Entry

冷凍庫すっきり

本日の夕食はカレーでした。材料は

●特売のこくまろ辛口半分+バーモント甘口半分(必ず二種類混ぜます)

●タマネギ三個

●お正月に使った金時人参の残り(梅型に抜いたあとのものと端っこが5cmくらい)

●ジップロック一袋分ためておいたキャベツとブロッコリーの芯

●コロッケ作ったあと100g弱残ってた冷凍ミンチ(お肉なくても気付かれません)

●大根のしなびたしっぽ

●お正月の巻き寿司の具材の残り(穴子ちょっぴり、金時人参の煮たの、高野豆腐の似たの。かんぴょうの似たのはこないだおいなりさんの具にしてしまいました)

です。タマネギとひき肉を炒めたあと、その野菜くずを入れてローリエ二枚、コンソメ二個、シナモンスティック1/2本、隠し味にインスタントコーヒーとウスターソース入れてひたすら煮込みます。カレーを作ってるとは到底思えない鍋です。

全部の野菜が柔らかく煮えたら、ローリエ、シナモンスティックをいったん取り出してバータイプのミキサーを鍋に突っ込み、ごおっとかき回してピューレ状にします。ローリエ、シナモンスティックを戻して煮込んでるとすごい灰汁がでるので(内容によっては出ないことも)すくって捨て、火を止めてルーを投入。具が何にも無いようにみえるので、CoCo壱的にあれこれトッピングしてサラダとか添えて完成!

………………というのが森川家のカレーです。まだ主人とつきあっていた頃、カレーを作ったら人参もジャガイモもよけてよそってくれと言われまして。わけを聞いたらいい思い出がなく食べられないと言うのです。母子家庭だったので、義母が朝から晩まで働いており、帰宅して慌てて作るカレーの根野菜には芯が残ってることが多かったんだそうです。(同じカレーを食べる義母も切なかっただろうと思います)

この方法でカレーを作ってみたら、大絶賛されました。以来、たまに大きめ野菜ごろごろカレーを作ると(私が好き)どんなに注意深く煮込んでいても「野菜も肉も渾然一体となった完璧なカレーが作れるのに、なんでわざわざバラバラでまとまりのないカレーを作るのか」と責められますので……(´_`。)グスン 一人のお昼などに「大きめ野菜」が売りのレトルト食べてたりする。

ま、このように野菜くずを冷凍庫に溜め込んで一気に処理する方法だと「使い切ったぜ」という清々しい気分にもなれますし、人参も皮ごとでいいですしね。セロリの葉、牛蒡、ちょっとだけ残ったレタス、なんでも冷凍しておけば使えます。お肉がなくてハム一枚とかちくわ一本とかでも「ダシになるし」感覚で突っ込んでます。

病気で嚥下障害が少しずつひどくなってきた父に、母は「食べる楽しみも」と言って胃から直接入れる流動食だけでなく、毎食三時間くらいかけて口からも食べさせていました。(こういう場合、医師は口から食べさせるのを禁じると思います。肺に入ると肺炎を起こし、簡単に死につながるので。ただ食べることが大好きな父でしたので、胃に流動食を流し栄養だけとらせて生かす、というのは私たちには論外でした)カレーが大好きだった父ですがもう無理だね、という母に、実家に戻ってこれを作ったところ、父がものすごい食べまして。母が泣いたのを憶えてます。主人のわがままが無ければ生まれなかったカレーなので、何事も無駄なことはないんだなーと思います。

「肉を食った!」という気になりたい家族が一人でもいるお家ではなかなか難しいと思いますが、特に翌朝には野菜やお肉が溶けるまで煮込んだのか、みたいな顔したカレーになってますので、バーミックスとかブラウンとかのブレンダー持ってる方はぜひ一度やってみてください。        

Pagination

Utility

Calendar

10 2024.11 12
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

About

料理、読んだ本、見た映画、日々のあれこれにお礼の言葉。時々パラレルSSを投下したりも。

Entry Search

Page