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消えた……

picture me brokenのwiki、ディスコグラフィの項目から「なんちゃらかんちゃら(タイトル憶えてない)2014」が消えてて大ショックですcrying 出ないってことね……今年はこれが一番楽しみだったんだけどなあ。

EPの「Dearest(I'm So Sorry)」がいつの間にかパッケージになってたので仕方なくポチッとしたのが今日届いたので聴いてます。アルバムに入ってない曲もあるからいいんだけど、アルバムに比べてライラ嬢のスクリームがすっごい少ない。「スクリームが無ければかっこいいのに」と主人は言うので、彼は好みかも知れないけど、私は男女スクリームの掛け合いがかっこいいと思うのでちょっと残念。

元々はデジタルエディションだけでパッケージにはなってなかったのですが、許可とってオンデマンドで製作って形のものらしい。こういう場合だとデジタルEP買って自分でCD作るのとあんまり変わんない気がして、なんとなく微妙な感じです……。CDってLPと一緒で、コレクターズアイテムになりつつあるのでしょうか。仕方ないとはいえ、斜陽の業界だよなあ……。

 

闘犬31、32話再アップ

しておきました。

次の更新はVoiceになると思います。考えた末、次話は5章ラストにすることにしました。

これを修正していると、すごく「晴れた〜」が改稿したくなります。Voiceは必要なことだけ書いてまっすぐEDへ向かうわけではなく、ゲーム本編との差ができるだけわかるように不必要な事も盛り込んでゆっくりゆーっくり書きたいように書いたから特にそう思います。「晴れた〜」も今ならルークが屋敷へ戻ってからの姫君教育期間や、アッシュと旅立ってケセドニアに居を構えるまでの旅の間をねちねち書くだろうと思うんですよね。

バニシングの修正が終わったら、考えようかなー。

その前に連作ですが……。

あと二作でくっつくまでは終了なんですが、次話は短く、その次が結構長いので、今は触るのがちょっと面倒なのです。

今年はクリスマスSSも書きたいんですが、クリスマスにしか会えないアシュルクってハッピーエンドな話じゃない系になるのかな? ちょっと二の足踏んでます。

 

さよならシュウマイ(´;ω;`)ブワッ

うちのご飯は100%玄米なので、スーパーとかではなくお米屋さんで、30kgの単位で特別栽培米を購入しています。(そのまま食べるものだから、完全有機栽培米が本当は良いんでしょうが、高いし!)

そのお米屋さんは地元の小さい市場にあります。市場と言っても築地のように巨大ではないし、ここ数年になって1年に1店舗程度づつ、ぽろりぽろりと歯が欠けるように閉店が相次いで「寂しいね」と言ってたんですが。

その市場にお米を買いに行く時の楽しみとして、その隣の隣にあるお肉屋さんでお惣菜を買う、というのがありました。モツ煮なんかも大きなスチロールのカップに並々注いでくれるし、なんと言ってもシュウマイが絶品でした!

森川家実家では餃子は手作りしますが、焼売が食卓に並んだことは一度もなく、私が食べたことのある焼売とはコンビニの中華弁当なんかに一個小さいのがぽろっとついてくる、要は冷食のアレです。まずいもの、という認識がありまして、私の中では35年以上焼売の地位は大変低いものでした。

始めて連れて行ってもらったときは「ここの焼売おいしいよ。テレビで紹介もされてるんだよ」と言われても「……へえー」という感じであんまり乗り気ではなかったんですが、買い物を終えて主人が飲み物買って来ると自販機に走ってる間車で待ってると、ものすごい……なんていうか、どう言えばいいのか、とにかく、味見をしてみずにはいられないほど食欲をダイレクトに刺激するにおいが車中に充満していて。私は品なくも輪ゴム止めされたパックの隙間から巨大な焼売を一個盗み食いしてしまったのでした。醤油もポン酢もなんにも付けず。

そのときの私は、もちろん外から見たら焼売を抱えて助手席にすーんと座ってる女にしか見えなかったでしょうが、気分は完全に味皇(@ミスター味っ子)でした。

その反応を見た主人は「確かにここのは美味いけど、ちゃんとした店行けばもっと美味いのもあるでしょ」と若干引き気味だったんですけど、冷食のちっこい焼売しか食べたことがなかった私です。テレビで何度も紹介されるような焼売とは、同じ焼売と名乗っては行けないような物しか食べたことがなかったんです!

しばらく狂ったように焼売ばかり作ってました。味の近そうなレシピを調べて、改良して、改良して、改良して、「……また焼売……?」って引かれても改良して、少しだけ近づけたけどまだまだあの味には遠いよね、というものしか今も作れてないのに〜!! いつでも行けば食べられる、というのがあったから、ほど遠い味ながら今のレシピで安定してたのに〜><

もう、「買い忘れない? 他に要る物は?」と言われても頭まっしろですぐに出ないくらいショックでした。

どこかに移転してないかとめちゃめちゃ調べたけど、ネットには閉店の情報ないし、主人は「張り紙の文面見た感じだと、会社(有限)を解散したみたいだったね。倒産とかじゃなくてさ……」って言います。(私も食い入るように見たのに、内容全然頭に入ってない……)

もう永久に食べられないんだ……っ。゚・(>﹏<)・゚。

調べてるうちに、あの焼売が豚挽きオンリーじゃなく、牛挽きも混ざってたことを知った……。転んだけど10円玉拾ったよって気分です。玉ねぎの風味が強く、全然気付かなかった。同じ味にならないわけだー。

明日は合い挽きで焼売にしてみる。

でもショック……。

拍手とMLM IF5、6

更新と再アップしておきました。

読むものがなくなって、好奇心で地雷タグを無視して痛い目に遭う……ということは私はあまりないのですが(他ジャンルですでに1.、2度あり、今は一個でもあったら開きませんので)極たまにやっちゃってる方がおられます。しばらくは忌避していたにょた「晴れた〜」或いは×ノワール表現の「バニシング」など、結局は「読んでみて良かった」とコメントやメールを下さるのですが、ある意味危険なことでもありますし、しつこいようですが「読むものないから」と思い切る前によ〜く考えてみて下さい。

拍手は特に腐女子が普段軽く考えがちな男性の本能というものに(あくまでハッピーエンド前提の軽めなものとはいえ)焦点を当ててますので、女性には不快かもしれない描写を敢えて選んでいるところもあります。

雑食、好みが広いということに、私自身は全く憧れなど持っていないし(読める物がたくさんあっていいわねとは思います)、私に限って言えば害にしかならないだろうと思ってるので、あえて好かない注意書きがあるものを読んでみようと思う心理はあまりよくわかりません。私があれこれ良いよねーと言い出したら、どのカップリングも考察不足のまま2〜3作づつちょこちょこ書いて自分だけ満足し、どのカップリングのファンの訪問者にもろくに満足していただけないまますぐに飽きられて次第に訪問して下さる方を減らしていって、サイトを閉じると言う未来しか見えないんですもん。

ただ、私の書く物も「こういうのが読みたいのにない」=「書き手がいない」=「需要がない」ってことですので、アッシュとルークに付いて年中ぐるぐる考察しているわりにはすべてのアシュルクファンの方を満足させられるものではないんですけども。

まあ二次創作は自己満足の産物ですから、訪問者がおられなくなったらローカルで楽しんどけばいいって話になるんですが、それは寂しいからサイトなんか作って「気に入った」とおっしゃってくださる同好の士が一人でも多く見つかればいいなあと思うわけなので、出来るだけ読む物がなくなった方が地雷に手を出さなくてもいいように頑張ります。

サーバー障害

が起こっていたらしく、本日11時15分頃 ~ 13時24分までサイトが表示されなかったらしいです。
その時間に来ていただいた方、申し訳ありませんでした。

Arn 鋼の騎士団

200分近くあり長いので、ディスクが2つに分かれてました。

スウェーデンがまだ統一国家ではなかった12世紀半ば。母の誓いによって、幼いアーンは修道院へ預けられることに。そこには武術に秀でた元テンプル騎士がおり、アーンが熱心に稽古の様子を見ているのを見て、弓や剣、馬術を教えてくれるようになる。

成長したアーンは尼僧院で歌を歌っていたセシリアと恋に落ち、結婚を誓うのだが、姉が結婚すれば、自分はそのぶん持参金不足で修道院で足どめを食うと、それを嫌ったセシリアの妹によって二人は陥れられ、罪を償うためにセシリアは尼僧院へ、アーンはテンプル騎士団へと、20年の別離を余儀なくされる。

セシリアは尼僧院で産み落とした息子を奪われ、アーンは彼女の知らないうちに十字軍騎士として、エルサレムへ向かい、聖地奪還の戦いに身を投じる……。

というようなお話。

このころの映画や小説は結構ありますが、第三回十字軍を破って100年ぶりにエルサレムを奪還し、あの獅子心王リチャードの猛攻を耐え抜き、200年に及ぶ十字軍の戦いに終止符を打ったサラディン、やっぱり人気がありますのでたいがいイケメンになってますね。っていうか、イケメンにしないと許されない雰囲気ありますよね。(人格者で知られ、当時はヨーロッパでも人気があったし、十字軍にすら彼を尊敬する者は多かった)arnでもやっぱりイケメンでした。

長くエルサレムにいたせいで現地の言葉はネイティブ並み、そしてそのサラディンに出会ったことによって、アーンはイスラム教徒を鏖殺することしか頭にない血に餓えた十字軍兵士とは違う成長を遂げたようです。それが結果的に、テンプル騎士全滅と言われた敗戦で、アーンの命を救うのですが。

このころ、十字軍はイスラム教徒の捕虜を皆殺しにしてましたが、サラディンや彼の弟は殺さず解放していました。十字軍の女子供を含め武器を持たない人々に対する横暴は知れば知るほど当時の某宗教への嫌悪感を感じさせ、ほんとに腹立たしいほどなのですが、中でもベドウィンの人々(非戦闘員)を護ろうとするアーンを罵る騎士の姿には、こういう無知蒙昧さがあの時代普通であったとかそういうのわかってても苛々させられました。テンプル騎士が(というか騎士が)どれだけ馬を大切にしていたか後世まで伝わるほどだというのに、言うに事欠いてその騎士が、タイマンに負けた!腹いせに!アーンの馬を刺殺するシーンは怒りが沸くというより気持ち悪かった。アーンに瞬殺されざまあだったのですが、私としてはこういう騎士どころか男の風上にも置けないようなチ○カス、チソコもいで女の集団で囲んで指差して笑ってやりたい。

また最初の指揮官が、アーンとは最初から折り合いが悪かったやつに替わってからも苛々は続きます。無能なやつほど自信満々で部下の進言を聞かないし、伝家の宝刀「私の命令に黙って従ってればいいんだ!」をこいつも過たず抜きました。いやだから、君の言うことに黙って従ってたら死んじゃうから意見するんだってば。こいつも結局ざまあな最後なのですが、こういうシチュエーション見るたびにいつも思うんです、死ぬまでの短い間でいいから、周囲の兵は冷たーい目を向けて口々に「無能!」と罵ってくれないかな、と。

後半はセシリアと無事再会し、森の中で彼について来た人々とともに小さな集落を作って平穏に暮らしているのですが、幼なじみであり、王座奪還に手を貸してやった王が亡くなってから、否応無く再び戦いに巻き込まれていきます。戦のいの字も知らないような新王は兵力に勝っているせいでアーンたちを哀れむように見下してるのですが、長い間激戦をくぐり抜けてきたテンプル騎士の生き残りになぜ必勝だと思っていたのだか。この王様、命だけは繋がりましたが、大勢の自軍兵士の前で「二度と来んな」と蹴飛ばされて、這々の体で去って行った姿にすっきりと溜飲が下がりました。

白兵戦は当時の剣の特性を生かし、ひたすら「突く!」って感じでリアル感ありましたし、実際の戦闘の場でやると隙になるんでしょうが、両効きのアーンが空中で一回転させて反対の手に移したり、右に左に剣を持ち替えて戦ってるのはカッコ良かった。私はサラディンのファンなのですけれども(笑)

クリスマス仕様にしてみた

多分お正月くらいまでこのままいくかもです。

仕様上、一度どっかをクリックすると雪が消えてしまいます。日記に使ってるfreoだけはちょっと面倒なので、降らせてませんsad やる気が満ち満ちたらなんとかするかもですが、多分面倒……。

──結局降らせたーsnow

眠気が取れたら普通にやろうって気になりました。 

鹿の王

電子版のみの特典イラスト(なんと梶原にきさんheart01)が付いているというので、上下バラで買う方が若干お得なのですが合本版を購入。(電子版の下巻にイラストがあるのかどうかはわからなかった)先日もちらっと言った通り、主人公の名がヴァンですので、私は師匠の顔で想像してしまって困ってました。このイラストのヴァンはすごく好みでカッコ良く! ユナは可愛くて、「よし! このイメージで!」と読み始めましたが、ちょっと「人造天使」のヴァンとルーク(ユナは女児ですが)だな……と思ってしまったりするとまたイメージが師匠に逆戻り……。

もう一気に読みたくなるのを堪えて堪えて努めてゆっくり読了しました。私は昔から上橋菜穂子先生の大ファンで、「精霊の木」からすべて所持していますが、最も好きなのはこれまでは「狐笛のかなた」でした。でも「鹿の王」読了後にはこれが一番になりました。「鹿の王」は、いつか巻末イラスト付きの紙の本が出たら、きっと買い直すだろうと思います。

〈独角〉のヴァンは死兵となって戦った先の戦いで一人生き残ってしまい、捕らえられ、岩塩鉱で奴隷となって働いていた。ある日、そこに獣が襲いかかってきて、つぎつぎに人を襲い始める。やがて、噛まれた人々は次々に謎の病に倒れ、ヴァンもまた、鎖で杭に繋がれたまま発熱し、倒れ伏す。

悪夢を見て目覚めた時、そこには征服者、奴隷含め、死者しかいなかった。人の力で切れるはずもない鎖を引きちぎり、ヴァンは岩塩鉱から彷徨い出たのだが、地上で働くものたちももまた、死者に成り果てていた。

生き残りや、食べ物、逃亡のためのあれこれを探して歩くうち、奴隷の食事を作る厨房で、同じく生き残った幼い子どもを見つける──

というようなお話。

〈独角〉というのは、生きる縁を失った哀しい男たちで構成された戦士団です。
親や伴侶、子や友、愛するものすべてを失い、生きる屍と成り果てても、いつか「常春の地」にて彼らに再会するため、自死を選ぶことも出来ない男たちは、何かの折りには氏族のために戦うと誓いを立て、代わりに掟に縛られずに自由に生きることを許されています。そんな男たちをまとめ上げる長がヴァン。氏族長からの要請で、これで死に場所を得ることが出来ると全員張り切って戦い、無事に(?)本懐を遂げることが出来たのに、ヴァンは多分優秀すぎたせいなのか、やはり一人生き残ってしまうんです。

征服者と被征服者の複雑な関係からなる政治的な話、獣によってもたらされる感染症、病原菌、免疫の話と、メインの登場人物の視点によって物語の中心となる事柄は違うのですが、この二つは強く絡まり合っていて、病を得ながらまたも生き残ったヴァンと、ユナを否応無く巻き込んで行くのです。

感染症の話はお医者さんが監修していることもあり、非常に詳しく、わかりやすくなっていますし、麻疹や天然痘などですでに馴染みがある話なので、つるんと入ると思うんですが、これがいわゆる異世界ファンタジーなのだと思うとなんだか不思議でもあり、新しい!と感じるようでもあり。

上橋先生作品は守人シリーズ、獣の奏者とアニメ化されたので、日頃児童文学は嗜まない方でもこれだけは読んでみようという方も多いでしょうし、感想はネタバレにも繋がるし書き難いですね^^; 個人的には上橋先生の最高傑作なのではないかと思います。暫定的にですが。次に出るものがもっと好きになるかもしれないし……。ぜひ、ご自分でお読みになってみてください。

今、Voiceを弄り回してるので特にそう思ったのかも知れないんですが(ヴァンがまた、voiceアッシュとは正反対の生き方をしていたため)、生きる、というのは、やはり素晴らしいことなのだと思いました。

中に、命を繋いでいくことが出来なかった、繋ぐことが出来ないかもしれない二人の女性が出てきます。ずっとここを読んで下さってる方はご存知の通り、私も、命を次世代に繋ぐことが出来ませんでした。

《一人一人が次の世代を産めたか、産むことができなかったかということで、その命の連鎖の糸が消えるようなものじゃないんです》 

それは実際に子どもを失ったことの無い人の綺麗ごとだと胸が詰まりました。ここでミラルが言っていることを私が心から理解し、納得するのは、もっともっと長い年月が必要なようです。或いは、理解出来ないままで終わるのかも。

でもそれでも、生きているということは大切な、素晴らしいことなんだと思います。ヴァンが〈独角〉でなければ、ユナの命はおそらく失われていたし、ユナを慈しみ、育てることで少しずつヴァンは生きる屍から生きた男、父親に立ち戻っていきました。ユナの命、オキの民の飛鹿の命を繋いだのはヴァンなのだろうし、もしかしたらサエの命──というより人生も繋いだかも。

一本の線のように命を繋ぐことは出来なくても、私も、せめてそのように何かを繋いで行ける、そんな生き方をしたい。どんなにささやかなものでもいいから。今死んでしまったら、私には本当にこの世に産まれた証が何も残りません。親兄弟やその子、友人たちが生きている間なら、憶えてくれる人もいるでしょうが、そのあとは? 誰の記憶にも残らず、大好きな人の血も残してあげられず、私には何が残るんだろうとずっと考えていました。未だに答えは出ません。

それでも今、生きることが楽しい、素晴らしいと思える限り、何かが残せるのではないかと、そんな希望を持てたらいいと思いました。

……今気付いたけど、今日は亡き父の誕生日だったんですね。なんだかこんな日にこんなことを考えているのが、父に申し訳ない気がしてきました。

……頑張ろう。

帰って来たヒトラー

……の感想の前に、「Mark Like Mine IF」の1〜4話まで、若干の手直しの上でサイト内に上げておきました。アナウンスを忘れていましたが、昨日闘犬も30話まで再アップ済です。

MLMIFは私自身かなり悪のりしてたので、大幅に修正が必要かと思ってましたが、時間を置いて読み返すと「……まあいいか」ってなりました。

 

さて、「帰って来たヒトラー」上下巻ともにかなり考えさせられながら読了しました。

あらすじは、

2011年8月、アドルフ・ヒトラーが突然ベルリンで目覚める。人々は彼を「そっくりさん」の芸人だと思い込み、彼の芸風(本人は真面目に政治活動をしている)に熱狂していく……

というものです。風刺小説です。

この小説の中で蘇ったヒトラーは、新しいタイプの芸人ともてはやされながら粛々と政治活動を行っています。本を読み、ネットに通じ、メールアドレスを取得してHPを開設し、お悩み相談に答えながら現代の政治の(ドイツの)ありようを問う。その舌鋒は鋭く無駄や欠点を突き、子どもの通学路に対する批判など細かいところも見ており、もしかして彼に民族差別の根がなければ意外に良い政治家になったのではないかと思わせるのですが、ユダヤ人始めロマ(ジプシー)や有色人種などを排斥して純粋なアーリア人の血統を守ると言う政策こそがウケたとも言えるので(我々極東の島国人にはよく理解出来ませんが、古典でしばしば悪役になっているように、大昔から欧州の人々はユダヤ人を非常に嫌ってましたので)、その思想がないヒトラーだとしたらいくら演説の才能に恵まれていたといっても政権を握れるほど台頭できたのかどうかはちょっとわかりません。

彼は現代でもよく学んでいますが、結局敗戦後の国のありようから、自身の政策の反省をしたり、思想が変革することはありません。なので、彼に魅かれる人々との会話もかみ合っていません。

例えば「ユダヤ人のことは冗談の種にならない」

この発言に対して私たちは「(あの惨く悲惨な出来事を)冗談で語ってはならない」と受け取りますが、彼の発言の意味は違うんです。互いにそれに気付かないところが笑いのツボなのですが、彼が気に入っているパートタイム秘書嬢のおばあさんの話があってなお、彼は自分の意見というか哲学を曲げないのだなと、少ししんとする思いでした。

それまではどこにでもいる、子どもや動物を愛するちょっと偏屈なおじさん、というふうに見えてましたし、彼だって人を愛することを知っているとわかりますし、その弁論にも一理あると思うことすらあったのですが。高校生の時読んだきりなのでかなりうろ覚えなのですが、結局、「我が闘争」まんまのヒトラー、ほんとうにそのままが現代に復活したと言う感じなのです。

その点、著者にも訳者にも脱帽です。今から読む方は上下揃えた上で下巻の後書きを先にお読みになるといいのではないでしょうか。読み始める前の心構えが変わってくると思います。

二十歳くらいのころだったかな、ヒトラーの演説の本物の映像見ました。言葉はわからずとも衝撃的で、ところどころ憶えてしまって一緒に観た友人たちとしばらく身振り手振り含めて物まねとかしてたんですが、本を読んでても抑揚と勢いが思い出されるくらいでした。その口の上手さ、ヨブ・トリューニヒトなんか足下にも及びません(笑)私のように人の影響を受けやすいタイプは、当時ドイツ国民であったらうかうかと党員になっていたかもしれないと思ったりもします。残念なことですが、私にだって差別意識がありますしね。ただそれを口に出さない良識と、恥ずかしく思う意識があるだけで。

「もし、あなたが誰かに責任を問いたいなら、可能性は二つ。一つはナチスの指揮権をたどること。それによれば、事態に責任を負うべき人間は、総統の座でともかく責任を引き受けている人物──つまり総統本人だ。もう一つの可能性。それは、総統を選んだ人々や罷免しなかった人々にこそ、責任があると考えることだ。非凡な人物を総統に選び、彼を信じて祖国の運命を任せると言う選択をしたのは、どこにでもいる市井の人々だったのだ。クレマイヤー嬢、それとも君は、選挙そのものを否定するのか?(29章より)」

自分に賛同して選出した人々に対する責任があるからこそ、最初に掲げた政策はおいそれと変えられない、という信念もあったでしょうか。結局ヒトラーを世に放ったのは、多くの普通の、一般国民なわけです。それがあるからこそ、ドイツでは「我が闘争」を発禁にし、ヒトラー礼賛を法律で禁じなければならないのでしょうか。

来年一杯で「我が闘争」の版権が切れるそうですが、ドイツでは引き続き発禁のようです。それが人々の健やかな思想の成長に対して良いことなのか悪いことなのか……?

呑んだ! 食べた!

仕事帰りにそのままプール行って、1時間スクール、1時間ほぼ休み無しで泳ぎ続けて計2時間。しっかりお腹空かせてご飯行きました。

期間限定合鴨つくねの黒トリュフソースが死ぬほど美味しかった! 添えてあるマッシュポテトもよくローストビーフに添えてあるようなのと少し違って、若干チーズの味がしたような。家で作れたらいいのになあ。ソースは絶品で、パンできっちり!拭いました。

プレゼントは欲しい物を聞かれても今ないので、ちょっと保留にしてもらった……。さすがに密林ギフト券! とかは言い辛くて。←こういうのが一番助かるというか、嬉しいんですけどね……。一回そうしてもらったんだけど、ちまちまCD買ったり本買ったりするので、今イチ思い出に残らなかったです。

 

返信不要でコメント下さった方。

ありがとうございます!もう誕生日が嬉しい歳ではないはずなんですが、私やっぱりそう言ってもらうと嬉しいみたいです。

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料理、読んだ本、見た映画、日々のあれこれにお礼の言葉。時々パラレルSSを投下したりも。

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