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じりじりと

お節の準備、じりじり進めています。きんとん(栗は31日に解凍してから)、黒豆、田作り、紅白なますが完了。

去年は手術後鬱を引きずっててやる気が起こらなかったし、年明けに田舎に帰る予定だったのでお雑煮すら作らず。結婚以来、年末にお正月支度しなかったのは昨年が初めてでした。一昨年は父が亡くなって初めてのお正月だったのでお節は作りませんでした。黒豆と巻き寿司、お雑煮くらいは作ったのですが。なので今年は三年ぶりのフルお節(笑)です。

主人の実家は子ども四人の母子家庭だったこともあり、お正月支度は何もやっていなかったみたいなので、支度はすべて森川実家風でやっています。と、言っても、子どもの頃はともかく、母がパートに出るようになってからは近所の料亭のお節を注文してましたので、お節は母から受け継いだ味ではないのです。あれこれレシピを見て作って、翌年更に私たち好みになるように味を修正していって完成に近づけてる感じです。受け継いだのは巻き寿司とお雑煮だけ。実はお煮染めも受け継ぎましたが、各パーツごとに煮含めたお煮染めを主人が好まないので、これは筑前煮で代用しています。そういやクワイも最近入手し辛いようですねー。

でも森川実家は、鏡餅(本家で、ちゃんと杵でついたものが分家に配られた。お餅も)、しめ飾り、羽子板の準備(森川実家系列家には、お正月に押絵の羽子板を新調する風習があった。由来は謎)障子、ふすまの張り替えなどもろもろのお正月支度をすごく大事にやってきてました。あれこれ手伝いながらお正月気分をわくわくと盛り上げていき、除夜の鐘が聞こえる頃には新年への興奮が最高潮に盛り上がってたものです。でも結婚当初の主人にとっては、12月31日が終わって1月1日になった、って感覚しかなかったのです。

なので12月の半ば過ぎからお節の準備を初め、あれが手に入らない、あれもこれも作らなきゃとバタバタしてる私を見て、初めて「師走」なんだなと感じたらしい。毎年そうやってバタバタすることで、主人にもお正月へのわくわく感を感じるようになって欲しかったのです。結婚して何年か経って、かまぼこの値段の高さに迷っていると、「正月の準備に金を惜しむな」と言われまして。うん、確かに父はそう言ってましたが、あなたがそんなことを言うようになったのかとすごく嬉しかったと言うか、感慨深かったです。最近は穴子とか注文済んだかと自分から確認してくれるようになりました。

森川実家がお正月に作る巻き寿司には、焼き穴子が必要不可欠で、お雑煮にも白焼きの穴子が必要なのですが、なんと関東ではこの時期にお正月用食品の一つとして売ってな〜い>< 暮れに穴子が手に入らない、なんてこと知らなかった最初の年は苦々しく思いながら巻き寿司はうなぎで代用したのですが(今イチだった)穴子の抜けたお雑煮は「森川家の味じゃないやいannoy」という感じで非常に不満の残ることになりました。なのでもう探しもしないでお取り寄せ一択になってるのです。

……ですが今日、車エビを忘れていたことに気がつきました……>< なんで穴子の注文出すとき思い出さないんだ! ブラックタイガーで代用……しようにも、最近赤エビ以外の有頭エビって見かけないですよ。゚・(>﹏<)・゚。 エビの旨煮はどうしましょうね……。明日主人はお休みなので、早朝に市場に行って探してもらうようお願いしましたが……。どうなんだろう、腰が曲がってさえいれば、頭なくても代用OKかしら>< そこはかとなく縁起が悪そう……。

「なんでそんな大事なことを忘れんの」と苦々しい主人の顔を見て、お正月教育を施したのは良かったのか悪かったのかと思い悩む今日この頃です。

 

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料理、読んだ本、見た映画、日々のあれこれにお礼の言葉。時々パラレルSSを投下したりも。

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