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一応、本編中。
おぼっちゃまのルークは野営ではちゃんと眠ることが出来ません。恥ずかしいからルークは隠してるんだけど、実はみんな気付いている。仲が悪かったころは、そんなことも軽蔑の対象になってたんだけど、今はルークがそれを気に病んでることを知ってるし、育ちがいいから仕方ない、とみんなはさりげなく出来るだけ宿を取るようにしてくれています。(ナタリアはどうした、ってことになりますが、ナタリアはルークほど繊細ではない気がする。初めはともかく、しばらくしたら慣れたってことで)
そんなことをある日アッシュが知ってしまうと。鼻で笑ってめちゃくちゃ軽蔑もする。けれどある日二人で崖から落っこちて(お約束)森で迷子になってしまい、喧嘩しながら出口を探すんですが、気がついたら野宿で眠れないはずのルークがアッシュに寄りかかって爆睡している。まだ見張りの番も決めてないのにこのやろう、と一瞬はカッとするんですが、なにか良い夢でも見てるのか、眠ると余計に幼く見える顔がうっすら笑んでいてはその気も失せてしまい、結局起こさないようにタバードをかけてやったりしてしまいました。暖かかったのか、なんかうにゃうにゃいいながらルークはそれを握り込んだりしてるわけです。寄りかかられたところは温かいし、見ているとどんどん気が抜けてきて、結局なんだよ、ちゃんと眠れるんじゃねえかと思いながら一晩見はりしました。
翌朝ルークは爆睡していた自分に仰天して、なんで起こさねーんだ! と喚き、野営で熟睡してしまった自分に信じらんねーなんでこんなときに限って眠れたりするんだと頭を抱えるのですが、その姿を見てアッシュはふうん、寝れないというのは本当だったんだと思うわけです。同時に外では眠れないというルークが、自分の側では熟睡したようだ……となんだかこそばゆい気持ちになったり。
仲間たちと合流した夜、アッシュから離れたところに転がって、やっぱり眠れないでいるルークを見て、もしかしたら自分が側に寄れば眠れるんじゃないかなーと思わずそわそわしてしまうアッシュ君17歳の秋(くらい)。