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2012年12月15日

楽しみなような、怖いような

my神と(こっそり勝手に)お慕いしている方が、今月少し期待したのとは別の形でデビュー(と言っていいのだと思うんですが……)されます。雑誌の発売日が近くなり、もうそわそわして仕方ありません。

ずーっと手元に置きたいからこそ、「紙の本」になって欲しいと熱望したのはこれまでにお二人だけです。いえ、お一方の方は一作、というべきでしょうか。超有名なサイトの看板小説でしたが、作家デビューされることが決まり、サイトを閉鎖されたので、もうオンラインで読むことはできません。いよいよ紙の本になるのかと期待し、萌え系イラストだけは勘弁してくれと祈りましたが(電撃からのデビューだったため)メジャー一作はそれではなく(萌え系に片足かけたような表紙だった。ほんと勘弁)……もうとっくの昔に手放しました。それきり姿を消されて今に至ります。

BLではないオンライン小説で、今でもこれをこれを超えるものには出会えていません。オンライン小説を読み始めて早い時期にこれで出会ったのは、僥倖でもありましたが同時に不幸なことでもあったようです。筆力と、圧倒的な人物の作り込みによって、一時期は憑かれたように読み返しました。DL版を所持していたのですが、残念ながら第一部を保存していたディスクが読み込めなくなりcrying 二部のみになったため、あまり読み返さなくなりましたが……。

そしてもう一方、今回商業誌でデビュー(といっていいのかな……)される方は、あまりに圧倒的な筆力で、どう努力しても追随するのが難しい方です。BL小説書きさんなんですが、文学系プロでもここまでの作家さんはあまりいないような気がする。

初めてサイトを訪問したのが、アシュルクにハマる前、つまり小説など書き始める前の話なので、素直に魅了され、キャラクターの作り込み、世界観の書き込み、さらりとちりばめられて鼻につかない膨大な知識にただただため息をついたものでしたが(しばらくはPCを立ち上げるたびにその小説を読み返していましたし、寝ても覚めても主人公たちが頭から離れてはくれませんでした)自分で書くようになって訪れると、読み返すたびに凹む&影響を受けずにはいられない、ということで、日参して更新を確かめてはいますが(ここのところ年に2回とか3回の更新なので……)全部は読み返さないように努力しているていたらくなのです。それでも好きなところだけは読み返して浸ってしまうんですが。主従属性皆無の私が主従もの(従×主)を漁ったのはこの方のせいです──とはいっても、同等、あるいは越えるものは無いだろうという結論に達してすぐにやめてしまいましたが。

この方のは一番好きな現在連載中の長編だけでなくすべてがいいので、プロになって本になってくれないかなとずっと思ってました。残念ながら翻訳家としてのデビューのようなので、オリジナルではないのですが、訳す本を(海外のBLです)ご自分で選んでおられるようなので期待が膨らみすぎてもう弾けそうなのです……! ご本人が、その長編を海外のBL(m/m)に影響を受けて書き始めたみたいなことおっしゃってますし。

これをきっかけに、オリジナル作家としてもデビューされて、サイト内の小説も全部書籍化していただけないかな……。短編まで素晴らしいのです。読み返せば凹むだけなんですけど>< 

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