「ゲーム」の出来とはこれが基準になります。
ワイルドアームズ無印(以下WA1)は、やるゲームに困って、ゲーム屋のRPGコーナーで「店員イチオシ!」的ポップを見てなんとなく手に取ったものでした。
ロムをPSに入れて、ゲームが始まったときのやっちゃった感、今でも憶えてます。FF7だって今見たらすっごいしょぼいグラフィックなんだけど、当時はゲームもここまできたか!ってほどの、感動の美しさだったんですね。それがもう、2Dをまんま3Dにしただけの、もうドット絵でいいじゃん……無理にCGにしなくてもいいじゃん……ってほど酷かったw
だけど開始して数時間、もうそんなこと何一つ気にならなくなっていました。ダンジョンの仕掛け、最初は簡単だったのが、どんどん頭を使わせるようになってくる。攻略本は見ない主義の私、続きが知りたいのに何時間も同じところをうろうろしてああでもないこうでもないと考え、なかなか大変でした。その分、解けた時にはすごい嬉しかったし、勝利感がありました。頭が良くなったような気すらしましたね。もちろん気のせいですけど。
OP曲はこれまた神であります。古いアニメだけど、とりあえず鑑賞することはできるのでようつべなんかで観てみてください、ぜひ。主人公の一人であるロディ(キャラクターの名は変えることもできます)が崖をよじ上るシーン、あれが彼の苦悩の人生をそのまんま表現されてて素晴らしいのに、リメイク版なぜ変えたし……(T△T)
一応、何も知らない方が衝撃を受けられる展開なのであんまり書かない方がいいかなと思うんですが、多分今更やるのは苦しいと思うので……あ、でもPS2リメイク版やる人はいるかな。アビスでルークが実は……と同じくらいの設定があったり。それが明かされると、ロディの爺さんの名前すら意味深に感じられるようになります。
ストーリーは魔族VS人間、というものですが、勧善懲悪というわけではなく、人と交流を持つ一部魔族もいたりしてなかなか面白い感じになっています。
さっきさらっとリメイク版の存在を書きましたが、こちらPS2でワイルドアームズアルターコード:F(フェイクの意)としてリメイクされています。始めての方にはもうこちらをお薦めするしかないんですが(現時点でアビスがプレイ出来るなら、グラフィックには耐えられると思います)ダンジョン攻略がだいぶ易しくなっていまして。「解 け た ぞ ──!!」という爽快感は目減りしております。そのかわり、WA1ではただの登場人物でしかなかったはずの女の子や、敵であったはずの魔族が一名パーティイン出来るようになっており、リメイクだけどフェイク、ファンサービスも充実していて私は結構良かったと思います。
ここから完全ネタバレ。
WA1にて、ゼットというお調子者の魔族が登場します。傾向がディストに似ている、といえばああ、って思われると思います。ディスト同様、それほど強くはなくて、やられても上から目線の捨て台詞を吐いて逃亡する、そんな憎めないキャラなのですが、プレイヤーがふと気付くと、街の結界が壊れたため魔物に襲われ、住民に隠されてたった一人生き残った目の見えない人間の女の子を気にかけ、たびたび様子を見に行ってたのです。女の子は目が見えないため、時々訪ねてきて彼女を気遣い、面白おかしい話をしては笑わせてくれるこの男が魔族とは気付いてないのです。(もしかしたら実は気付いてたのかもしれないけど)
始めてその街で彼と遭遇してしまった時、主人公たちはその少女を守るためにゼットと戦おうとし、ゼットもまた、初めて得た安らぎと優しさ、幸せを守るために戦いを仕掛けるのですが、このゼットがまたw今までのあんたはなんだったの??ってくらい鬼強になってるので、適当にへらへら〜と行き会っちゃうと全滅の可能性もあります。WAには戦わなくても進行上問題無い敵が何体かいるんですが、彼、その中の一人なんですね。倒されたゼットが俺の幸せを邪魔しやがって〜的な科白を吐き、双方の事情を摺り合わせた結果、ゼットが少女を害する気がないのを知り、そうほう円満に?別れるのですが、このささやかな物語が、WA:AFではしっかり補完されていました。「目の見えない女の子」というモブの女の子はアウラという名がつけられ、専用の顔グラフィックも与えられました。これがまた。ゼットと並んだ時にきゅんきゅん来るような愛らしい美少女顔なんですよ〜(ちなみにWA:AFでは戦闘ボイスあります。なんとジェイドですw ディストっぽいキャラだけど)彼はアウラを守るためにこの街近辺を離れませんが、街の結界を復活させることが出来れば一緒に戦ってくれるようになります。ラストダンジョンに入った後でできるサブクエもあるので、ラスボス戦前のセーブポイントから一度街に戻ることが必須です。
主人公たちの方はなんとなくロディとセシリアかな? ってだけでしたが、このカップリングは私の超ツボで! ED後は陰ながらアウラを見守ってるって……傍で見守れよw ゲーム自体の評価はWA1が圧倒的に良いですが、欲を言えばWA:AFも両方プレイして欲しいところです。
そして、ワイルドアームズにはラスボス以上に手強い敵が存在します。WA1にもWA:AFにも隠しダンジョンがあり、ボスを倒すと「シェリフスター」という究極の装備品が手に入ります。WA1は、実はヤギのぬいぐるみという装備品を大量購入しておくというセコい手口が使えたのですが(一度だけ、死んだ時身代わりをしてくれる。生き返ったらすぐにまた装備する。褒められた手口ではない)WA:AFは私、断念してしまいました。
義妹TちゃんがWA:AF版で究極ボスラギュ・オ・ラギュラを倒してシェリフスターを手に入れたのですが、倒すのに8時間かかったと言ってました。弟は途中で寝てしまったらしく、起きてチェックしたらアイテム欄にあったので「さすが我が妻!!」と叫んでしまったとか。(なんか違う感は漂いますが)
今色々書いてて思ったんですが、無印をやってなければWA:AFも十分面白いかもしれません。パズルを解くためだけの遺跡、というのもあり、何のために誰が作ったんだよ?って意味不明な遺跡ですが攻略のしがいもありました、1〜30個くらいあったかな? 数字が大きくなるほど難しくなり、解けた時、「私、頭良いじゃん」って超浸れます(笑)
ダンジョンの仕掛けは……残念ながらまあこんなもんかな、というレベルになってしまいましたが。テイルズは謎解きを楽しむゲームじゃないんで比較してもしかたないんですが、TOZでは遺跡がいっぱいあったのに全部同じ仕掛けでなーんにも考えなくても攻略出来ちゃうのはちょっと物足りなかったですね。
WA2も書きたいけど、長くなりすぎたので以下次号?